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September 29, 2005

9月26日 ホロスコープ感覚

雑誌「フラウ」8月5日鏡デラックス号で募集した
「特別鑑定」、抽選のほうなんですがやっとハガキの集計がおわり
抽選も終えました。お待たせしていてすみません。

なにしろ、冗談じゃなく何千通もハガキがきていて
(通常の懸賞の十数倍の数なんですって)さらに
フラウ自体もほぼ完売という状況。ご報告が遅れました。
みなさん、本当にありがとう。

で、今日はじっくりと当選した方のホロスコープを読んでいました。
実際の内容は、個人情報にあたりますから当選した方だけの
お楽しみ、なのですが久しぶりにじっくりと
個人のチャートに向き合っているとさまざまなイメージが次々にわいてくるのがわかります。

これはけして「勝手な妄想」というものではないような気がするのです。モードに入ると、チャートが一種のリアリテイをもって語りかけてきます。勝手にいろいろなこじつけをしようとしてもだめで、むしろチャートがある種の生命力というか実在感というかモノが自律性をもって語りかけてくる。

かといってこれは守護霊が語っている、というような、いわゆる霊感とは違う。ある程度のルールをもってチャートの連鎖をおっていくのだけれどもそこから浮かぶ神話的なイメージは何か実在性、自律性をもっている、ということなんです。

ちょうど小説を書いていたらそのキャラクターが動き出すということでしょうか。フィクションと実在の間。

実はここのところ、何名かの方と実際にお会いしてチャートと向き合ったりもしているのですが、こういうことが起こります。

この感覚はどういえばいいでしょうね。このモードに入って、うまくはまるときには、ほんの一言二言、抽象的なイメージを言葉にするだけで、自分のなかでも相手の中でも何かが動き出す。診断や結果を出したり予言をしたりすることなく、こころが動く。

そこで起こることはいわゆる「占い」とは違うものなのかもしれませんが。
まあ、僕は達人には程遠いから毎回毎回こんなことが起こるわけではありませんけれど。
これって、鍼の方が「今日はいい鍼が打てたーー」なんてつぶやくのと
似ている感覚なのかしらん。

この感覚をきちんと言語化して説明できれば、「占い」という営みを少しは解明することになるのではと思うのですけどね。

Posted by 鏡リュウジ  日記・コラム・つぶやき |

September 28, 2005

9月22日 本の誘惑、19世紀末のオカルト事情

困ったことにまた本が届いてしまった。
ネットで本を買うと、ついついクリックしすぎちゃうんですよねえ。
ほとんど中毒。
とどいたのは、写真のこの2冊。

science
Alex Owen "The Place of Enchantment"
Corinna Treitel "A Science for the Soul"


どちらも、19世紀末のオカルト思想の興隆と
その社会的な背景を紹介したものです。

一冊はイギリス、もう一冊はドイツ。
イギリスのほうの世紀末オカルトは有名なウエイト-スミス版を生み出し、かのアレイスター・クロウリーのような奇矯なオカルト主義者からノーベル賞詩人イエーツをメンバーにしていた魔術結社『黄金の夜明け』を中心に、かなり紹介されていますし、僕も関心があったので多少は知っているのですが、世紀末ドイツオカルトはほとんど知らないことばかり。

たとえばナチスとオカルトの関係は、怪しげなトンデモ本に書かれているようなことが実際にあったのか。
あるいは、ドイツの占星術の復興は、どんなものだったのか。
民族主義とのかかわりは? ユングの心理学がゲルマンーアーリア主義から誕生してきた危険な「カルト」だという、リチャード・ノルの主張は、妥当性はあるのか。知りたいことは山ほどあるんですが、こんなの読む時間ないかもなあ。

そうそう、余談ですが、今日、健康診断の結果がとどきました。
こんなに飲みまくっているのに完全に数値はシロ。
肝臓の状態を示すγGTPも20でまったく問題なし
ほかも完全にオッケー。やや赤血球が足りないかんじらしいけれど
これって貧血ぎみということなのかしらん。
鉄分を含む食べ物、意識してたべなくちゃ。

