« December 2005 | Main | February 2006 »

January 31, 2006

1月31日 プラネタリウム

子供のころからプラネタリウムが好きでした。
かつて京都の深草にあった青少年科学センターという
施設で、恐竜の骨格モデルをみたりしたあとに
プラネタリウムを楽しむのがひそかな趣味でした。
学校をサボっていったこともあったなあ。
今から思うと、ちょっとオレって、タルホ的だったりシブサワ的だったりしたじゃん、なんて自己陶酔。(意味わかんない人は、近くの文学好きなオヤジに話きいてね)
で、プラネタリウムでトークショーをすることになりました。
くわしくはこちら。
http://www.ozmall.co.jp/scoop/body.asp?Scoop_ID=6131&Genre_CD=40

これまでにもプラネタリウムで何度かトークショーをさせていただいたことがあるのですが、実は実現までに結構大変なこともありました。というのも
公共の施設でのプラネタリウムは(自治体などがお金を出している
場合には)占星術を扱うのが難しいことが多かったんですよ。
科学教育のためにと血税を使って運営されている施設で占星術などという疑似科学を扱うとはどういうことか、となるわけですから。

これは僕も納得できます。
公共の施設を安易に占星術にしてもほかのどんな思想にしても、
「布教」活動に使われてはたまったものではありません。

かつてプラネタリウムでのトークショーを企画してくださったイベント会社の方から、施設のほうに「断られました」といわれたことも。
けれど、そのときも、自分で出向いてきちんと僕のスタンスをご説明にあがると、納得していただけて使わせていただけました。

占星術を信じるというスタンスとしてではなく、その世界観を語るということならどうでしょうか、と僕は申し上げたんです。

まあ、今回は、サンシャインの施設だということもあってスムーズにコトが運び、ほっと一安心。
星空をみながら、愛の惑星・金星についてのイメージをお話していきます。
明けの明星、宵の明星の女神のイメージはきっと愛の感覚を呼び覚ましてくれるでしょう。
都合のつく方はぜひぜひ、ご参加くださいね。
もしかしたら、なにかプラスアルファの趣向もあるかもしれませんよ。

そうそう、先日恵比寿の占い専門学校アカデメイアでのカイロンの講座にきてくださった方、
ありがとうございました。ひさびさに初心者向けの用語の説明なしでの
講義をすることができて楽しかったです。

聞けば定員オーバーで申し込めなかった方もおおぜいいらっしゃるとのこと。申し訳ありません。
またの機会にぜひ。

Posted by 鏡リュウジ  学問・資格 |

January 30, 2006

1月28日  Cosmos and Psycheは占星術最後の「大きな物語」か?

占星術界で久々にきわめて注目すべき本が出ました。
Richard TarnasによるCosmos and Psycheです。

cosmos
このタルナスという人、ハーバード大出身で西海岸の大学院大学CIISで教鞭をとる学者。なんといっても、ベストセラーになった西洋哲学史の本Passion of the Western Mindの著者としても知られています。

ギリシャから現代哲学、宗教まで西洋の精神史の発達にたいして該博な知識を要領よくまとめたこの本は大ベストセラーになり、アメリカの多くの大学でも教科書として用いられたと聞いています。
空港のキオスクでも巨大なこの哲学史の本が積まれていたのを何年も前に見て感激したことがあります。

鮮やかな哲学史の語り手としてのタルナス。しかしタルナスのもうひとつの顔は占星術家のそれなのです。
トランスパーソナル心理学の旗手とされたスタニスラフ・グロフとともに、しばしば占星術の学会でも講演をしており、とくに惑星のサイクルと歴史的な出来事や事象との間に明瞭な関係があると主張しています。

心理占星術の世界では天王星のシンボリズムとプロメテウスの元型を結びつけたことでも有名です。

タルナスによれば、成功した前著は「トロイの木馬」なのだそう。
知的に武装し、安全だと思われた著作を知識人たちにまず送り込んでおく。しかし、それは占星術の世界観の重要性、リアリテイを説くための戦略。だっていきなり占星術を持ち出すと知的世界では黙殺される可能性が高いからだというわけ。

西洋哲学の「全史」を描く試みは、実は西洋のコスモロジーの大きな変革が起こりつつある現代の特徴をあぶり出し、そして、もう一度この世界に魂と生命をもたらすことre-enchantmentが起こりつつあることを語るための下準備である。そして惑星の配列と時代精神との共時的な相関関係は宇宙と地球、心との密接なつながり(近代という「脱魔術化」は
それを断ち切るプロセスだったわけです)の実在性を証明しているというのでしょう。

