« July 2007 | Main | September 2007 »

August 31, 2007

8月31日 ユニークな占いカード

また更新が滞ってしまいました。
すみません。
毎日ばたばたしています!

さて、今日はうちのコレクションをまたご紹介。
フランスで買った、ちょっと面白い
占いカードです。

Photo_9

今はトランプでもタロットでもないユニークな占いカードが
いくつも考案されていますが、
これは最近のもののなかでも「ほお」と、うなったもの。

夢遊び占いカード」とでもいうのでしょうか。
夢に頻出するモチーフを
それぞれカードにして占う、というもので
それ自体は同じようなものがいくつも存在します。

でも、ユニークなのはそのなかに
フロイトやユング、アドラー、ラカンといった
精神医学の大御所たちの肖像も入っていること。
こうした学者たちの夢理論も学べるようになっているというしくみ。
大学院時代にユングを読み込んでいた僕は
「ほーっ」と、うなってしまいました。

そのほかの絵もいかにもフランスらしいおしゃれなタッチ。

カード占いの発祥の地といえばフランス。
イギリスばかりではなくフランスにも
アンテナを張っておかないとだめですね。

Posted by 鏡リュウジ   |

August 22, 2007

8月22日 天文学と占星術の再会? 講座のご案内

長らく更新していなくてごめんなさい。
お盆休み、みなさんいかがでしたか?
僕はとくに休みはなかったのですが
周囲が静かで事務所の電話もほとんどならず、
なんだか気分だけは休みモードでした。


さて、次々に講座や企画があります

9月15日には
武蔵野市の占星術・タロットスクール「カイロン」で
急遽、ワンデーセミナーをやらせていただくことになりました。
このスクールでは、伊泉龍一さん、いけだ笑みさん、
芳垣宗久さんなど、非常に優秀な講師陣を迎えて
バラエテイ豊かな講座を開講されています。

今回の僕のセミナーは
この学校の名前にもなっている小天体「カイロン」について。
少人数で傷と癒しの元型についてじっくりと想いを
めぐらせていこうと思っています。
お申し込みはこちら。
人数の枠が小さいので早めのお申し込みをお勧めします。

http://www.chiron-school.com/


また、9月22日には
朝日カルチャーセンター新宿で
天文学と占星術について対談講座を行います。
国立天文台の渡部潤一先生とごいっしょして
天文学、占星術のかかわりなどについて
お話をさせていただく予定。
これ、実はそうとう画期的なことなんです。
天文学と占星術は仲の悪い兄弟みたいなところがあって
天文学者の多くは科学教育の敵として占星術を
扱ってしまいます。
当然といえば当然のことなんですが。
しかし、渡部先生は僕の仕事にご理解を示してくださり
対談を引き受けてくださいました。
占星術家と天文学者の対談と講座いうのは、
これまでではありえなかったのではないでしょうか。
ぜひ足を運んでいただけるとうれしいです。

詳しくはこちら。

http://www.acc-web.co.jp/sinjyuku/0710koza/A0301.html

Posted by 鏡リュウジ  文化・芸術 |

August 06, 2007

8月6日 キリスト神話

暑い日が続きますね。
みなさん、お元気ですか。

僕はあいかわらず元気です。
原稿がなかなか進まずにいるんですが、
暑いから仕方ないよなーーなどと思いつつ。


最近読んだちょっと面白い本、
トム・ハーパー著
『キリスト神話』
原題は 『Pagan Christ』 で結構物議をかもして
いる本のようですね。
僕にはトンデモ本の一種なのか
一抹の真実があるのかよくわからないけれど。

内容を一言で言うと、キリストの物語や生涯は
古代エジプトの神話に由来するものの焼き直し、
ないしは変奏である。重要なことはそれは当時の
人々はキリストの物語を霊的真実を伝えるための
象徴であることを知っていたのにもかかわらず、
初期の教会の人々が、象徴としての真実を理解できない
大衆に布教するために組織的、意図的にそれを
事実として書き換えてしまい、それが現在にいたる
キリスト教の偏狭さや頑迷さを生んでしまったというのです。
この主張の妥当性は僕には判断できませんが
論法としてはまさにユングやキャンベルのそれと同じです。
ジェイムズ・ヒルマンのいう字義主義(直解主義)への
警鐘という点では僕が日ごろ言っていることと
きわめて近いのですが、象徴が伝えるべき霊的真実が「ある」という
ことを前提とすると、それはまた、象徴を解読できる人と
そうでない人、というエリート主義を生み出すことになります。
ほとんどの秘教グループが「外陣」「内陣」に別れるのは
ここに基盤があるわけですよね。

にもかかわらず、エジプト神話とキリストの生涯の
平行性を次々に提出してくる面白さは
まるで推理ゲームのよう。夏の読み物としては楽しめると思います。

Posted by 鏡リュウジ  書籍・雑誌 |