Posted by 鏡リュウジ  書籍・雑誌 |

September 27, 2005

9月22日 忙しいときほど本が…

忙しいときほど、ついつい本を買ってしまうのです。
届いたのは、pegan

Joscelyn Godwin "The Pagan Dream of the Renaissance"

Malcolm Mull "The Mirror of the Gods   How Renaissance Artists Rediscovered the Pagan Gods"
mirror

の2冊。

ともにイタリアルネサンスの時代に
ギリシャ、ローマの神々が芸術の世界でいかに
復興してきたかを書いている本です。
ジョスリン・ゴドウインといえば日本の読者には、ベストセラーになった『天使の世界』(青土社)の著者として知られています。音楽と神秘主義との関係についての専門家。
もちろんまだ通読はしていませんが、僕にとってとくに興味をひかれるセクションは、『マンテーニャのタロッキ』を扱った部分です。

有名な版画家のマンテーニャが描いたとかつて誤解されていたこのカードは50枚からなる一連の寓意画集。何のために用いられたかは不明です。1の「物乞い」にはじまり50の「宇宙の第一の原因」(つまり神です)にいたる、存在の大いなる連鎖が描かれていて、
一種の教育用のゲームとして扱われていたと考えられています。

このデッキは50枚が5つのシリーズに分けられています。
1:人間の状態
物乞いから教皇まで
2:ムーサたち
3:人文諸科学
4:美徳
時、節制、など
5:太陽系の惑星
つまり、当時知られていた存在の階層がすべて
描かれているわけですね。たとえば図版はこちらを参照。http://www.wopc.co.uk/italy/mantegna.html

いまでは復刻版もでているはずです。
僕の『タロット こころの図像学』でも紹介しましたが、このタロッキの詳細な解釈についてはいまだ定説はありません。

しかし、これがきわめて神学的、知的なゲームとして用いられていたことは確かでしょう。ゴドウインは、このころ、『使徒たちとわれらが主のゲーム』『7つの徳のゲーム』『惑星のゲーム』など、宇宙のモデルをそのままゲームにしている例があったことを紹介しています。これは僕も知らなかったこと。

図版も多くて、楽しめる本です。
またブルの本は、ルネサンスの時代に巨匠たちがいかにして
神々を再生させていったかを書いています。
これもまだ読んではいませんが、ヴィーナス、ヴァルカンなど
神々のキャラクター別に解説されているようなので、占星術をやっている僕には使いでがあると思います。

カラーの図版もはいっていて、有名なフェラーラのスキファノイア宮殿の
占星術フレスコ画も事細かに見ることができるのがうれしい。
しかし、こんなの読み出したら仕事にならんよーー

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September 26, 2005

9月20日 季節労働者?は食べる、食べる

この時期が僕たちにとっては一番忙しい時期。
というのも、11月ごろから次々に刊行される
雑誌などの「06年の運勢特集」があるから。
恒例のフラウはもちろん、ミステイやそのほか
多数の雑誌で特集が企画されています。
冗談まじりに僕たちは「季節労働者」なんて
自称しています。

そんなストレスフルな毎日、ついついうまいものを
食って気分を変えようとしちゃうのですよね。
tenpura02

今日は、通販で買った「電気フライヤー」を試してみました。
イタリア製です。まるで炊飯器のようなかたちで
中に油をいれると一定の温度に自動的に保ってくれるという
すぐれもの。中の容器は斜めになっていて、油の量を少なくする
工夫がされています。(斜めになった洗濯機とおなじ要領ですね)
揚げかごが回転してむらなく揚げ物ができます。

古書が多い僕の部屋では揚げ物は避けていたのですが
蓋がついているならいいのでは、と思って思い切って買ってみました。
結果は・・・うーん、微妙。友人たちとフライパーテイをしてみたんですが、

tenpura01

結局、油分をふくんだ煙は出るし、食材の出し入れのときにも
油は多少はねます。一気に大量のから揚げやチップスを揚げるにはいいのかもしれませんが、てんぷらなどには向かないかんじですね。
部屋はやっぱり油くさくなって丸一日窓をあけてました。

