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January 23, 2008

1月23日 占い特集、大人気です!

ひさびさのFRaU誌「星座と運命」号、絶好調とのうわさ。
担当の方からわざわざお電話があって
すごくいい動きです!といっていただけました。
ありがたいですね。
新月、満月を使ったリズムを作る方法や
オリエンタルとのコラボなどなど見所もりだくさん。
書店によっては売り切れているところもあるようなので
ぜひお早めに。

クレアのほうもハーブ占星術が好評です。
ハーブやアロマセラピーはいまでこそ
科学的な研究も進んでいますが、
17世紀までは占星術が基礎をなしている
象徴的ー伝統医学のひとつでありました。
日本を代表するハーブショップの「生活の木」さまの
ご協力を得られたのも、大きいです。

本当にみなさん、ありがとうございます。
これからも楽しめる記事を作っていきますね。応援よろしくお願いします。


さてさて、そんななか、今度は静岡で講座をします。
2月10日、静岡の朝日テレビカルチャーで
「はじめての西洋占星術」というタイトルで
惑星のサイクル論を。
定員は200名ということで余裕があると思っていたのですが
すでに、あと少しで満員、ということらしく、
ご希望の方はぜひお急ぎになってくださいね。
詳しくはこちら。

http://www.satv-c.co.jp/200801/koza/koza_detail.php?id=583&class_id=700&school_id=1

Posted by 鏡リュウジ  書籍・雑誌 |

January 22, 2008

1月22日 ルネサンスにおける惑星の子供たち

どうも、最近のぼくは
本を見つける才能が乏しくなっているようです。
忙しさにかまけてチェックを怠っているのでしょうね。

たとえば数日前に、待ち合わせには少し時間があるからと
渋谷のBUNKAMURAによったとき、
そのギャラリーブックショップで見つけたのがこの本。

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G.トロッテン著 伊藤博明・星野徹訳
『ウェヌスの子どもたち 美術と占星術』ありな書房刊。
奥付をみるとなんと昨年、
07年の9月に刊行されているではありませんか。
刊行されてから数ヶ月もたっていたんですねえ。
もちろん、あわてて買い込み、
待ち合わせに遅れるのもかまわない!と
隣のドウ・マゴ・カフェでページを開き始めたのでした。

ありな書房は、図像学の重要な文献を
(おそらく採算度外視で)出版されている貴重な出版社です。
絵画を一種の図像のテキストとして解読してゆくという、その方法論を
ワールブルグは「イコノロジー」として言葉にしたわけですが、
そのときにワールブルグが最初にとりあげたのが
イタリアのフェラーラのスキファノイア宮での
巨大な暦絵でありました。
ワールブルグはそこに描かれていた占星術図像が、
エジプトーギリシャーインドーアラビアといった経路を迂回して
再びルネサンス時代に西ヨーロッパに
「再生」したことを示したのです。
これは1912年の講演において、とされていて
それはやはり、ありな書房から
伊藤博明先生の手で翻訳されています。
ワールブルグといえば、その財力を持って集められた
膨大な資料とそれを収めた図書館が有名で、
その資料と方法論を受け継ぐ研究者たちが次々に現れ、
『ワールブルグ学派』などと呼ばれるようになります。
そして、イコノロジーという言葉が最初に用いられたときに
占星術のシンボルが重要な役割を果たしたことから、
占星術や魔術、ヘルメス思想といった、
それまでただの歴史の傍注にすぎないと思われていた主題が、
美術史においてきわめて重要なものとなっていったわけです。
以後、ワールブルグの収集した図像や文献を用い、
その方法論の影響を受けた学者たちが次々に
ルネサンスの時代に花開いた、
いわゆる「オカルト」に注目を始めたのでした。
そして、当然、その流れは美術の枠内には収まらず、
ひろく History of Ideas と呼ぶべき
広い文脈で扱われるようになりました。

ワールブルグ派の仕事は、
ぼくたち占星術や魔術の愛好家にとっては
なくてはならない宝の山なのです。
そして、今回翻訳された「ウエヌスの子どもたち」も
そんな貴重な資料のひとつ。

