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April 25, 2008

4月23日 モノ学研究雑誌第2号

今日はまた雨が降ったり止んだり。
でも気温はどんどんと高くなっていますね。
初夏はもうすぐそこ、というかんじです。

今日は朝から東京の
FM局 J Wave「ブームタウン」での生放送でした。
リスナーのみなさんのお悩みに
ホロスコープからお答えするという二時間半。
たくさんメールをいただいたのですが
とりあげることができたのはほんの少し。
次回の企画もあるかもしれないので
ぜひ楽しみにしていてくださいね。

さて、今日は少しご紹介させていただきたいものが。
かねてブログでご紹介したことのある、
非常に興味深い研究会「モノ学・感覚価値研究会」
現・京都大学教授の鎌田東二先生が中心になって
分野を横断するさまざまな研究者が
スピリットと物質を包含する「モノ」と、
それをめぐる感覚について意見を交換し合うグループ
です。
僕も研究協力者として末席を汚させていただいておりますが
このたび、その研究会での論考をまとめた
雑誌の第二号が出ました
僕の発表も収録されています。

鎌田東二先生、万葉研究の上野誠先生、
ケルト研究の辺見葉子先生、人類学の船曳建夫先生、
また作家・評論家の切通通作さんほか
実に興味深い論文が集められています。

今回、この雑誌を鎌田先生らが中心になって運営されている
「東京自由大学」で一般の方にも頒布することができるとのこと。
1部1100円程度、送料が別にかかると思いますが、
もし興味がありましたら下記のホームページへ
メールを出してくださいませ。

東京自由大学はNPO法人で、
一流の研究者たちによる講義やワークショップが
自由に受けられる稀有な場所。
こちらのプログラムもごらんくださいませ。
http://homepage2.nifty.com/jiyudaigaku/

Posted by 鏡リュウジ   |

April 22, 2008

4月22日 昼むかしはいけない

河合隼雄先生の追悼シンポジウムで耳に残った言葉。

民俗学、東北学の赤坂憲雄先生が
おっしゃったことなのですが、
かつては「昼むかしはいけない。
したらネズミが小便をする」
などといったそうです。
夜むかし、とは夜に昔話をするということ。
昔話、伝承というのは、特別な、ハレのときにのみに
語られていたということです。

昼間に昔話をするということは
神話的な時間が日常のなかに
入り込んでしまうということなのでしょう。

占いや魔法の世界というのも、
実は一種の「昔話」のようなもの。
昼間の科学の目で見ると、
かそけきその存在は消えてしまうかもしれません。
僕たちはついつい忘れがちになってしまいますが、
スピリチュアルな世界というのはやはり「夜」の営みなのです。

その夜の時間と昼の時間の境界を大事にしながら
進んでいきたいと思います。

Posted by 鏡リュウジ  文化・芸術 |

April 21, 2008

4月21日 京都へ

ひさびさーというほどでもないんですが京都に戻ってます。

河合隼雄先生の追悼シンポジウムがあり
拙訳『魂のコード』の著者のヒルマン先生
鎌田東二先生などのお話を聞きにいくためです。
先生がたのお話はとても心に染み入るもので
河合先生のことを「夜の思想家」
評されたのが印象的でした。

20080420

で、高校時代の同窓生が集まってくれて夜は飲み会に。
みんな変わってるようで変わってない。
新幹線、キャンセルしてとまってしまいました。
いいもんですね!

20080420_2

そしてこちらは南禅寺の参道
ここが通学路だったとは、今にしてはすごいこと。

本当に恵まれていました。

Posted by 鏡リュウジ  日記・コラム・つぶやき |

April 18, 2008

4月18日 誕生日バイブル!!

この1年、こつこつと作っていた
『誕生日バイブル』が発売になりました。

200804172307000

366日、それぞれの誕生日ごとの
パーソナリテイをしっかりと分析しています

類書は多いけれど、日本人の著者ははじめて
日本のカルチャーになじむように、
気を配って作ったつもりです。
もちろん、占星術のシンボルがもとになっていますが
それに加えて、数秘術の要素、それから裏の資料としては
近代占星術の父、アラン・レオの度数シンボルも
ひそかに、ぼつぼつと参照したりしています。

うちの書架の古い本を探してみると
日本でも昔、ゾラーというアメリカの占い師が
作った誕生日占い本や英国で出ていた
バースデイホロスコープ(1903年)なんてものが出てきて、
誕生日占いはずっと人気があったんだなあと気づかされます。

200804172306000

出来上がった本を近所の友人たちに見せたんですが、
こちらの期待以上に盛り上がる様子。

ぜひぜひ、一家に1冊。オフィスに1冊。(笑)
みんなでわいわい楽しんでいただけると幸いです。

損はさせません!

Posted by 鏡リュウジ  書籍・雑誌 |

April 14, 2008

4月14日 阪急×フラウ イベント!

いまをときめく小栗旬さんが表紙が目を引く、
今月発売の「フラウ」は大人の恋愛特集
ぼくも金星の恋の占星術を
誌面でやらせていただいていますが
今回は、誌面を飛び出してイベントにも参加します。

有楽町阪急でのトークショー
僕の著書「星のワークブック」か、あるいは
FRaU5月号を含め、5250円以上(税込)のお買い物を
阪急内に特設されたFRaUセレクトショップで
していただいた方から抽選で40名様に参加の権利が。

ヴィーナス(金星)の花といえばローズ、
今回はローズにちなんだグッズを
編集部の方と一緒にセレクトさせていただきました。

春は恋の季節、薔薇の香りにつつまれてみませんか?
トークショーは今月18日なのでお急ぎを。

http://www.hankyu-dept.co.jp/yurakucho/event/space.html

Posted by 鏡リュウジ  書籍・雑誌 |

April 11, 2008

4月11日 アダモちゃん!

