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August 31, 2009

8月31日 フロイトのコレクション

ロンドンでのすべての打ち合わせが終わって最後の1日。

仕事の関係で一足先に帰るスタッフさんを空港へ送り、そのあとどこにいこうかと迷ったのだけれど、ロイヤル・アカデミー・オブ・アートで、ぼくのお気に入りの画家、ウオーターハウスの展覧会をやっていたのでとりもなおさず、そこへ。

ウオーターハウスは、19世紀末、ラファエロ前派の画家の一人で神話を題材にした幻想的な絵を数多く残している。

ぼくの監訳で出た『神々の物語』(ジュリエット=シャーマン バークとリズ・グリーン著、柏書房)のカバーを飾っているのも、このウオーターハウス

海王星が発見されて直後に立ち上がったラファエロ前派。

その世界を堪能。

そのあと、カフェでサンドイッチをほおばっているときにふと思い出して、フロイト博物館へ。

実はまだここにはいったことがなかったのだった。

ナチ時代にウイーンから逃れてきたフロイトとその娘のアンナがすんでいた場所が博物館となって公開されている。

フロイトは、タバコとともに、古代の遺物のコレクションに取り付かれていたのだが、それがここに展示されているのだ。

エジプト、アッシリア、ローマ、中国、そうした古代の文明の痕跡であるたくさんの小さな彫像が、フロイトのデスクには並べられていた。

フロイトは、そうした彫像に語りかけながらペンをとってあの膨大な著作と書簡を残したのである。

フロイトにとって考古学の発掘は、精神分析のひとつのモデルになった。

古い精神の地層を掘り起こすことこそ、精神分析だったのだ。

2000にもおよぶ彼のコレクションはそんな「精神の考古学」としての精神分析の象徴でもある。

まるで博物館のように、古代文明の残り香を集めたフロイトの部屋には独特のマジカルな濃密な雰囲気が漂う。

ユングと違ってフロイトは魔術的なものを忌避していたとよくいわれるが、再現されたこの部屋を見るとそんなことはなかったという思いに強く駆られる。

フロイトの科学の深層には古代の宗教や魔術への強い思いがあったのだろう。

そしてそれを彼なりの「科学」の光のに照らし出してみた結果が「人間モーセと一神教」などに代表される壮大なサイコヒストリー、一種の神話だったのだ。

フロイトの部屋を思い起こしながら、もう一度フロイトも読み返してみよう。

また違う読み方ができるかもしれない・・・。

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August 28, 2009

8月28日 アートワーカーズギルド

ロンドンは近代占星術の復興の地。

そのなかでもいわば「聖地」をたずねることができました。

ブルームズベリーにある「アートワーカーズギルド」

ここはかのウイリアム・モリスら、偉大な近代英国の芸術家たちのギルドが集会場所として使っていた場所ですが、同時にロンドン占星術ロッジが会合に使った場所でもあり、チャールズ・カータージョン・アデイといった20世紀占星術の偉大な先駆者たちとゆかりの深い場所です。

ジェフリー・コーネリアスさん、マギー・ハイドさんたちの「カンパニー・オブ・アストロロジャーズ」もいぜんはこの建物で講座を行っていました。

学生時代に僕は何度もその講座を受けていました。

ここもすばらしく雰囲気がありますが、うれしいのは管理者の方のご好意で特別に、普段は一般公開されていないホールにいれてもらい、撮影の許可をいただけたこと。

実はここに入ったのはそれこそ十数年ぶり。

ロンドン占星術ロッジ75周年記念だったと思うのですが、その式典とパーテイのときに入って以来です。

なかにはモリスをはじめ、歴代のギルドの会員たちの肖像や彫像、その名前などがみえ、歴史を感じさせます。(建物はジョージアン様式。)

