香港から無事戻りました。
美食三昧の日々。
なかなか珍道中でしたが、
旅の思い出はまたご報告しますね。
ところで帰国した翌日、星祭りの七夕。
ぼくはといえばなんと、少女マンガ界の神様
萩尾望都先生と記者発表会見でご一緒していました。
なぜ??
と思われますよね。
今回、萩尾先生のSF大作『マージナル』が舞台化されます。
脚本は、倉田淳先生。
これまでにも萩尾先生の作品を舞台化されている方で、
演じるのは劇団は「スタジオライフ」。
その記者発表が、劇団のファンクラブの方も
交えて行われるということで、
この作品の世界を少しばかり
ぼくも語らせていただけることになったのでした。
今回は萩尾先生からお声をかけていただき、
とても恐縮しておりました。
しかしこの作品、凄い話です。
恥ずかしながら今回、初めて
読ませていただいたのですが圧倒されました。
とても一言ではいえません。
ある種の病原菌が原因で
男性ばかりが生まれるようになってしまった未来の地球。
そこにはたった一人の「母」がいるという設定。
つまり、「ミツバチ型社会」(ミツバチのコロニーは
女王蜂1匹にたいして何千、何万もの、その子供である
雄の働き蜂で構成される)を想定しています。
しかし、ここで「母」を絶対化して
地球=グレートマザー=生命、といったイージーな
連想関係で結ばれるような、神話的フェミニズムには
この話は流れていかないところがすごい。
唯一の「母」(マザ)の存在は、その実、
高度なテクノロジーによって管理されているのです。
サイボーグ的フェミニズムと呼ばれる潮流を先取り、
あるいは底通していたのではないかとさえ思われます。
神秘化された生命原理、
身体原理を女性と直結させることを、
テクノロジーが管理する母という設定をもつことで拒否し、
その上でそれぞれの立場の生き方、苦悩を描こうとする。
この漫画は、ぼくが勝手にステレオタイプ化してナメていた
「少女漫画」の世界のイメージ(本当にごめんなさい)を
完全に突き崩してくれました。
この世界観を舞台でどのように表現されるのか、
とても楽しみでもあります。
詳しくはこちらをごらんください。
http://www.studio-life.com/stage/marginal/index.html