でも、おいしいのですよね。マツタケやジャガイモ、プチトマトやお肉、エビなどをあげて、みんなで楽しみましたよ。

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September 21, 2005

9月18日  新妖怪談義

今日は中秋の名月。
その日にふさわしく、「新妖怪談義」に参加してきました。

これは鎌田東二先生(京都造形大学教授)が座長になり、
東京財団が主催する研究会で、
西山克先生、辺見葉子先生、田中貴子先生、内藤正敏先生をはじめ、そうそうたるメンバーの方が、それぞれのジャンルから「妖怪なるもの」を研究して発表するという会です。

今回は、西山克先生が室町時代の日記から
「怪異」をご紹介してくださり、「妖怪」という言葉が
いまのような一種のキャラクター化されてゆく過程をご紹介してくださいました。

また辺見葉子先生は、中世英語の専門家であり、日本で数少ない古アイルランド語の研究者でもあるのですが、西洋の「妖精」のイメージの源泉を広くご紹介してくださいました。
とても刺激的な会でした。

妖怪など「アヤシイ」ものは、分類され整理されてゆくにしたがって
そのパワーを減じてしまいます。しかし、それがまたネガのかたちで
カウンターとしての力をもつ。「占い」もそうなのかもしれません。

そのあとの打ち上げにも参加、さらには研究会メンバーであり
舞踏家の麿赤児さんと東京大学大学院で
宗教学を専攻するIくんとタクシーで地元へ。
そこでさらにご飯をごちそうになり、そのままIくんを引き連れてはしごしちゃいました。
ひさしぶりに学問の話など聞けて楽しかったのですが遅くまでひっぱってしまって反省しています。ごめんなさい、Iさん。
今度は宗教学の最新動向などもっと詳しく教えてくださいね。

11月には僕も発表しなければなりません。akasaka1
占星術における「怪異」などお話したいのですが
17世紀のテクストのいくつかをご紹介できればと。
しかし、一番あわただしい季節。ちゃんとできるかなあ。

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新妖怪談義のうちあげのあと、
赤坂でほら貝を吹く鎌田東二先生。

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September 20, 2005

9月17日 イトカワ

NHKの科学番組で、日本の探査機「はやぶさ」が
小惑星イトカワに接近、探査する計画の詳細を紹介していました。

http://www.astroarts.co.jp/news/2005/09/14hayabusa_arrival/index-j.shtml

詳しくは上のニュース記事をごらんください。
それにしても、僕たちにとって感慨深いのは、今回探査される小天体の名前が「イトカワ」であること。

小惑星イトカワは、日本のロケット工学の父と呼ばれる故・糸川英夫博士にちなんで公式に命名されました。小惑星は数十万個も太陽系に存在していますが、命名権は発見者にあります。
申請して国際天文学連盟が認めれば、正式に認められるんですって。イトカワの名前が小惑星にあることは、日本の天文学者たちがいかに糸川博士を尊敬しているかをあらわしていますね。

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そして、僕たちにとってうれしいのは、この糸川博士、日本の一般向けホロスコープ占星術の父でもあるということなんです。
昭和54年に出版された『糸川英夫の細密占星術』は
簡単なホロスコープの作成法を掲載していて、ベストセラーに。
続編の『未来占星術』は、占星術のなかの未来予知技法であるプログレス法を一般向けに紹介。
現在プロとして活躍されている占星術家の中でも最初に手にとったのが糸川博士の本だった、という人も多いのではないでしょうか。

一般向けのホロスコープ計算の本としては
ルル・ラブア先生の『ホロスコープ入門』は、糸川博士の本よりも
先立つものですが、それでも糸川博士の日本の占星術にたいする
功績はとても大きなものがあります。なにしろ、一流の科学者が占星術の本を書いた。それだけでもすごいでしょ。

また日本のコンピュータ占星術のさきがけも、糸川先生です。
そんな糸川博士の名前がついた小惑星に
探査が入る。どんなシンクロニシテイがあるんでしょうか?
占星術と科学の間にまた面白いつながりが生まれないかなあなどと
妄想しています。

占星術のなかでは数万個の小惑星を用いる人もいますから
そういう人は、小惑星イトカワをどんなふうに解釈しているのでしょうね。

そうそう、明日は中秋の名月。
とっても大きく、きれいな月が見えています。
あなたはだれと見ていますか?

