8月24日 Middlescence なんて訳そうか
著名な心理占星術家のエリン・サリヴァンの
新刊The Astrology of Midlife and Aging
を読んでいたら、面白い言葉にぶつかりました。
Middlescenceがそれ。
辞書を引いてみてもすぐにはこの言葉はみつからなかったので
たぶん、サリヴァンさんの造語か、あるいはあってもマイナーな言葉なんでしょう。
これは、middle age(中年)とadolescence(青年期、青春期)を
かけあわせた言葉だと思います。
サリヴァンさんのこの本は、文字通り、中年期からその後にかけての
人生上のさまざまな課題を土星や天王星、海王星、冥王星などの
サイクル(公転周期)と重ね合わせて考察しているものですが、
シンプルなテクニックであるのにもかかわらず、
「そうそう」とうなずくところばかりで、とてもいい本だと思いました。
サリヴァンさんの定義では
ミドレセンスとは、44歳から45歳にかけて、本格的な中年期への以降の時期をさします。
ちょうど青年期のときに、子供から大人への変容が
大きな課題になるように、ミドレセンスのときにも同じような大きな変容を体験しなければならない、
というのです。
そして、このときには思春期から大人への変容のときにぶつかった心理的な課題を再確認するときになるともいっています。
たしかにこの年代の人たちの大きな変化は、見ていて明瞭ですよね。
ただ、僕はこのミドレセンスという言葉は語感から、勝手にもう少し手前の年代にあてはめたほうがいいんじゃないかと思っているんですよ。
ちょうど今の僕の年代がそうかな。
30代の終わりから41,2歳くらいまで。
今の時代だと、この年代は見た目も気持ちもまだまだ若い人は多く、
恋愛だって当然、これから、という心構え。けれど、確実に年代はかさねているわけで
自己イメージと周囲からのイメージ、実際の身体年齢のギャップに悩むことも多くなる。
この時期の心理的な変容というかイニシエーションが大きな課題になっている人が
(僕も含めて)多いような気がするのです。
占星術では二回目のノードのリターン。
年齢をステレオタイプ化するのはつまらないけれど、しかし、
現実を見据えてゆくことも重要。仕事としては脂が乗ってきて、経験と体力がうまく合致する。けれど、
ここで前と同じように無自覚にやっていると、40代の中盤から50代を上手に迎えるのが大変になる。
中年前期、っていうのかなあ、中年期への移行の微妙さや難しさを
上手に表現する言葉として、ミドレセンスって
なかなかいいような気がするんだけどな。
これまでの「中年期の危機」なんて言葉だとうまくいえていない。
うまい訳語、ないでしょうかねえ。
Posted by 鏡リュウジ | 固定リンク
















