« 11月28日 ニフテイ、ブログ・イベント | Main | 12月3日 仮面ライダーの気分?? レーシック手術 »

December 02, 2008

12月2日 星の処女神としてのエリザベス女王

ケーブルテレビのLaLa TVが
放映することになったイギリスのドラマの数々。
そのプロモーションのためもあって
エリザベス女王やロビンフッドなどに関する本を
久々に引っ張り出して読んでいます。

面白いのは『処女女王』と呼ばれた
かのエリザベス一世が、占星術モチーフの「処女宮」
つまり乙女座と重ねあわされてイメージされていたという事実です。

星占いの本ではおなじみ、乙女座の来歴の神話を思い起こします。
かつてこの世界に神々と人間が仲良く暮らしていた、
「黄金の時代」がありました。
けれども、だんだんと人は堕落し、銀の時代、青銅の時代へと変遷。
神々は次々に人間を見捨て、天界へと帰っていきました。
最後まで人間を信じていた正義の女神アストレイアでしたが、
ついには人が人を殺す「鉄の時代」になり、
さしものアストレイアも天上へと帰還。
星の世界で乙女座になったということ。
乙女座のとなりの天秤座は
正義の女神のアトリビュートとしての天秤です。

世界の普遍女王としてのエリザベスは、新しい楽園時代、
黄金時代の回復の象徴として、アストライアの再臨として
多くの詩人にも歌われてきました。
実際、エリザベス女王は乙女座の生まれ。
当時描かれた絵画には、地球中心の天球を
星の処女神としてのエリザベス=アストレイアが
支えているという実に印象的なものもあります。
それぞれの惑星の天球に付記された
ラテン語の様々な徳目の名前にも注目。
それらの図像学的解説について詳しくは、
フランセス・イエイツ『星の処女神 エリザベス女王』をご参照を。

081202

ローマ時代にはアウグストゥス
自分の星座の山羊座をコインに刻んだし、
占星術的なモチーフは歴史の中でイメージ戦略として、
繰り返し使われてきています。

そんなものを探していくのも、占星術ファンとしては楽しいのでは。

Posted by 鏡リュウジ  文化・芸術 |