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August 25, 2008

8月25日 タロットかタロウか? ウラヌス星風氏の記事

NHK BS2、
「週刊ブックレビュー」ごらんいただけましたか?
わかりやすく話せたかどうかはわからないですが
少しは反響があるといいなと思っています。

ところで収録でお目にかかった、翻訳家の金原瑞人先生と
楽屋で思いがけずタロット(タロウ)談義で盛り上がりました。
先生から、「荒井良二さんとタロットを
作っておられるんですね」とお声をかけていただき、
それからいきなり、「で、ウラヌス星風さんが」という言葉が。
これには本当に驚きました。
ウラヌス星風さんといえば、ぼくたちの世代からすると、
『奇想天外』という雑誌で、
あの種村季弘氏を「ドロボウ」呼ばわりし、
タロットではなくタロウという発音を
普及させるべきだと主張した伝説の人物なのです。
この論争が起こったのは1974年ごろ。
68年生まれのぼくからするとすでに「過去」のことであって、
木星王さんらの本でその逸話を読んだ、という記憶しかありません。
もちろん、図書館を探せばこの記事も
見つけられていたのでしょうが元来、
怠け者のぼくはその努力を怠っていたのでした。
そんな話を漏らしたら、「うちにありますよ」ということで
「送りますよ」と。
社交辞令かと思っていたら、すぐにご送付いただき、
本当に感謝しています。
当時のタロット熱やパルコが
文化をリードしていた様子
なども伝わってきます。
本当にありがとうございました。

今では僕もタロットと表記していますが、
もちろん、英国を尋ねたときはタロウ。
ウラヌス氏は、タロットが日本に紹介されたときに
タロウという発音に「今なら直せる」と考えられていたようですが
日本では完全に「タロット」になってしまいました。
うーむ。
まあ、今ではタロットは英語圏、
仏語圏ではタロウと発音するというのは
ほとんどすべての人が知っていますから、
少しはお許しいただければと思います。

こうした先輩たちのおかげで、
今の日本のタロット文化もあるんだなと
感慨を深くしたのでした。

Posted by 鏡リュウジ  文化・芸術 |

August 22, 2008

8月22日 ユングの肉声

映像メデイアの発達の功罪は
昨今よくいわれるところ。
アナログなぼくとしてはユーチューブの存在などは
ほとんど奇跡というか驚異、脅威にすらかんじてしまいます。

しかし、勝手なもので自分が欲しいと思っている記録が
映像のかたちで入手できるのは
ありがたいとかけねなく思ってしまいます。

ネット書店で「Matter of Heart」をみつけたときには
心底そう思いました。
これは、心理学者カール・ユングをめぐるドキュメンタリーで、
ぼくは翻訳したヒルマンの『魂のコード』でその存在を
知ってはいたのですが、まさかDVDになっていたとは。

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ユングが自ら塔をたて、瞑想の場とした
ボーリンゲンでの記録なども収められている稀有なもの。
また、ユングの高弟でラテン語など卓越した語学を生かし
ユングの錬金術研究の右腕となったフォン・フランツ、
能動的想像で有名なバーバラ・ハナ、
著名な作家であるファン・デル・ポスト卿らの
ユングの思い出につづき、ユング自身の語りや
アフリカ旅行の映像などもこのなかには収められています。
ユングの肉声を聞くのはぼくにははじめての体験で、
活字で慣れ親しんだ長年の
「イマジナル・メンター」(想像界における師匠)が
ここに召喚
されたようで、不思議な気持ちになりました。
母国語でない英語で話しているユングの姿にも
不思議なものを感じます。
面白いもので、あれほど親しみ、衝撃を受けた
心の「自律性」autonomyという言葉も、
音を伴って聴くとまた字面で感じていたこととは
異なる印象を受けるのです。

無意識や魂はこちらの思い通りにはなかなかからないもので
それ自身が自律性をもっている、というあたりまえのことも
翻訳文体で「自律性」などというと
すごく難しいことのように学生時代は思ってしまったのですが
(とくに意識中心の見方をしていたときには)
音できくと、なんだ、心は自分の勝手にはならない、
当たり前のことをいっているだけなのか、と素直に聞けます。
ネット以前、DVD文化以前では
こうしたユングの肉声に触れることは
もちろん、ほとんどチャンスがなかったわけですが、
「何だーー早く聞ければ
こんなに難しくユングを読まなかったのに」という
残念なような気持ちと、もしこんなに
イージーに「映像ユング」に出会っていたら
またユングやその周辺の人々への憧れや気持ちも
違っていたんだろうな、ちゃんとは
読まなかったんだろうな、という気持ちが入り混じっています。