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September 16, 2005

9月16日 おお、こんな本も翻訳が!!

今日は珍しく一日原稿に取り組める日なので
ランチをかねて近所をぐるり、
書店によったらこんな本がありました。

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『ヨーロッパ異教史』プルーデンス・ジョーンズ&ナイジェル・ペニック共著山中朝晶訳。
お、おおーー!!すぐ購入。
というのも、この著者は古い知人なのです。
な、なつかしいーー。
プルーデンス・ジョーンズさんは学生時代の僕が
イギリスに通い始めたときにとてもよくしてくださった方で、占星術家であるとともにペイガニズム(ヨーロッパの異教)の研究、実践家です。いろいろな専門家の方をご紹介くださったり、お食事に誘っていただいたり。
学研から出ていた占い雑誌『エルフィン』の読者だった方なら、プルーデンスからは何度か原稿をいただいたことがあったので、覚えていらしゃるかもしれません。

『ヨーロッパ異教の歴史』はプルーデンスさんの主著。刊行されたときから僕はいつも座右においていました。情報量が多くてすらすら読める本ではありませんが、しかし、ヨーロッパの古代の異教について知りたいときには便利なソースブックです。
この本はとてもアカデミックなものですが、ほかにもっと実践的だったりメッセージ色の強い著作もあります。

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ケルト文化研究でまたネオ・シャーマンでもあるケイトリン・マシューズさんとの共編著『魔法円からの声』は現代の魔女や異教復興者の記事を集めたアンソロジー。

『クリエイテイブ・アストロロジー』は、ただホロスコープを「解釈」するだけではなく、心理劇やイメージ誘導などをつかって星のシンボリズムを「体験」するという、実験的な占星術実践についてのアンソロジーです。

いずれもこれらは「実践者」としての立場からの作品であり、こうした本の著者が同時にアカデミックな研究書をものにする、というケースは非常に珍しいのではないでしょうか。

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それから、もうひとつお宝をご紹介。プルーデンスさんがかつて作っていたパンフレット。「星座の北欧神話」です。これにはサインをいただいています。

プルーデンスさんからは今でも毎年クリスマスカード(いえ、異教世界の擁護者である彼女からはキリスト誕生を祝うクリスマスではなく、冬至を祝う「ユール」カードがきます)をいただいているのですがすっかりご無沙汰しています。
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さっきあわてて日本版の出版をお祝いする
ファックスをお送りしました。

安価な本とはいえませんし、イージーリーディングともいえませんが、魔法の源流を知りたいあなたはぜひこの本を手にとってみてください。
また、このような本を翻訳してくださった訳者の方、刊行してくださった版元の方にも、感謝したいきもちです。

こうした本をきちんと評価して購入したり、
図書館に注文してくださることが、真摯な研究者をサポートすることになると思います。

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September 16, 2005

9月15日 ギュスターヴ・モロー展

今日は、ベルシステム、説話社の方と月に一度のミーテイング。
「ソウルフル・タロット」のサイトなどについて
報告を受けました。これからのことなどについても意見交換。いつもお世話になっています。
またまた面白い内容になりそうですよ!

そのあと、一人で東急文化村で開催されている
「ギュスターヴ・モロー展」へ。

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モローは世紀末の象徴主義を代表する画家で
僕のお気に入りの一人。有名な「サロメ」「プロメテウス」「オイデイプスとスフィンクス」など
聖書や神話から題材をとった幻想的な絵画を堪能しました。

どういうものが趣味なのですか、とよく聞かれるのですが、どうしてもこういう、どこか占星術や元型的心理学と相性のいいものに目が行ってしまうのですよ。
しっかり図録も買いましたが、美術展の図録って本当にお買い得です。
フルカラーでしっかりとした解説もついていて
これで2500円ですって。普通の書籍なら絶対に無理な価格ですよ。
美術展にいったら図録は買うべし、だと思います。