「コスモスと心」は出る出るといわれながらずっと待たされていたのですがそれがついに出版されました。
届いたばかりでまだ読めていないのですが
アメリカやイギリスの占星術大会での講演やこれまでの記事などから
だいたい上記のような内容であるということが予測されます。

ここで、やったぜ、占星術バンザイ、と叫びたいのはやまやまではあるのですが、ポストモダニズムの時代において歴史に一貫した流れがあるということ思考がもはやひとつの「神話」であると暴露されているのではないでしょうか。

しかも、過去においても歴史の転換点という神話を語りそれを補強するために占星術が用いられることが繰り返しあったことは、同じく占星術家でありいまやバース大学で教鞭をとるニック・キャンピオンのThe Great Yearというこれまた大著が明瞭に語っています。
タルナスのこの本が、時代精神の変化と惑星サイクルの素朴な一致を字義的にといているのだとしたら、それこそが一神教に特徴的な、直線的な「歴史」という、神話的な思考の直接的な産物だということになってしまうのかもしれません。

往々にして占星術家は、時代の裂け目だとか変化を語りがちですが、それが「今年のムードは」といった単純な予言を超えて、世界観の変化を語ろうとする、それも大真面目に、しかも熱い情熱と圧倒的な情報量をもって語ろうとするこの本は、もしかしたら最後のグランドセオリーとしての占星術書になるかもしれないと僕は感じています。

この本がどんなふうに評価されるのか、もしかしたら中にきらめくような新たな歴史観があるのか、逆に千年王国的、ニューエイジ的な神話の語りの1バージョンにすぎないのか、
わくわくしながらページを開こうと思います。

Posted by 鏡リュウジ  書籍・雑誌 |

January 26, 2006

1月23日 対談ラッシュ

この仕事をさせていただいて
本当にありがたいのは普通ならなかなかお会いできないような方と
お目にかかれる機会が増えること。
このところ、対談ラッシュが続いています。

先週は雑誌「クレア」で美輪明宏さん
対談させていただきました。
「なぜあなたは直接鑑定しないの?」と詰め寄られて
言葉を失いかけたことも。
いろいろな理由があるんですよね。
掲載は2月はじめ。

また脳科学者の茂木健一郎さんとは「オール読み物」誌にて。

そして蝶々さん、若き経営のカリスマ野尻社長
対談のプランが。
楽しみにしていてください。

Posted by 鏡リュウジ   |

January 23, 2006

1月22日 バレンタインキャンペーン

もうすぐバレンタインの時期ですね。
ヨーロッパの古い伝承では、
バレンタインデイには小鳥たちがつがいになる季節にちなんで
愛を語り合う日になったとか。
バレンタインの日に恋占いをする風習は
ルネサンスのころにはもう始まっていたようですよ。

ところで 僕の携帯サイト『鏡リュウジ恋占術』
バレンタイン特集がはじまりました。

valentine

特集占いのテーマはズバリ、“働く女のバレンタイン必勝法”。
素敵に働く女性にこそ、素敵な恋をして欲しいと思っています。
働く女性の皆さん、是非参考にしてくださいね。

あと、“誘惑チョコ”と題した僕のオリジナルチョコレートレシピも
載せています。
簡単でとても美味しいので、挑戦してみてくださいね。
ジャンパンを効かせた大人のトリュフですよ♪

皆様が素敵なバレンタインを過ごしてくれると嬉しいです。

Posted by 鏡リュウジ   |

January 19, 2006

1月19日 就任記念

先日お知らせした、平安女学院大学での記念講演
詳細が決まりました。
詳しくは次のホームページで。

http://www.heian.ac.jp/univ/index.html

関西の方はぜひ、ぜひ。

また今月28日には恵比寿の占いと心理の専門学校アカデメイアで
1デイ セミナーを開催します。
カイロンをはじめケンタウロス天体についてです。

さらに、2月には数々のイベントがめじろおし。
忙しくなります!

