7月25日 ハリーポッターと水星の魔法
ハリー・ポッターの最終巻がついに発売になりましたね。
実践魔術の世界やオカルトの世界とはちょっと違うけれど
ファンタジー作品として僕はハリーは大好き。
まだ英語版は読んでいないのですが、うーむ、楽しみ。
で、たまには占星術家らしいところで
ハリー・ポッターシリーズの作者、J.K.ローリングの
チャートをざっくり拝見。
1965年7月31日英国ブリストル生まれ。時刻は不明です。
チャートを読み出すときりがないのですが、ここで伝統的に
「魔法」と「文学」の天体である水星に注目。
水星は乙女座の0度に位置していて自分の力を強めていますね。
(乙女座は水星が支配)
さらにこの度数は恒星レグルス、獅子の心臓と合です。
レグルスは栄光や成功を暗示するといいますから水星とレグルスの合は
文章による成功なのかもしれません。占星術家ヴィヴィアン・ロブソンも
fameといったキーワードを水星とレグルスの合にあてています。
そして興味深いのはローリングが生まれた翌日に水星は逆行を始めること。
つまりローリングは、水星が動きを止める、「留」のときに生まれているのです。
天体の留は独特の働きをします。イメージとしては動きの遅い炎の上で手を
じっとかざしているような状態でしょうか。
ローリングの水星はさらにメジャーなアスペクトをとっておらず、
二重、三重、あるいは四重に心理占星術的には特徴的な配置となっているのです。
では、彼女の人生のなかで水星の動きに注目するとどうなるでしょう。
プログレスという、生まれてからの1日を実際の1年とみる方法を使ってみます。
彼女が生まれてすぐに水星は逆行に移ります。
コミュニケーションや知性の水星が逆行しているということは、
自分の知性が内面に向いていっていると解釈していいでしょう。
水星、つまりヘルメスは「魂の導き手」としての元型的イメージがあります。
それまでローリングは20年以上も文学に親しんだり
母親のつらい闘病生活に立ち会ったり、プライベートなことがあったり
外的な世界では華やかとは言いがたい生活をしていたようなのですが
しかし、その間、内的世界は水星の逆行によって実に豊かに何かが
発酵していたのではないでしょうか。そして、
プログレスの水星が順行に移るのは1990年。
このとき、何があったのか?
ローリングの公式ホームページを参照すると、なんとこの年に
ローリングは列車で移動中に(水星は交通の神です!)
ハリーのヴィジョンが浮かんだのだとのこと。
つまり内面へと導いていた水星が方向転換をするときに
ハリーがこの世に召喚された、というシンクロニシテイが
起こっているわけですね。
さらに、「恋愛月占術」でも使用している進行の月は、このとき
太陽に合、そして新月を形成。
水星が順行への合となるのは獅子座17度、出生時の海王星(夢と幻想の天体)と
90度、さらにトランジットの冥王星も蠍座16度あたりで水星や海王星と強力に組んで
魔法の力を注ぎ込んでいるのがわかります。
水星というふだんはあまり重視されない天体が
魔法をこの世界に持ち込むということがわかります。
さてさて08年に向けて進行の水星は金星と合に。ハリーには
どんなことが起こるのでしょうか?
図は内円がローリングの出生図。
外円がセカンダリー・プログレッションで
水星が順行に戻ったとき。年譜では6月晩に
ハリーのヴィジョンが見えた、とあるが正確に順行に
戻るのは10月。しかし、十分に許容度内であり
月が水星に接近、トランジットの冥王星が
水星を刺激しているのがわかる。闇の王(蠍座冥王星、海王星)と
明るい少年魔法使い(獅子座の水星)という
モチーフが表れていることにも注目。
Posted by 鏡リュウジ | 固定リンク




















