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February 06, 2009

2月6日 若書きの勢いと、本、本、本…

昨日、文春文庫から出していただいた
神話エッセイ集『オルフェウスの卵』が到着。
単刀直入にいいます。この本、ぜひ買ってください(汗)!

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出版不況と言われているおり、まったく実用的ではない
こんな本を文庫化していただけたことは本当に嬉しいのですが
ほっておくと書店の棚で埋もれてしまいそう…。
この不況の影響もあって、ベストセラーになっているものの多くは
生き方指南やらお金もちになる方法やらが目立ちます。
でもこんなときだからこそ、すぐには役に立たなくても、
人々を突き動かしている神話の力を
もう一度、思い起こすことも必要だと思うのです。
まあ、なにより、自分で言うのもなんですが、
若いころに書いたこの本の文章は生き生きしている。
さりげなく神話学のエッセンスをまとめて入れてあったりして、
恥ずかしながらも読み返したり。
短い文章のコレクションなので、ぜひ。

さてさて、本、本、ということなんですが、
先月、神田の老舗洋書店、「北沢」さんからご連絡をいただいておりました。
ペーパーバックを中心にオカルトや超心理学、占星術などの本が
大量に入荷したからいらしゃいませんか、と。
それからなんだか慌しくてなかなか足を運べなかったのですが
今日、早稲田で仕事もあったのでそのまま電車をのりついで神保町へ。
北沢書店は貴重な洋書を扱っておられる名店で、
なんだかんだとお世話になっています。
今回は買いやすい値段のものばかり、ということで…。
すでに持っているものも多かったのですが、
今では入手できないようなものもあるので占星術仲間への
プレゼント用も含めてダンボール一箱分ほどお買い物。お値打ちでした。

ここで買ったものはまたあらためて。
また、僕には宝の持ち腐れになるだろう超心理学関係やUFO、
さらにすでに所有している1980年代頃の
占星術書は買っていませんので、もし、ご興味あるなら今はチャンスかも。

神保町にいったらまた、お邪魔するのが占い本を数多く扱う「原書房」さん。
ここでも2冊ほど本を買ったのですが、
そのひとつがこの、『トランプ占い回想記』

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著者はは永田久五子という方で刊行は昭和56年。
出版社の名前もなく、おそらく自費出版なのでしょう。
巻末にある著者紹介をみると大正10年生まれの方で
戦後まもないころから主婦業をこなすかたわら、
トランプ占いをされていたとのこと。
序文を大女優、山田五十鈴が書いていたり、
協力者として作家や芸能人の名前もあることから、
広い人脈をお持ちなのでしょう。
この本、ぼくもこれまでは見たことがありませんでした。
内容は、永田氏のトランプ占いが導いた機縁、奇縁をめぐる回想集で
激動の時代を生きた著者の強さやユーモアがあらわれている
面白いエッセイ集になっています。

占いを通して、この世界のさまざまな裏側の世界を
垣間見ることはよくあるのですが、こうしたエッセイをみると、
そのことがよくわかります。

「40年の占い生活で使い古したトランプが千五百個」
という著者、まだご存命なんでしょうか?
残念なのは、もともと綴じ込みでついていたという
著者流のトランプ占いのハウツーがすでになくなっていた、
ということ。古書だから仕方ないのだけれど……。

占いを通しての人情物語として、
昭和のムードを知る本として貴重な本ですね。

それから、このところ寝る前に読んでいた本。これは新刊です。
歴史ミステリーは僕も好きなんですが
ジュリオ・レオーニ著『未完のモザイク』(二見書房)。
なんと主人公はあの、「神曲」のダンテ。
14世紀、フィレンツエでダンテは執政官(プリオーレ)に任命され、
大きな権力を振るうようになるのですが、まさにその直後、
モザイクの匠の死体が発見されます。
モザイクは未完のまま、さらにその体にはペンタグラムの傷…。
政治的陰謀、教皇権と皇帝権の対立、陰謀、テンプル騎士団や
東方の宗教の秘儀に薬学、錬金術、占星術家や神学者の討論…
これらが渾然一体となって最後に明かされる秘密とは??
結末はもちろん、言いません。
血の気の多いダンテが活躍する歴史ミステリ、楽しみました。

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調子にのって先日から読み始めているのは
『最後のカバリスト』という歴史ミステリ。
これはもう少しペダンテイックです。
スペインを追放されたユダヤ人たちが残した
カバラの秘密文書が伝える内容とは…。
わくわくしますねえ。

さてさて、仕事にもどらなくては。

あ、『オルフェウス』。是非、よろしくね。

Posted by 鏡リュウジ  書籍・雑誌 |