この本は、名前のとおり、
「ウエヌス(ヴィーナス)の子供」について論じているものです。
ヴィーナス、ギリシャのアフロデイテの子供といえば
クピド(エロス)のことですから
キューピッドやエロスの図像学かとお思いかもしれませんが、
これは間違い。
ルネサンス以降、ヨーロッパではよく
「惑星の子供たち」というモチーフが描かれます。

余談になりますが、僕が始めて「惑星の子供たち」に
ついて知ったのは10代はじめのころだったと思うのですが、
結城モイラさんがお書きになったカード占い本でした。
惑星のイメージをカード化して占うというしくみのセットで
今でもこのセットはぼくの実家にあるはず。
メルヘンチックなイラストの占いカードが多い中、このセットでは
ドイツルネサンスのころの版画がそのまま用いられていて、
子供ながらに驚いたことをよく覚えています。
太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星という7つの惑星を描く、
7枚の絵が複製されていたのです。
(たしか15世紀ドイツの「ハウスブーフの惑星の子供たち」
からのものだったのではないだろうか)
それぞれの惑星は人格化され、戦車(というか山車)にのり、
天空を進んでいきます。
惑星の神の眼下に広がる地上には
それぞれの惑星がつかさどる営み…
たとえば金星なら音楽だとか恋を語り合うこととか…
が描かれているわけです。
つまり「金星の子どもたち」といえば、
ウエヌスの性質を受け継ぎ、その営みに従事する人々、
ということにほかなりません。
トロッテンのこの本はいかにこうした絵画が生まれ、発展してきたか
実に豊富な資料を使って解き明かそうとしています。

10代のころに胸をときめかせて眺めていた、あの謎めいた
図版にたいしての学問的な解釈が1995年にフランスで刊行され、
それからまた12年(木星回帰!)して日本語になって
読めるということを考えると実に感慨深いものがあります。
とくに興味深いのは、
キリスト教という文脈のなかで
金星のもつ、その身体性、性的なイメージが
どのように扱われていったのか、馴化されるのか、
あるいはキリスト教的アレゴリーとしてみなされるのか、
ないしはルネサンス的文脈のなかで
むしろ礼賛されることもあったのか、などなどです。
これは現代人が「愛」をどのように考えるか、
ということを課題にするときにも重要なヒントを
与えてくれるのではないでしょうか。

このタイプの本としてはザクスル、パノフスキーなどが
共著で著した『土星とメランコリー』が有名ですが、
土星の暗鬱なイメージと同様に、金星の楽しげで同時に
罪深い(金星は色欲の神でした)も重要であり、
こうした資料をおしげもなく紹介してくれる
こうした研究は、実にありがたいし、
興味のつきない話題を提供してくれているのです。

ラテン語もできない僕にしてみると、
原典研究などはとてもできないわけですが、
しかし、こうした資料からできるだけ学び、
そこからイメージを広げていくことができれば
いいなと思っています。
しかもこの翻訳は非常に読みやすく、
僕にすると何重にもありがたい本になっています。


また金星といえばロンドンのウオーバーグ研究所で研究された
森正樹さんの『偽ジョン・デイーの金星の小冊子』という
巨大な研究書もリーベル出版というところからでていて
すぐに買いました。

これについてはまた長くなりそうなので、こんどまた。
金星の神霊を呼び出すための魔術書の研究です。
こんなものが出る時代になったんですねえ。

Posted by 鏡リュウジ  文化・芸術 |

January 18, 2008

1月17日 「サターン」重版!!

イギリスで活躍するユング派分析家にして心理占星術家
リズ・グリーンの著書『サターン』(青土社)を
僕が訳していることはご存知だと思います。

土星のイメージについて画期的な解釈を示し、
英米で「心理占星学」の潮流
巻き起こすことになったクラシック。
日本語版が重版になりました。

けしてすらすら読める本ではないかもしれませんが
こういう地味な本がきちんと
読みつがれてゆくのはとてもうれしい。

グリーンは、このたび柏書房から出した、
『神々の物語』の共著者でもあります。
おなじ著者の『占星学』などもありますのでぜ
ひチェックしてみてください。
真剣に占星術に向き合おうとする人には
mustの本だと思います。

