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November 15, 2005

11月14日 オカルト主義と心霊主義!アヤシク聞こえますが

今日はベルシステム24さん、説話者さんと月例ミーテイングでした。
おかげさまで「ソウルフル・タロット」のサイトも
好評を博しているよう。
みなさんの強力バックアップのおかげです。
Thank you!!

ところで、先ごろ届いた、英国占星術協会が発行している
ニュースレターAstrology and Medicineで面白いエピソードを
見つけました。
地球の赤道面が、太陽にたいしての公転面に、23度半傾斜していることはご存知でしょう?この傾斜のせいで、季節の変化が生まれます。そして、心臓は人体の左側面にたいしてやはり23.5度傾斜しているのだそう。心臓は占星術では太陽に配当されています。
面白い一致ですね。
これを真に受けて、偶然の一致に宇宙の計画を見るのは
sillyなファンダメンタリズムでしょうが、かといって、こういう一致を
ただの関係妄想だとして一蹴するのもつまらない。
人間の思考法の、ごくごく基本的なところにこういう
類似性(象徴性といってもいい)に心を動かされてしまう
面が抜きがたく存在しているという
当たり前の事実が、占いの本質にある、ということを
どんなふうにして伝えればいいのかなあなどと思っています。

さて、今日かじりかけた新刊が津城寛文著『<霊>の探求 近代スピリチュアリズムと宗教学』春秋社です。
断っておきますが、タイトルは怪しくても、
これはれっきとした学者さんの書いた本です。
このなかでとくに、僕にとって面白かったのは
「目に見えないもの」「霊的なもの」を扱っていて
ハタからみると両方とも同じようにみえる
スピリチュアリストとオカルテイストの、相互の世界観の違いを
整理してくださっていること。(これは近代の、という限定つきです)
この二つは実は似て非なるものなんですよ。


学生時代にはまって読んだ、ダイアン・フォーチュンの本などが、こうした研究の対象になっていることを思うと、感慨深い。
フォーチュンという20世紀の女流魔術師が、
スピリチュアリズムとオカルテイズムの違いをエッセイで論じていて、
高校生のころに、家庭教師の先生にせがんでこれを英語の
教材として一生懸命読んだ覚えがあるのです。
変な子供だったなあ。

またまたすごく乱暴に整理します。
オカルト主義者は、天使や宇宙の諸力を「召喚」し(ゲームで有名になった言葉ですね)宇宙の力をコントロールしながら、存在の階梯を昇っていって聖なる存在と合一しようとします。
そこにはさまざまな象徴と儀式が存在します。
心霊主義者は霊媒をつかって死者の霊と直接交流して
そこから指導を受けます。
そんなことが可能かどうか、信じる信じないは、ここではカッコにいれましょう。


オカルト主義者は高度な宇宙論というか神学を構築し、
霊的な世界を「腑分け」することで、霊的な影響力を
意思の力をもってコントロールしようとする一種のエリート主義であるの
にたいして、スピリチュアリストは、霊の力にたいして受動的であるようにみえます。しかし、逆に言えば小ざかしいエリート主義から開放された、高度な霊媒なら、霊の世界から直接指導を受けることができる、と主張しているわけです。

霊の世界などを認めなければ、メクソハナクソ(汚くて失礼!)の議論ではありますが、しかし、これは世界観の問題としては頭のトレーニングとしてもいい題材になるのではないでしょうか。
自力と他力だとか小乗と大乗の違い、大きな政府と小さな政府、といった志向性の違いと平行関係にあるのですから。

Posted by 鏡リュウジ  日記・コラム・つぶやき |