向かいの病院では20世紀の占星術に輝かしい名前を残し、ハーモニクス占星術の理論を完成させたジョン・アデイが息をひきとったということです。

その伝統に根ざした占星術をみなさんにお伝えできれば幸いです。

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アートワーカーズ ギルド ホールの入り口

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アートワーカーズ ギルド のホール

業務連絡

関係各位さま

ここ2日ほど、メールサーバーにメールがあふれていたようでメールを受けることができませんでした。
ご迷惑をおかけし申し訳ありません。

メールは受信できるようになりましたので、この間にいただいた方、お手数ですが、再度、ご送信いただければと思います。
申し訳ありませんでした。

Posted by 鏡リュウジ  旅行・地域 |

August 25, 2009

8月25日 フリーメイソン美術館にはまる

天気運がいいのか、ロンドンにくるたびに晴天に恵まれ、Tシャツでもいいくらい。

今日は、ひさびさにテート美術館にいってブレイクラファエロ前派の絵を堪能(すみません、ここの目玉のターナーはぼくは素通り・・・)、そして同行している友人が好きなダリを見に、ダリ美術館へ。

そして、そのまま歩いてフリーメイソンのグランドロッジへいって、「フランス革命とフリーメイソン」展を見学。

グランドマスターの巨大な玉座に圧倒され、さまざまな書簡やチャーター、バッジの類にくらくらしておりました。

18-19世紀にメイソンから巣別れした、女性も同じようにメンバーになれる組織が存在したこともここで知り、驚きました。

小さなミュージアムですが、入場は無料だし、細かくみていくといくらでもいられそう。
知らないことばかりです。

では、またご報告を。

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フリーメイソン美術館の入り口の敷石 

追伸:ご心配おかけした耳は、薬がきいてきたのかだいぶいいです。
今日の夕方、耳の中で「がさっ」と音がして急に空気が通ったよう。
その後は声も普通に先方に聞こえるようで、一安心。

Posted by 鏡リュウジ  文化・芸術 |

August 24, 2009

8月24日 イギリスにて

中耳炎、ご心配かけました。

ブログで書いたらそのあと、いろいろな方からお見舞いのメールや直接のお言葉が。

二度目の抜水をして、そのあと抗生剤がきいているのかいまのところはなんとか。

このあと数時間後に飛行機に乗るので、それがちょっと心配なんですが。

ま、それはともかく、9月のイギリスツアーの前にも、明日からもう一度、ロンドンへ。

今度は、研究ではなくほとんどが仕事です。

スタッフの方にお願いしておいたので、この原稿がアップされるのは、きっとぼくがロンドンに入ってからになるでしょうね。

それまでにさまざまな原稿を切った張ったでやっていっていますので、大丈夫かどうか。

ところで、飛行機の中にもっていこうかどうか迷っている本は、届いたばかりのニック・キャンピオンの新刊「西洋占星術の歴史」

イギリスから届いたばかりの本を飛行機に積みこんで、イギリスにもっていく、なんてのはバカらしいよなあ。

やはり他の本にしよう。

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August 20, 2009

8月20日 聞く耳もたないぼく

なんだか2週間ほど、のどの調子が悪い。

夏風邪だからかなあ、なんて思っていたら今度はの具合が…。
ずっと飛行機のなかにいるような、気圧調整ができないかんじ。

そして、異変に気がついたのはその翌朝のこと。
駅のスタンドコーヒーショップでなぜかオーダーが通じない。
待ち合わせをしたスタッフに話しかけても聞こえない、という。
こちらは普通に話しているのに・・・。
これはおかしい、というので京都から帰った次の日に近所の耳鼻科へ。

「滲出性中耳炎」と診断されました。
どういうものかというと、鼓膜の内側に炎症がおこって、ここに体液がたまっているというのです。

うう。

で、先生は「薬で治療するという方法もあるけれど、時間がかかります。
直接、注射しちゃうのが早いですがどうしますか」

そりゃあ、早いに越したことはない。ええい、やっちゃってください!!
「じゃあ、動かないようにして・・・」とドクター。

細い注射器を出してきて、耳のなかにプツッ。
これが痛い!

でさらにたまった水を注射器で吸い出す。
ずずっと音がして…これもまた痛い!
ほんの1,2秒なんですが…こんなことだとは思わず、びっくり。

左はどうしますか?といわれ…「我慢できますか」。
そりゃあ、やるしかないでしょう。
「やります、やります」
こちらも痛いーーー。

麻酔とかそういうのはないもんかしら。
しかし、そのあと、一気に耳は聞こえるように。あとは抗生剤の治療です。

しかし、後日いくとまだ完全ではなく、もう一度やりましょう、という…。
週末からまた渡英するので、飛行機の気圧変化が相当耳を痛くさせるというのです。
もう一回あの激痛???