そうそう、モローは牡羊座。
見えないものを見る直感タイプですが
太陽は海王星とスクエア、月はおそらく魚座であり
幻想的な世界に強い親和性があったのでしょう。

その後、渋谷の大書店で買ったのがこれ、
shaman 『シャーマニズムと想像力』グローリア・フラハティ著
野村美紀子訳 工作舎刊。

まだまったく読んでいないのですが
なんでも18世紀に西欧社会に紹介されはじめた
「未開」社会のシャーマニズム(霊を扱う技術、あるいはエクスタシーの技術)が、モーツアルトやゲーテなどに与えた影響を分析しているんですって。

西洋文化のメインストリームと考えられているこれらの芸術作品のなかに、こっそりと強烈な「異文化」がすべりこんでいるとしたら。想像するだにスリリングです。
冒頭にはこんな言葉があります。

「18世紀はオカルトと深くかかわりあっていたのだから、いつまでもこの時代をもっぱら合理主義、人文主義、科学的決定論、古典主義とのみ結び付けておくわけには行かない。非合理主義、超自然的な力への信仰、有機体説、ロマン主義が18世紀を通じてたえず認められる。純粋に合理的な性質の啓蒙にとどまった人々と、自然の暗黒面と蔑称されたものをも真剣に考慮した人々との葛藤こそ、西欧の知識の進み方の特色をなすものである。その容赦ない緊張が、人間の思考の革命的変化を促し、その後の世界のありように影響を与えてゆく」

この言葉には感激しました。占いやオカルトとかかわるときの魅惑と居心地の悪さの葛藤こそ、もしかしたら「知性」にたいしての本質的なダイナモになっているのかもしれない、などと思っています。
そして、その無意識的なるものが、フリーメーソンリー、薔薇十字主義やヘルメス学など伝統的な西洋のシンボリズムや思想だけではなく、当時最先端の民族学的知識だったシベリアやアジアのシャーマニズムだったとしたら!!
興奮してしまいます。

ああ、もう遅いですね。
今日は寝ます。AM3時30分・・・。

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September 14, 2005

9月13日 タロット百科事典

タロット愛好家ならだれしも知っている
『タロット百科事典』の4巻が出ました。

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この事典シリーズの著者はアメリカ最大のトランプ・タロットメーカーにして商社のUSゲームズ社長、スチュアート・キャプラン氏。
コレクター、研究家として知られるキャプラン氏の世界が一望できるこの百科のシリーズは、タロティストにとってのバイブルでもあります。4巻目はJean Huetsなる人物との共著。

1巻目はタロットの世界を概観、2巻目では歴史的なタロットの起源をたどり、ルネサンス期のタロットの世界を詳細に紹介しています。3巻目では、タロットとしてもっとも普及しているウエイト=スミス版の背景を詳述するなど各巻に特色があるのですが、

待望の4巻で驚かされるのは、アジア、とりわけ日本産のタロットが大量に紹介されていることです。

マンガやアニメのキャラをいかしたタロットがたくさん紹介されていて、僕も知らなかったものがいくつもありました。また、20世紀末からインターネットのサイトの中だけで存在するタロットが増えているのですがそうしたものも紹介されていて、マニアにはたまらないものですね。本当は僕の「はじめてのタロット」や「ソウルフル・タロット」も収録してほしかったんですが
残念ながら本の編集締め切りには間に合いませんでした。僕の監修のタロットで紹介されているのは一種類だけですね。

そうそう、この本の裏話もちょっと。
実はキャプラン氏とアメリカのタロット学会でお会いしたときに頼まれて、日本のタロットのいくつかをお送りしました。そのときに日本語のタイトルを英語にしたりちょっとしたお手伝いもしています。謝辞の一つも入っているのかなとおもったら、見あたらなくてちょっと残念。でもこれをみると日本のmangaカルチャーがアメリカでウケていることがよくわかりますね。実際、日本製のタロットは流通していない関係もあって、ネットオークションではマニアの間で高値で取引されている現状もあるんですよ。