Posted by 鏡リュウジ  学問・資格 |

January 18, 2006

1月17日 客員教授就任

大、大ニュースです。
大学を離れてひさしかった私、鏡リュウジですが
この春から京都の平安女学院大学の
客員教授に正式に就任いたします。

占星術を真正面から扱った講座を開講。
歴史的現象としてだけではなく
実践的な側面も含めてその世界を講じていく予定です。
これはもちろん、日本では初めての試みですし
世界でも数少ない講座になります。

イギリスのバース大学、ケント大学、アメリカのケプラー・カレッジなどに
つづき、300年ぶりに大学の中に占星術や占いが戻ってきたわけです。
もちろん、大学ですから占い師を養成するわけではありません。
現代の占いの実践やその歴史、世界観などを
考察してゆくつもりです。

占星術の社会的な地位の向上を夢としてきた僕としては
本当にうれしいこと。
その名に恥じないような講義をしていきたいと
思っています。

2月には就任記念講演も行う予定なので
ぜひいらしてください。これは公開講座になります。

Posted by 鏡リュウジ  学問・資格 |

January 18, 2006

1月16日 悪魔裁判

あなたは悪魔の存在を信じますか・・・?
もし、悪魔祓いの儀式の最中に
死者がでたら、それは殺人になると思いますか…?

今度公開される映画「エミリー・ローズ」
ドイツで実際におこった悪魔祓いの儀式を
めぐる裁判を題材にした作品。

ホラーとしてはもちろん、第一級の裁判劇としても楽しめます。
この映画の公開にあたって、僕がプロモーションにかかわらせていただいているのですが、
こんな面白いサイトができました。
悪魔の存在をめぐる裁判が以下のサイトで開廷されます。
陪審員はあなた。
実在肯定側、否定側の証言を聞きながら、
あなた自身で評決をしてください。
http://www.akuma-saiban.com/

Posted by 鏡リュウジ  映画・テレビ |

January 13, 2006

1月13日  TV出演情報

これから大阪に向かいます!
明日の朝のテレビ番組「知っとこ」に出演のため。
大阪の毎日放送から、生放送でお送りする予定。
http://mbs.jp/shittoko/index2.html

オセロのお二人が司会をされている
情報番組です。
オセロの松嶋さんとお会いするのは
やはり「グータン」の打ち上げ以来なので
とっても楽しみ。
ぜひごらんくださいね。

ついでに、お正月帰省していなかったので、
実家のある京都にも立ち寄ろうと思っています。
ずいぶん遅くなってしまったけど、初詣。

Posted by 鏡リュウジ  映画・テレビ |

January 11, 2006

1月10日 料理ともいえないけれど

お正月、肉やごちそうが続いてしまったので
今日は体が野菜を求めてやまないかんじでした。

去年の末から主食を玄米に切り替えたことも
きいているのでしょうか。

今日は1日うちで仕事ができる日だったので
菜食にしようと。
昼は玄米にひじき、ごま豆腐。
そして夜、夜食はともにラタトゥユ。イタリア風
煮物です。

ratatuyu

冷蔵庫にあまっていたセロリ、たまねぎ、にんじん、にんにくをベースに
近所で買ってきた
有機のかぼちゃトをマト缶とローリエで煮込むだけ。
熱いうちに食べてもいいし、冷めてもおいしいし。びっくりするくらい
野菜を食べられます。水を使わないし、野菜だけの甘みが気持ちいい。
みなさんもお試しあれ。
野菜不足が一気に解消できますよ。


で、今日読んでいたのは
Witchcraft goes Mainstream
著者はブルックス・アレクサンダーというクリスチャンの方。
キリスト教とペイガニズム(魔女や自然崇拝者)の間の
対話を試みている、きわめて稀有な人。
こういう人がいることを僕は知りませんでした。

唯一神教と多神教、
被造物としての自然と神性を秘めたものとしての自然。
そこには鋭い対立があります。
そして、ユング的にいえば互いに「シャドウ」を投影しあって
なかなか対話はなりたたないのですよね。
日本人にはあまりぴんとこないかもしれませんが
西洋社会において自然崇拝をかかげることは
予想以上の意志力を要求されるのかもしれません。
この本はポップカルチャーのなかの魔女文化などにも
ふれていて、面白い試みとなっています。

宗教の衝突が問題化している今、このような試みは
地味だけれども重要なものだといえると思います。

Posted by 鏡リュウジ  日記・コラム・つぶやき |

January 11, 2006

1月8日 カキ、カキ

突然、広島からカキがとどきました!
それもとってもたくさん。

広島出身のセパタクロー選手、寺本進さんが
帰省ついでにおくってくださったんですよ。カキに目がない僕は
ちょうど友人といきつけのレストランでご飯を食べるつもりだったので
そこにお願いして持ち込み、いただきました。

