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September 05, 2008

9月5日 「ラファエルの魔女」!19世紀のオラクル本

今日もうちの蔵書からひとつご紹介。
みなさん、「ラファエル」という
占星術家をご存知でしょうか。
僕以上の世代の占星術家なら(つまりパソコンの
普及以前に占星術を学び始めた人なら)、
ホロスコープを作成するときに印刷された
天文暦を使わざるを得ず、天文暦のなかでも
もっともスタンダードとされていた

(あるいは今でも発行されていますから、
過去形で語ってはいけないのかも)のが
毎年1年分づつ、イギリスで発行されている
ラファエルの天文暦でした。
このラファエル暦はつい最近、
150年分まとめた合本も出ています。

この暦に名前が関されているラファエルは
19世紀に活躍した「一連の占星術師」です。
少なくともラファエルの名前を使った占星術家は7名います。
もっとも知られているのは
その一代目でロバート・クロス・スミスという人。
当時は占星術家が自分のペンネームとして
天使の名前を使うことは流行だったようです。
クロスのホロスコープでは太陽と水星がぴったりの合なのですが
ラファエルは水星に対応する大天使でした。

初代ラファエルは占星術専門誌を創刊したり
占星術の優れた教科書を出していたのですが
ほかにもこのような楽しいオラクル本も著しています。
それが「ラファエルの魔女」。手元にあるのは1835年版です。
これは、占星術ではなく、当時のオラクル(神託、おみくじ)本。
適当に紙の上に線をひき、その本数を数えて
象徴を引き出してゆく、ジェオマンシー(土占術)の応用と
言えるものですが、さらに自分のイニシャルと対応する数、
質問したときの月齢の数を合算していって、
そこからおみくじ風のメッセージを得る、というしくみです。

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▲折り込みのチャート

扉にはこのような美しい、
占いに使う「神秘の輪」が掲載されています。
19世紀のオラクル、どこか優雅でいいですね。

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▲扉のページ

小さな本ですがそれだけではなく、
星の姓名判断や神話的伝承、楽譜など
さまざまな内容が掲載されていてとても楽しい本。

少し涼しくなってきた今日このごろ、
こんな古書で昔の占いの雰囲気を楽しんでいます。

Posted by 鏡リュウジ  書籍・雑誌 |