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September 14, 2005

9月11日 博多な日

総選挙。みなさん、投票にいかれましたか?
さてさて、9月11日、
博多のラジオ局LOVE FMの番組の公開録音に行ってきました。
MCのジェームズ・天願さんのナビゲートで、
僕の占星術にたいしての考えなどを1時間ほどトーク。

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実際の放送で使われるのはきっともっと短い時間なんでしょうけどね。
舞台の上で、ほとんど打ち合わせなしにまる1時間、
結構大変かなあと思ったのですが、

びっくりしたのは
天願さんが占星術に詳しかったこと。
「僕は牡羊座生まれなんですが月は魚座なんですよ」なんて、すっと出てきちゃうんですよ。逆に僕のほうがフォローして、12星座というのは、太陽の星座のことで、月の星座や金星の星座もあります、なんて説明したりね。

radio02

話が盛り上がってあっという間に1時間。
天願さんは、かつてJ Waveという東京の局で番組をもたれていたときからファンだったこともあって感激でした。
ただ、ガラス張りの会場は、陽光が差し込んで気持ちはいいんだけど、温室効果でとーっても暑かったんですよ。会場のみなさん、辛抱強くいてくださってどうもありがとう!!

で、おいしいものに目がない僕は、とんぼ帰りのスケジュールを縫って名物のラーメンを食べに。
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博多出身の友人のカメラマンのアドバイスにしたがって長浜ラーメン元祖のお店へ。

ramen02
いさぎいいことに一種類のラーメンしかなく、
あるのは替え玉と肉の追加。博多ラーメンの源流である豚骨スープが意外とすっきりしていてうまい。
タクシー飛ばした甲斐がありましたよ。お店の雰囲気もなんかいいでしょ。
今度はもっとゆっくりいきたいなあ。
博多好きなんですよねえ。

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September 12, 2005

9月9日  パーテイ

今日は重陽の節句。
また、浅野八郎先生ひきいる日本占術協会という
団体では、この日を「占いの日」にしているそうです。
なんでも「きゅうきゅうの日」、救急の日ということだそうで
占いは心の救急箱のようなものだということで。
なるほどね。
西洋占星術の世界ではアメリカの占星術団体が
中心になって春分の日を「ワールド・アストロロジー・デイ」にしようという
動きもあります。各地で占星術研究家たちが
集まってイベントをやったりね。

さて、今日は僕にとっても記念日になりました。
i-modeをはじめ各種携帯会社で展開している
「鏡リュウジ恋占術」サービス6周年記念、
そして
順調に会員が伸びていることを記念して、
コンテンツ制作会社のサイバードさんがパーテイを開いてくださいました。

会場は、あの六本木ヒルズクラブ。ロバート堀会長や岩井副社長をはじめ社員のみなさん30名がお忙しい中時間を作ってくださいました。

ふだんはなかなかお目にかかれない技術のみなさんや
広報、人事の方などともお目にかかれ、超高層ビルの
夜景を眺めながら、本当に楽しい時間をプレゼントしていただきましたよ!
社員のみなさんの特製の寄せ書きノート、大きな花束、
そして、イギリスのバッグなどプレゼントもたくさん。

感激だったのは、新入社員のみなさんが
ギターを片手に合唱してくださったこと。ウルフルズの「バンザイ」の
替え歌で、占いでみんなハッピー、なんて。
またほんとにうれしいサプライズとしては、昨年からTVまわりでお世話になっている
サンミュージックの相澤社長、そしてノリピーこと酒井法子さんから
お祝いの特別のケーキが届いていたこと。
これは写真をあげておきますね。すごいでしょ?
cake

飴細工のタロットや水晶玉や星座がデコレーションされているんです!!
ほんと、みなさんありがとうーーー!!
クサい言い方になっちゃいますが、
本当にスタッフのみなさんの優しい思いに感激しました。
IT系の方々って、なんとなくドライな方たちだと
思われるかもしれませんが、ノートにお一人お一人、直筆で
一ページづつにわたってメッセージをくださるなんて、
本当に暖かいでしょ。魚座の僕はもう涙モノでした。
それから、心に残ったのは、堀会長のお言葉でした。

