12月2日 星の処女神としてのエリザベス女王
ケーブルテレビのLaLa TVが
放映することになったイギリスのドラマの数々。
そのプロモーションのためもあって
エリザベス女王やロビンフッドなどに関する本を
久々に引っ張り出して読んでいます。
面白いのは『処女女王』と呼ばれた
かのエリザベス一世が、占星術モチーフの「処女宮」
つまり乙女座と重ねあわされてイメージされていたという事実です。
星占いの本ではおなじみ、乙女座の来歴の神話を思い起こします。
かつてこの世界に神々と人間が仲良く暮らしていた、
「黄金の時代」がありました。
けれども、だんだんと人は堕落し、銀の時代、青銅の時代へと変遷。
神々は次々に人間を見捨て、天界へと帰っていきました。
最後まで人間を信じていた正義の女神アストレイアでしたが、
ついには人が人を殺す「鉄の時代」になり、
さしものアストレイアも天上へと帰還。
星の世界で乙女座になったということ。
乙女座のとなりの天秤座は
正義の女神のアトリビュートとしての天秤です。
世界の普遍女王としてのエリザベスは、新しい楽園時代、
黄金時代の回復の象徴として、アストライアの再臨として
多くの詩人にも歌われてきました。
実際、エリザベス女王は乙女座の生まれ。
当時描かれた絵画には、地球中心の天球を
星の処女神としてのエリザベス=アストレイアが
支えているという実に印象的なものもあります。
それぞれの惑星の天球に付記された
ラテン語の様々な徳目の名前にも注目。
それらの図像学的解説について詳しくは、
フランセス・イエイツ『星の処女神 エリザベス女王』をご参照を。
ローマ時代にはアウグストゥスが
自分の星座の山羊座をコインに刻んだし、
占星術的なモチーフは歴史の中でイメージ戦略として、
繰り返し使われてきています。
そんなものを探していくのも、占星術ファンとしては楽しいのでは。
