LaLa TVでの対談番組、
「鏡リュウジの星物語」収録でのこと。

テレビ雑誌の取材で、島崎俊郎さんふんする
「アダモちゃん」
がスタジオに来てくださいました。
「俺たちひょうきん族」どんぴしゃ世代の僕は大感激。
写真もとってかまわないと
ご親切におっしゃっていただいたので
お言葉に甘えてぱしゃり。

200804091945000

ご本人のチャートもチラッと拝見したのですが
太陽が木星と土星でグランドトライン、
水の星座の三角形です。
とてもやさしい人なんだろうなあと思いました。
一方で金星は火星と土星とTスクエアで、
美意識や芸ごとにたいしては厳格な方なのだろうなとも。

アダモステーといっしょにやった写真はスカパーの
TV雑誌に掲載されるはず。

Posted by 鏡リュウジ  映画・テレビ |

April 07, 2008

4月7日 フロイト先生の運命観

このところ、何かと「運命」について考えているのですが
なんだか急に思い立って、長い間、手にとっていなかった
フロイトの本をひっぱりだしたら、こんな記述に出会いました。

「制御されていない自然(これは運命と呼ばれる)が
損害を起こすことが問題となる」
「自分ばかりではなく、ほかのみんなをおびやかしている自然、
つまり、運命の圧倒的な力にたいしては
どのようにして身を守るのだろうか」
これは『幻想の未来』からの一節。

Img082_3  つまり、フロイトは自然は本来、
 人間存在にたいして敵対的であり害を
 なすもの
であり、それにたいして限りなく
 矮小なものとしての自己イメージが
 人にはあると考えています。
 その自然の脅威から心理的に
 防衛するための装置として宗教が存在する
 と考えているのですね。
 フロイトはそこから、まるで
 推理小説のような、圧倒的な文章力で
 心理的防衛機能と幼少時の
 両親イメージを結びつけ、「父なる神」という
 観念がいかにして生まれてきたかを
 語っていきます。
「トーテムとタブー」という本に見られる
恐るべき推理はご存知かもしれませんね。
ユングはフロイトと違って人間の「内的自然」は
目的をもっていて、その働きは人を全体性に向かわせる
自律的な作用がある
と考えています。
このほうがずっと口当たりはいい。
もっともユングのなかにはある種の暗さというか、
重みがあるんですけれど、その正体については
もう少し考えなければならない。
(ニューエイジ的なすべての出来事に意味がある、という
ような言い方はユングのなかに
準備されているといっていいでしょう)
すべてに意味を見出そうとしたユングの志向性と
ほっておいたら何をするかわからない、カオテイックな
自然に対し、人は「禁止」によって文化を
作り上げてゆくのだとみるフロイト

二人の運命観の違いが鮮やかに記されています。

しかし、フロイトはちゃんと読むと面白いですよね。
人々が夢中になったのもわかります。
ドイツ語で読んでいるわけではないけれど、本当に名文家。
やはりすごいですね。

Posted by 鏡リュウジ  書籍・雑誌 |

April 02, 2008

4月2日 社会学者が語る運命感覚

更新が遅れてすみません。
先日届いた英国占星術協会のジャーナルに
中島達弘さんの記事が掲載されていました。
中島さんは現代哲学や心理学にも詳しい占星術家で
何度かイギリスやアメリカでの学会でもお目にかかっています。
氏は知る人ぞ知る俊英。

内容はいかにも中島さんらしい、現代哲学と
冥王星のシンボリズムだったのですが、
そのなかにちょっと気になる記述が。
鮮やかな手つきで社会の枠組みを分析することで知られる、
社会学者のアンソニー・ギデンズ
心理占星術の泰斗であり僕も何冊かその著書を翻訳している
リズ・グリーンを引用しているというのです。
おお、かのギデンズが社会学の立場から
近代後期(成熟社会といってもいいでしょう)における
占星術の立位置を分析しているのか、とあわてて
件の本、Modernity and SelfIdentityを取り寄せてみました。
残念ながら、その箇所は古代社会においては
モイラという運命の女神が神々のなかでも
もっとも古いとされていた、という
神話に詳しい人なら常識的な一節だけだったので
ちょっとがっかりしたのですが、しかしそれでも
ギデンズがグリーンを読んでいるのかと思うと、興味をそそられます。

しかし、それ以上にギデンズが分析している、運命の感覚と
リスク社会化したモダニテイ(近代)の関係

ぼくにはきわめて示唆的でした。
高度に発達した社会のなかにおいてこそ、
運命の感覚は強化されるかもしれない、というのです。
そのロジックについては
詳しくは講座か(たぶん、次回の朝日カルチャーセンター)、
あるいは別なところで語りたいと思います。
最近見たある統計で、若者の間では高学歴なほど
運命やスピリチュアルなものを信じる傾向が強い、
というデータを見たのですが、ギデンズの解釈を援用すれば、
一見、常識に反するこの統計結果も理解できるのかもしれません。

002_2

図版
左、盲目の運命の女神に左右される。
右は明晰な視力をもつ知性の女神が
運命の摂理を知る。彼女がもつ鏡に
天体のシンボルが見られることに注目。
宇宙の摂理を知るためには
規則的な天体の運行が必要、ということか。

Posted by 鏡リュウジ  学問・資格 |