「確かにビジネスとしては、会員数を伸ばすことは大事。
鏡さんのサイトも、おかげさまで今なお上り調子です。
ただ、常々社員にいっているのは、会員数が伸びていることを
自慢するんじゃなくて、楽しいコンテンツ、あるいは心に残るコンテンツをつくって、『見てよかった、ありがとう』といわれることを自慢にできるように、といっているんですよ。ぜひ、そんな方向を目指してください」
占星術の原点に返ったような気がしました。
これからもがんばりますので、みなさん、応援よろしくお願いします。

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September 12, 2005

9月8日 「先端研」

今日はTV番組「先端研」(日本テレビ 月曜25時29分から放送)の収録でした。
携帯コンテンツの占いの広がりを中心に今の占いの現状を
紹介、分析します。
さまざまな占い産業のウラを取材しているんですって。

僕はアンガールズさんia(アイア)さんに占いの現状を「客員教授」としてお話しました。
放送は、9月12日です。
うっかりいってはいけないウラ事情などもお話してしまったかもしれません。
あーーまずいこといっちゃったかなあ。
ぜひごらんになってくださいね。

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September 06, 2005

9月4日 シンデレラは運命の人と出会えるか?を占う本

アメリカのハリケーン被害すごいですね。
以前にも少し書いたように
水星、火星、海王星のハードアングルが
占星術的には気になっていました。
ベタベタな読みですが、暴力的な(火星)風害(水星)、
水害(海王星)ということなんでしょうか。
被害にあわれている方々に心からのお見舞いを申し上げます。
あちこちで募金なども行われていますから、どこかで協力できることをぜひ何か、と思っています。

さて、気を取り直して、今日はまたちょっとユニークな占い本をご紹介。
カリフォルニアのタロット・マスター、ジェイムズ・リックリフ著『物語るタロット』(Tarot Tells the Tale)です。

tarot_tells アメリカを代表するオカルト出版社レリュウインから03年に刊行。
英語圏でのタロットファンにはよく知られている本です。
一言で言えば、これはさまざまなタロット・リーデイングの結果ばかりを
あつめた一種のケースブックなんですが、その質問者たちは超有名人ばかり。

なんと、歴史上の人物や神話、小説の有名なキャラクターが人生上の一大事をタロットに問いかけています。
答えるのは、「ナイトホーク」氏。(リックリフのペンネーム)
たとえば、かのシンデレラは舞踏会の直前にこんな相談の手紙を
ナイトホークに送っています。

「親愛なるナイトホーク様
家事に追われて家に縛り付けられている私は、どうやって
運命の人と出会うことができるでしょうか?継姉たちは舞踏会にいって
立派な紳士に会えるでしょう。けれど私にはそんな機会は与えられていません。どうすればいいのでしょうか?
敬具
シンデレラ」

ここでナイトホークが引いた3枚のカードは、
カップのクイーン、奇術師、そしてカップの3の逆。
さて、あなたならどんな解釈をしますか?

ほかには恋人を裏切ったことで失恋したプシュケ姫、
フランスを救えと天使に命じられたジャンヌ・ダルク、夜中の自分の行動が不安で仕方ないジキル博士、戦時中のチャーチル、アメリカ独立宣言を起草中のトマス・ジェファソン、息子イカルスに人工の翼を作った神話の匠ダイダロス、彫刻に恋してしまったピグマリオンなどなどから相談が寄せられています。もちろんこれらの質問は創作ですが
著者はきちんとカードをひいて、解釈したんですって。
もともとはアメリカタロット協会のニュースレターなどで好評を博していたコラムを編集したものだそうです。

まあ、ばかばかしいともいえますが、しかし、一方では神話や歴史上の人物の状況というのは、普遍性があるともいえますから(人が共感できなければ、すぐに忘れられてしまいます。元型的な状況とはこんなもの)
イマジネーションを働かせれば、いろいろな人生上の状況を考える訓練になるのかもしれませんね。
もちろん、占いを実践している人なら詳細なコメントもついていますから読んでいるだけでリーデイング力があがるでしょう。
しかし、面白い本です。ニヤニヤしながら読んでいると、はっと気づかされるフレーズが出てきたり。
ユーモアと知性の両方を感じさせますな。こんな冗談ともまじめな試みともいえない本が出せるアメリカタロット市場ってすごいですよね。

今日はNHKの大河では義経は壇ノ浦の合戦でしたが
その直前の状況を占ったらどんなカードがでますかね??