広島のカキはほんとに大粒でうまい!!
またしてもワインを飲みすぎましたよ。

Hさん、そして帰省先から帰る途中だったIくん、
ほんとつき合わせてごめんなさい。
でも、カキや料理をサカナに
ひさびさに70年代の(僕もリアルタイムじゃないけど)
日本の神秘ブームシーンなどについて話をすることができました。

Posted by 鏡リュウジ  日記・コラム・つぶやき |

January 10, 2006

1月7日 ダヴィンチ・ブーム

ベストセラーの「ダヴィンチ・コード」はもうお読みになりましたか?
今年は映画も公開されますね。
テレビでも、CMが流れ始めました。楽しみ!!
フランスの小さな田舎、レンヌ・シャトーから出てきた
人類の財宝とは何か、をめぐるミステリー。
聖杯伝説、隠された女神崇拝、秘密組織などなど、
もう興奮するアイテムがいっぱい!

この小説のネタもととなったのは
マイケル・ベイジェントやリチャード・リーらが出した
問題作『レンヌ・ル・シャトーの謎』(Holy Blood Holy Grail)という歴史書なのですが、
著者の一人のマイケル・ベイジェントは実は占星術の研究者としても知られています。
たとえば
From the Omens of Babylon: Astrology and Ancient Mesopotamia
というバビロニア占星術の歴史への平易な入門書もものにしていますし
また、20世紀の英国占星術を代表する、故チャールズ・ハーヴェイ氏らと
共著で出したマンダン占星術(国家レベルの出来事を予測する占星術)の本は
いまや古典となっています。

もっとも、死海文書研究から端を発した「もうひとつのキリスト教史」への該博な知識のほうがどうしても目立ってしまうのですが
しかし、このようなコントラバーシャルな知識人が
占星術の実践にも好意的であるというのは
なかなか日本では考えにくいことだと思います。

ダヴィンチ・コードを面白がっている諸兄には、
そのネタ本の著者が実は占星術実践者でもある
ということを
知っておいて欲しいと思うのは、あつかましいでしょうかね。

さてさて、その世界的なダヴィンチ・ブームにあやかって
「ダヴィンチ・エニグマ・タロット」も登場。
著者というか企画者は、これまた魔術やケルトの神秘の世界研究では
知らぬもののいないケイトリン・マシューズさん。
ご主人のジョン・マシューズ氏とともに、アーサー王関連、ケルト関連を中心に
驚くべき数の著作をものにされています。
代表作のThe Western Wayは、西洋のネイテイブな魔法(ケルトなど)と
いわゆる高等魔術(ヘルメス思想、カバラなど)を内向きの道、外向きの道と
整理して統合しようとした力作であり、現代においての魔法の学徒にとっての
標準的なテキストのひとつとなっています。

僕も以前、イギリスはオックスフォードのご自宅にまで押しかけて
お話をうかがったことが。また、ジョン・マシューズ氏とは
ロンドンで現代的なアーサー王劇を鑑賞させていただいたことも
今ではいい思い出です。
davinci
で、この作品。ダヴィンチの素描をタロットにみたてるという実にユニークな試みとなっています。

ブームに乗ってあわてて作ったものかとおもいきや、
構成はよく考えられていてさすが、経験の深い著者によるもの。
実占で使うにはどうかと思いますが、観賞用としても、
インスピレーションを得るにもいい作品だと感嘆しています。
さすがだなあ・・・。

そうそう、いいご報告が。
タロットといえば池田晶子さんとの共作「ダヤンのタロット」も
出版してすぐに重版のお知らせが。
みなさま、どうもありがとう。

又長くなってしまいました。
ではでは、おやすみなさい・・・。

Posted by 鏡リュウジ  書籍・雑誌 |

January 06, 2006

1月5日 現代神秘学

正月はうちにずっといて
事務所回りしか歩いていない気がします。
お歳暮にいただいた
鮭や蟹、ローストビーフなどのごちそうを訪れてくれる友人たちと
食べては原稿、などという日々でこの冬、太ってしまったかもしれません。