Posted by 鏡リュウジ  書籍・雑誌 |

January 17, 2008

占いのご紹介

こんにちは、Ryuz-cafe運営スタッフです。

どんなに晴れた日でも、冷たい風に身震いしてしまいます。
朝起きるのが辛い季節となりましたね。

鏡リュウジ先生から、
おすすめの占いが届きましたのでご紹介します。

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 月のリズムをダイレクトに使った、心と運命の分析法。
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その他、2008年の運勢なども占えます。
是非、お試しください。

Posted by 鏡リュウジ   |

January 16, 2008

1月16日 「ごきげんよう」

ひさしぶりのテレビです。
確かマドモアゼル愛先生も
TVのお仕事はお受けしないことが多い、との
お話でしたが(愛先生のブログ日記)、実はぼくもそう。
短い時間の制約のなかで視聴者を飽きさせないように
するというワザは、なかなかできません。
影響力も格段に大きいだけに
ちょっとしたことで誤解を生ませる可能性もあり
小心者のぼくとしては慎重にならざるを得ない
というところもあります。
(そもそも、そんなにお声もかからないということもありますが)

逆にいえば、テレビで活躍されている方というのは
実に大変な才能の持ち主なのだということが
何度かテレビに出させていただく機会があって、
身にしみてわかりました。

CSのLaLa TV「鏡リュウジの星物語」
おかげさまで今年で3年目のレギュラー続投になりましたが、
これもひとえにスタッフの方のお力ですし、
ホロスコープをじっくりと解説するという趣旨は
地上波ではなかなかできないことですからね。
今年もよろしくお願いします。

そんななか「ごきげんよう」
ひさびさにお招きいただきました。
「何がでるかなーー」とサイコロ振ります。
ご一緒させていただく1日目のゲストは、
杉田かおるさん、チュートリアルのお二組

どうなることやら。
でも、この番組は小堺さんの
暖かいお人柄にはもちろんのこと、
スタッフの方もとてもよくしてくださるので
ドキドキしながらも楽しみではあります。
放送は明日17日と18日、そして21日
さて「何がでるかなーーー」

Posted by 鏡リュウジ  映画・テレビ |

January 15, 2008

1月15日 FRaU 星座と運命号、発売!

おまたせしました。
ひさびさのFRaU誌、星座と運命号
発売になっています。
今回は08年の星座別トレンド、
そして水晶玉子氏とのコラボレーションによる
オリエンタル占星術(宿曜)×星座の詳細な
性格分析、さらに36星座占いなどなどもりだくさん。
ぜひ、お手元に!!
お買い得です。

昨日は京都造形芸術大学で
鎌田東二先生を中心とした研究会でした。
研究会は大いにもりあがりました。
占星術にたいしてのぼくのアンビバレントな
態度にたいして、先生方は「そんなに遠慮しなくてもいいのに」
「そんなに防衛的にならずとも大丈夫」といった
雰囲気で逆に暖かく迎えてくださいました。
この発表はモノ学の研究雑誌に掲載されるはずです。

さて、京都でいつも思うのはその書店の充実具合。
ファッションビルの上に入っている書店にふらっといっても
人文書の品揃えは東京よりもずっといいかもしれません。
京都ってやはり学生や研究者の街でもあるんですね。
思わず1万円札を何枚も使って本を買い込むことに…。

ランチは、東京の代官山に本店がある「カノビアーノ」の京都店にて。
お店に入ると、店長のかたがぼくのことを知っていてくださって
とてもよくしてくださいました。
カノビアーノは京野菜をふんだんに使った
ユニークなメニューが特徴。
イタリアンであってイタリアンではない、というかんじです。
とくに女性の方にはおすすめのお店。
機会があればぜひ。

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Posted by 鏡リュウジ  文化・芸術 |

January 10, 2008

1月10日 生きた「モノ学」としての占星術

2008年があけてあっという間に時間がすぎていきます。
すでに締め切りもたくさんきてしまって…。
そんななか、今週末もまた京都。
京都造形大学で、鎌田東二先生が中心になって
やっておられる「モノ学研究会」での発表です。

モノ学とは何か。
詳しくはhttp://homepage2.nifty.com/mono-gaku/
をごらんいただきたいのですが、ぼくなりに考えると、
西洋ないし近代がかかえている精神と物質という
ダイコトミー(二項対立)を、
その両者を同時に意味することができる日本語の
「モノ」という概念を軸に乗り越えようという試みのこと。
ほら、日本語のモノというのは
単に物質を意味することもあれば、
「もののけ」(物化)とか「物語」「もののふ」
「もののあはれ」といった用法にあらわれるように
心や魂を内包することもありますよね。
このモノという言葉を軸に分野を横断して
学際的にさまざまな方が意見を出されています。