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September 06, 2005

9月3日 揉まれてきます!

運動不足のためかすぐに体が硬くなってしまう
鏡でございます。

そこで空いた時間にマッサージに飛び込むことが多くなっているのですが
なかなか合うところを見つけるのが難しい。

クイックマッサージじゃ物足りないし
最近増えているおしゃれなセラピールームは
逆におしゃれすぎて落ち着かない。
本当はソフトにやってもらうのがいいのでしょうが
だんだんとぐぐっとやってもらえる強い刺激を求めるようになってしまいました。

そこで最近は、夜遅くまでやっている中国按摩の先生のところにいってます。
カタコトの日本語しか話せない先生なんですが
本格的だしいいんですよね。
頭とか腰のツボを、分厚い手でぐ、ぐ、と押してくれます。
日本式の指圧と違うところは、ツボを点で押すのではなく
経絡というのでしょうか、筋肉の流れにそって
線で刺激してくれます。

比較的痛みに敏感な僕は、すぐにイタ、イタ!といってしまうのですが
先生は「ツヨクオシテナイヨ、カタイネ、カタイネ、ガマンスルネ」といって
またグ、グ!!
これが痛いというか気持ちいいというか…。
そして終わったころにはもうすっきり。
中国、おそるべしです。

先生はできれば週に一回か二週間に一回いらっしゃいと
おっしゃるのですが、そうもいかないもんねえ。
あーなんかこんなことかいていたら
揉まれたくなってきた。
いまから行ってきます!

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September 06, 2005

8月30日 objective?

前回は英語の話をしたので、今回もまたその続き。

英語の占星術の本を読んでいると、そのまま訳すと日本語の
星占いとしてはあまりピンと来ないかんじになる言葉がいくつもあります。
これは文化の違いを反映していると思うんですよね。

たとえば、双子座や天秤座、水瓶座の風の星座は
英語の占星術の本ではしばしばvery objective signsなどと書かれています。
直訳すると、「客観的な星座」。
でも、たとえば「風の星座のあなたはとても客観的な人です」と書いたら、
なんだかあたっていないかんじがすると思いませんか。
英語で言えば、objectiveというのは比較的ポジテイブなニュアンスで
受け止められるのに、日本では「客観的」というと、仕事の面などではともかく、恋愛シーンなどでは
少しばかり冷淡なかんじに響いてしまうような気がします。あるいはいつも冷静で失敗しない、というかんじでしょうか。
「私ってそんなにクールじゃない」という反応になってしまうのですよね。

日本の文化は、ユング心理学でいう感情機能が重視されています。
論理を重ねて相手を説得するのではなく、情のレベルでのつながりが
大切されて、「なんとなく」「その場を収めてしまう」ことができる人が高く評価されます。
相手への共感能力も重視されますよね。こと、女性にはそれが強く求められることが多いわけです。
こんな文化のなかで単に「客観的」と訳すると、なんか違うということになる。
でも、風の星座には、独特の距離感のようなものは確かにある。
僕なら、これを「どんなときでも、自分を見ているもう一人の自分がいるような気がしませんか」と
超意訳してしまいますね。こうすれば、ああ、と腑に落ちる人は多くなるでしょう?

同じように、independentという言葉も扱いが難しい。
西洋では高く評価されるこの言葉も、日本ではまだまだ「自立している人」なんて訳すると
「私ってそんなに強くないわ」となってしまいます。
あなたならどんなふうに訳しますか?
日本における星占いの言葉遣い(ディスクール)を考えることは
わが国の文化を見つめることになるかもしれませんね。

Posted by 鏡リュウジ  日記・コラム・つぶやき |