2月29日 植物の魂と魔法
今日はまた、うちの
書籍コレクションから1冊ご紹介。
1892年に第2版としてロンドンで
出版された『Plants Lore,Legend and Lyrics』。
著者はリチャード・フォークナードという人物です。
19世紀末に出版されたものとは
思えないほど状態はいいのですが、
装丁は最近、やり直されたのでしょう。
中身はもちろん、植物にまつわる神話や伝承の集成です。
樹木やハーブ、花にまつわる伝承といえば、
まさに魔法の宝庫。
ぼくたちは植物を単にモノとして見がちですが
フォークロアの世界においては植物には植物の魂があり、
それをめぐって数え切れない伝承が生まれてきました。
植物にはスピリットが宿っていると人々は想像し、
それを感知していたわけです。
あまり科学的とはいえない
フラワー・リメデイなどに注目が集まったり、
アロマセラピーや森林浴などが必要とされているのは、
まさしくそうした伝承を支えてきた感覚が
いまだ、生きていることの証拠でしょう。
また植物が自然界の生態系を支えていることは
まぎれもない事実なのですから。
さて、例によってこの本をぱらぱらめくり、
占星術家としてもっとも興味深いものは
「植物と惑星」という項目。
17世紀の占星術家であり薬草療法で有名な
カルペパーの説などをきちんと引用してあります。
また1640年に出た「卓越した庭師」という本からの引用では
さまざまな作物にとって適切な種まき、
植え替えの時期などが示されています。
たとえばキャベツは2、3、4月の、
下弦の月のときに種をまくべきで
植え替えもまた月が欠けているときがよいのだとか。
さらに魔女にまつわるさまざまな植物の伝承などもあり、
読んでいて楽しい。
写真はこのなかの1ページから。
こんな本からの伝承もまた
記事などで紹介していきますね。

