うーん。勇気入りますがしかたない。
というか、なかの水を吸い取ってもらったあとはすごくすっきりして、なんだか変な癖になりそう。
こんなMの毛があったのか、と。

それにしてもこんな症状が出るというのは、よほど聴きたくないことが多かったということなのか。
あるいは?

ただ、それで考えたことは、聴覚の障害のあるかたは本当に大変なのだということ。
そしてまた、体はひとつの楽器でもあり、耳が悪くなると声もでなくなるのか、ということ。

人間の体の精巧さ、神秘に改めて驚かされています。
みなさんもお気をつけください。

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August 19, 2009

8月19日 コスプレーヤーたちと!京都にて

日曜日は日帰りで京都。
大文字の送り火もみれないままに帰ってしまって
ご先祖様に申し訳ない、なんて思いながらも。

京都でのメインの仕事は、近々刊行される
京都ガイドブックのためのもの。
星占い的にもおすすめの京都スポットや、京都と占星術の歴史的な関係などをふくめてご紹介するものだったんですが、撮影スポットはなんと、京都マンガミュージアム
http://www.kyotomm.jp/HP/index.php

マンガ学部をもつ京都精華大学と京都市が共同で作っているものです。
かつての小学校をリフォームした博物館で、何十万冊というマンガ資料がおさめられ、研究員も常駐している画期的なもの。
研究施設としてのほかに自由にマンガを閲覧できて読めるというコミュニティでもあります。
たまたまこの期間は「妖怪天国ニッポン」と題した企画展のまっさい中で、あの水木しげるさんの妖怪キャラクターのネタモトになった江戸の絵師・鳥山石燕の作品のオリジナルをふくめ、真珠庵本の百鬼夜行絵巻などなど、貴重な資料が展示されていました。

これには小躍りしてしまいました!
すごいな、やはり京都は。

またこの日はコスプレーヤーが集まる日でもあったので
広場ではコスプレ姿の女の子たちとパチリ。
京都にはこんな楽しみ方もあります。

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August 12, 2009

8月12日 ついに公開されるユング派最後の秘儀

静岡で地震がありましたね。

日食のあとだったり正確に火星土星がスクエアをとっているタイミングだったり。
ホロスコープは興味深いものになっていましたが、被害にあわれた方、心からお見舞い申し上げます。
被害が小さかったのは、静岡の方の防災意識の高さの現れなのですね。
見習わなければなりません。

報道では、女性一人が崩れた本の山に埋まって亡くなった、ということですが、これなどはぼくは人事ではありません。
ご冥福を祈るとともに、本棚のほうもしっかりと固定しなければいけないと感じました。

さて、日食は真昼に星空が見えるということから、隠されていたものがあらわになってくる、という意味もあると思うのですが、そんなことを思わせる興味深いニュースが。

ついに「赤の書」が公開されるというのです。

赤の書、といってピンとくる方は相当の人です。
実はこれはあのユングの残した、絵が満載されているノートです。

ユングは師匠であったフロイトと決別したのち、危機的な心理状態に陥ります。さまざまな幻覚を見たり、いまでいう統合失調症にも似た状態に落ち込むのです。
おりしも世界大戦の前夜でもありました。

そのとき、ユングは自ら「一種のヨーガ」と呼んだ、イメージの世界へと下降する瞑想を行います。

のちにこの体験は「能動的想像」というユング派の技術として発展してゆきますが、ユングはそのときに見たヴィジョンや体験を、「赤の書」というノートに書き取っていたのです。

そのいくつかの図版はユング関係の本にも採録されてはいますが、その全容は一般の人には謎につつまれていました。

この本には、ユング心理学という大木の基礎となる、ユング自身の内的体験のすべてが記されているはずですが、それゆえに公開はいままで拒まれ、聞いたところではスイスユング研究所での、分析家候補者のみが閲覧できることになっていた、ということでした。

しかし、その「赤の書」がついに公刊されることになったのです。

アマゾンでは英語版がすでに予約開始されていますし、日本語版も準備されていると聞いています。

ご存じのようにユング占星術にも深くコミットしていた人物で、ぼくからすると、プラトンから始まりルネサンスの神秘思想に連なる、もう一つの知の伝統に現代的な衣裳をまとわせた人であり、占星術やヘルメス思想の水脈から多大な養分を吸収して、独自の体系を作り上げた天才であり、マグスです。

