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September 27, 2005

9月22日 忙しいときほど本が…

忙しいときほど、ついつい本を買ってしまうのです。
届いたのは、pegan

Joscelyn Godwin "The Pagan Dream of the Renaissance"

Malcolm Mull "The Mirror of the Gods   How Renaissance Artists Rediscovered the Pagan Gods"
mirror

の2冊。

ともにイタリアルネサンスの時代に
ギリシャ、ローマの神々が芸術の世界でいかに
復興してきたかを書いている本です。
ジョスリン・ゴドウインといえば日本の読者には、ベストセラーになった『天使の世界』(青土社)の著者として知られています。音楽と神秘主義との関係についての専門家。
もちろんまだ通読はしていませんが、僕にとってとくに興味をひかれるセクションは、『マンテーニャのタロッキ』を扱った部分です。

有名な版画家のマンテーニャが描いたとかつて誤解されていたこのカードは50枚からなる一連の寓意画集。何のために用いられたかは不明です。1の「物乞い」にはじまり50の「宇宙の第一の原因」(つまり神です)にいたる、存在の大いなる連鎖が描かれていて、
一種の教育用のゲームとして扱われていたと考えられています。

このデッキは50枚が5つのシリーズに分けられています。
1:人間の状態
物乞いから教皇まで
2:ムーサたち
3:人文諸科学
4:美徳
時、節制、など
5:太陽系の惑星
つまり、当時知られていた存在の階層がすべて
描かれているわけですね。たとえば図版はこちらを参照。http://www.wopc.co.uk/italy/mantegna.html

いまでは復刻版もでているはずです。
僕の『タロット こころの図像学』でも紹介しましたが、このタロッキの詳細な解釈についてはいまだ定説はありません。

しかし、これがきわめて神学的、知的なゲームとして用いられていたことは確かでしょう。ゴドウインは、このころ、『使徒たちとわれらが主のゲーム』『7つの徳のゲーム』『惑星のゲーム』など、宇宙のモデルをそのままゲームにしている例があったことを紹介しています。これは僕も知らなかったこと。

図版も多くて、楽しめる本です。
またブルの本は、ルネサンスの時代に巨匠たちがいかにして
神々を再生させていったかを書いています。
これもまだ読んではいませんが、ヴィーナス、ヴァルカンなど
神々のキャラクター別に解説されているようなので、占星術をやっている僕には使いでがあると思います。

カラーの図版もはいっていて、有名なフェラーラのスキファノイア宮殿の
占星術フレスコ画も事細かに見ることができるのがうれしい。
しかし、こんなの読み出したら仕事にならんよーー

Posted by 鏡リュウジ  書籍・雑誌 |