今ではユングはぼくにとってもちろん、
「聖人」ではないものの、
しかし、若いころから良くも悪くも、ぼくの思考の型を
決定付けた人
であることにはかわりありません。
その人と、映像というかたちであるにせよ、
時を越えていま「対面」できるというのは感激です。

Posted by 鏡リュウジ  映画・テレビ |

August 18, 2008

8月18日 「週刊ブックレビュー」出演します!

ひさびさに(というかまた?)テレビ出演です。
こんどは、それこそひさびさのNHK。
バラエテイ以外では、ほんとにひさびさ。

BS2での「週刊ブックレビュー」
毎週、さまざまなジャンルの人間が
お互いに「おすすめ」の1冊づつを持ち寄り、
前もって読みあった上でそれぞれ感想を
述べる、というユニークな番組で、
ぼくもよく見ています。
「イチオシ」の1冊は過去半年以内に出たもの、という
縛りがあるので選ぶのが難しいのですが
あれこれ考えるのは、ショッピングにも似て楽しい作業。

また驚いたのは、この日の特集は
以前、朝日カルチャーセンターでの対談でご一緒した
カウンセラーで臨床心理士の信田さよ子先生だということ。
不思議な縁を感じます。
また昨夜、たまたまこの番組を見ていたら
ときどきご一緒する、冒険家で作家、
写真家の石川直樹さんも出演されていました。
石川さんの的確なコメントぶりに驚かされます。

というわけで、以前から出演したかった番組なので
とてもうれしく思っています。
お声がけいただいたときは
本当にうれしかった。
ぜひぜひ、ごらんくださいね。

あ、どの本がお勧めなのかって?
まだ内緒です。
しかも、収録もまだこれからだし。

詳しくはこちら。
http://www.nhk.or.jp/book/

Posted by 鏡リュウジ  映画・テレビ |

August 15, 2008

8月15日 虹のかなたに

お盆も返上でサイトを運営してくださっている
会社のスタッフのみなさんと、月イチの定例会議。
とても景色のいいところで会議をしているのですが・・・。
さまざまな積み上げられたデータをにらめっこしていた
とき、スタッフの一人が「外見て!」と一言。
何々、と一同。
と、大都会の空にぽっかりと虹が!

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▲写メで、みえるかなあ。この虹・・・。

雨が降ったわけでもないのに
不思議な感じではありましたが、
なんだかそれだけで気持ちがほっとしました。
ヨーロッパの伝説では、虹の橋のたもとには
小人たちが守る宝があるとか。
虹のかなたの宝物を想像してみるのも楽しいかも。

タロットのなかで、ウエイト-スミス版では
完全な幸福を象徴するカップの10に虹が描かれます。
また、「鏡リュウジ恋占術」公式タロットでは
幻想を象徴するカップの7にも虹が。
幸福を求める気持ちとその実現の難しさという
矛盾した側面を虹は象徴しているような気がします。

光と水蒸気がおりなす美しいそのヴィジョンは
占星術では海王星
おりしも海王星はいま、癒しのカイロンや絆のノードと接近、
そして、光の太陽とぴたり180度。
光(太陽)と水の粒(海王星)が向き合い、
多様性の架け橋(水瓶座のノード)を作り出している、という
星のシンボルとぴったりと一致。

理想を象徴する水瓶座に入っている海王星の
ふさわしいシンボルの現われに、
ぼくたちは一時、酔いしれたのでした。

Posted by 鏡リュウジ  日記・コラム・つぶやき |

August 07, 2008

8月7日 夏の宿題

暑いですねー。
でも、すでに夏休みという方も多いのでは?

そんなあなたに夏の宿題を! (笑)
この度 またまた重版になった 『星のワークブック』

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書き込み式の本格的な占星術入門書です。
このワークブックでじっくり自分の星と向き合ってみては?

Posted by 鏡リュウジ  書籍・雑誌 |