これはまずいとは思っているのですが
ダイエットなど無縁の生活をしてきた僕、
残してはならぬと作ったものは全部たいらげてしまう癖があるのです。
いかんですな。


そんな毎日なんですが
またまた古書店で面白い雑誌をゲット。
「現代神秘学」という雑誌です。

sinpi

この雑誌の存在は高校時代には聴いたことがあったし
目にもしていたのですが、なにしろ当時から数が少ない品だったので
お小遣いで買うのははばかられていたのですが
みなさんのおかげで多少懐に余裕がでてきた今では、
今回は5千円という値段もなんのその、エイヤとばかりに大人買い。
128ページの薄いボリュームなんですが、
ダイアン・フォーチュンの『神秘的カバラ』やブラバツキー夫人の『神秘学への道』、
リードビーターの『神秘的人間像』、シュタイナーの『神智学』などから一部が訳出されているという気合の入った冊子。
70年代日本の神秘思想熱を感じることができる出版物です。

今だったら安価にネットのページでやるようなことなんでしょうが
当時はほとんど同人誌に近い、こういう冊子をつくるよりほかに
小部数のメデイアがなかったんですよね。

ブラバッキーとはもちろん、神智学の祖。
リードビーターは、毀誉褒貶はあるものの、
神智学協会を一時ひきいた人物。
そして
フォーチュンは、現代的なかたちにカバラをつくりかえ、公開した
有名な女流魔術師。

オカルトを志したりオカルト運動史に興味のあるものなら、
絶対に避けては通れない人物です。
現代魔法の最高の指導者といわれる故W.E.バトラーは「神秘のカバラ」を指して
「万難を排して入手すべき書物」なんてあおっていたものですから、
高校生だった僕にはこの本はまさに幻の一冊でした。

当時はまだ、国書刊行会からフォーチュンの「神秘のカバラ」(大沼忠弘訳)は出ていませんでしたから英語もおぼつかない当時の僕には、たとえごく一部でも翻訳が掲載されているこの小冊子が唯一の手引きで、喉から手が出るほど欲しかったのを覚えています。

この本は、現代魔法カバラの基本である、「生命の木」(カバラの宇宙図)を構成する
10個の球体(セフィラ)の象徴を詳述したもの。
魔術カバラでは、宇宙のあらゆるものをこの生命の木の球体(とそれぞ結ぶパス)に当てはめて分類整理し、内的世界を探求するための地図とします。
ここには世界中の神話などが配当されるのです。

たとえば、ここにはその一例が出ています。
近代魔術カバラの非常によくまとまった解説のページです。
http://homepage3.nifty.com/know-thyself/imn/tree/tree.html
もっとも、こうした照応は19世紀の終わりの、ユダヤ教徒でもない
近代の魔術カバリストが作り上げたもの。
ゲルショム・ショーレム博士をはじめとする正統的なカバラ研究者は
まったく相手にしないものではあります。

タロットと生命の木の対応などといえば、学者は噴出してしまうことでしょう。
しかし、それは新しく生まれた豊穣な象徴体系だということもできます。
少なくとも、心理学的には意味があると思うのです…
などと、いまは小ざかしくいうことができますが
10代のころの僕は本当にこの象徴の鍵が欲しかったのですよ…。


しかし、これを古本屋さん(場所は意地悪だからいわない!)
アレイスター・クロウリーの著書のドイツ語版があったり、
なんだかものすごい品揃え。
いったいどんな人がこんな本を持ち込んでいるんでしょうか?
秘儀への探求の夢破れた人物?
あるいは、秘儀を収め、書物などもういらなくなった達人?
研究対象を変えた学者?
あるいは故人の遺品で価値がわからず散逸?

なんてのは、妄想はひろがるばかりです。

Posted by 鏡リュウジ  書籍・雑誌 |

January 05, 2006

1月4日 寝正月??

遅くなってしまいました。
あけましておめでとうございます。
今年もなにとぞよろしくお願いします。


今年は帰省もせず、たまった原稿をうちで
こなそうと勢い込んでいたのですが
結局、テレビをみながらだらだらとキーボードをたたいたりで
思ったようにすすんでいません。
今あせっております。
寝正月に近いじゃないかあと。
ま、たまにはいいか。(自分には甘いのですよね)

今年はどうしようかなあ。
もう少し勉強したい、しなければ、というのが本音なんだけど
もっと仕事したりいろんな人と遊びたいという気持ちもあります。
欲張っていきますよ!

Posted by 鏡リュウジ  日記・コラム・つぶやき |