考えてみれば占星術は西洋において
そんな「モノ」的概念を今なお、抱え込んでいる営みです。
月はぼくたちにとっては単なる岩の塊ではない。
それは天体であると同時に女神であり、母なるものでもあり、
母が愛する子供であり、ぼくたちの本能でもある。
金星は硫酸のガスに覆われた高温の惑星であると同時に
夕闇に輝き恋人たちを祝福する愛の女神でもある。
チャートの上を移ろう星影をおいかけながら
ぼくたち占星術の徒は、神話の神々と
心の動きを同時に透かし見ようとするわけです。

占星術自体ももちろん、時代のなかで
「個人化」したり「内面化」したりしたとはいえ、
惑星のイメージの基本的な内容は、二千年近くも
かわっておらず、広範囲な文化のなかでの
重要なシンボルの生きた遺産となって
現代文化のなかであちこちに姿を現しています。
このことは本当に驚くべきことではないでしょうか。

最近、翻訳出版した『神々の物語』(柏書房)などには
そうした神話のいきいきとした解釈が収められています。
ぜひみてくださいね。
フルカラーで見る神話の世界は本当に魅力的です。

また元型的心理学で重要になる
「たましい」(魂)という言葉は、
ジェイムズ・ヒルマンという心理学者が西洋的な言い方で
「モノ」を概念化したものだということもできると思います。
ヒルマンによればたましいとは
「出来事を経験に深め」る「見方」であり
精神と物質をつなぐもの、だということになります。
魂については、これまた拙訳『魂のコード』などを
ごらんいただきたいのですが
サイトで展開している「ソウルフル・タロット」でわざわざ
「ソウル」(魂)という言葉をつけたのも、
そんなニュアンスがこめられているのでした。
サイトを楽しんでいただくと同時に、
そんなことも考えていただけるとうれしいです。

Posted by 鏡リュウジ  文化・芸術 |

January 08, 2008

1月8日 カキの魅惑

ところで年末、カキにあたったのはけっこう大変でした。

一度でもカキにあたると以後、
カキから遠ざかってしまうという人もいるみたいですが、
ぼくの場合にはそんなこともなく。
カキの魅惑のほうが上回ってしまうんだよねえ。
でも、さすがに仕事の上でご迷惑をかけてもいけないし。
そういえば、たしか林望さんだったかと思うのですが
昔、エッセイでこんなことを書いておられました。
カキを食べるのはやめられないけれど、
当たるのはツライし仕事上、問題。
ということで生については2個までときめる。
その代わりに火が入ったものはいくらでも
いいことにする、というルール。
万一、あたっても2個なら
たいしたことはないだろう、ということで。

根拠があるのかどうかわからないけれど、
せめてこんなルールでも自分に課そうと思っています。

みなさんもご注意くださいませ。

Posted by 鏡リュウジ  グルメ・クッキング |

January 07, 2008

1月7日 ちょっと遅いけど…迎春!

年末年始、更新が滞ってしまいました。
ごめんなさい。

おくればせながら、あけましておめでとうございます
でもさぼっていたわけではありません。
年末にカキにあたるというアクシデントに
見舞われながらも(というかカキ、たべすぎました…)、
大晦日はラジオ日本の松尾雄二さんの番組にゲスト出演。
2日はJ-Waveの「ブームタウン」、
3日もFMヨコハマと出演がつづき、そのまま関西入り。
甲南大学の田中貴子教授と『月刊京都』誌で
対談(京都と怪異、というテーマです)。
そして朝日カルチャー大阪で
石井ゆかりさんと08年の星周りについての対談講座、
とあわただしく動き回っていました。

元旦の新聞で女優の小西真奈美さんとの対談を含めた
記事をごらんいただけた方も多いのでは?

雑誌では「クレア」でのハーブ占星術が掲載、
そしてひさびさのFRaU誌での占い特集号も
13日に発売になります。

そしてテレビ東京「レデイース4」(7日)CX系
「ごきげんよう」とTV出演も。

Posted by 鏡リュウジ  日記・コラム・つぶやき |