「赤の書」には、そうした、ユングの「秘儀」がおさめられているのではないでしょうか。

この本の公刊を、ぼくは心待ちにしています。

図版はユングのヴィジョンに現れた内的指導者・フィレモンの姿。

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Posted by 鏡リュウジ  文化・芸術 |

August 11, 2009

8月11日 ありがとう、の1位

さきほど、スタッフの方から連絡がありまして、このココログでもお世話になっているNiftyさんで、09年上半期の占いサービスで、ぼくの「恋愛月占術」メニューが1位にランキングされたとのこと。

こういうことってあまりないのでうれしくなりました。
みなさんのおかげです。

http://uranai.nifty.com/special/ranking09f/

ここで使っている占星術は、20世紀に天才占星術家といわれたディーン・ルディアが着想した「ルネーション」をもとにしています。

実際の月の満ち欠けを使うもので、体感的にもよく心理やそのほかのことを象徴しているなあと感じています。
(占星術に詳しい方のためにいうと、実際に僕がチャートを見る時には出生時のチャートに加えてソーラーアークとセカンダリーの月の位置、トランジットを主な判断材料にしていきます。)

ルネーションは極めて重要なファクター。
機会があったら、ぜひぜひ、このサービスも利用してくださいね。

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August 11, 2009

8月11日 癒しフェアから花火へ!そしてエクソシスト!

ビッグサイトで開催された癒しフェア。ニューエイジスビ系の見本市です。

ここで講演させていただき その足で知人のお宅へ。

東京湾を望むそのマンションからは素晴らしい花火が。R_2009080819510000_3

そのあとケーブルテレビで流されていた、映画「エクソシス ト」を久々にみたんですが一緒に見ていた若いやつらが怖いはずのシーンで爆笑の連続。

まあ、見ようによっては汚い言葉を女の子が吐くとか失禁しちゃうとか、たしかにギャグには見えるかもしれませんが…ホラーなんだからな!

僕の世代にはオーメンと並ぶ名作なんですけれど。。。

そしてこの映画に使われたのと同じ型のウイジャ盤(西洋版こっくりさん) うちのコレクションに加えて自慢してるんですけど……いいです。二十代のガールズ&ボーイズよ、その健やかさで悪魔も蹴散らしてくれとひがみ中。

Posted by 鏡リュウジ  映画・テレビ |

August 06, 2009

8月6日 サマセットの魔女、決定

魔女伝説が残り、そして現代のリアルな魔女運動の発祥の地でもあるイギリス
エコロジカル、フェミニズムとしての現代の魔女運動にかんしては、
拙著『鏡リュウジの魔女入門』などでも詳しくご紹介していますが
魔女をモチーフにした観光地もイギリスにはあります。

サマセットのウーキー・ホールというところ。
http://www.wookey.co.uk/witch.htm
石器時代人の居住地だったという洞窟で、
そこにはかつて悪い魔女がすんでいたとか。
グラストンベリーの僧侶が法力でその魔女を調伏して
石に変えてしまった、という伝説が残っています。
その石も実際に見ることができますよ。
(まるで日本の殺生石の伝説みたいですね。)
ここは現在、子供たち向けの一種の観光地、遊園地になっていますが
そこでアトラクションのための「魔女」を募集していたのですが
それが決定した、というニュースが。
もちろん、これは観光のためのものですが・・・。
http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200907280022.html

大学生のころ、ぼくもウーキー・ホールには一度遊びにいったことがあります。
今は亡きぼくの「魔法」の師匠であったサイモン・フランクリン氏と
その恋人だった女性に、イギリス最大の聖地であるグラストンベリーを
訪問した後で連れて行ってもらった思い出がよみがえってきました。
洞窟のなかはひんやりと冷たく、ちょっと不気味で
なんだか魔女の伝説も信じられるような気がしたりして。
楽しかったなあ。

イギリスには、こんな娯楽のかたちでも
魔法の世界が生きています。

それから、イギリス南西部端のコーンウォールには
魔女博物館もあるんです。

残念ながらここはぼくもまだ訪ねたことはありません。
一度いってみたいなあ。

イギリスの諜報機関に協力して
ナチスのオカルト信仰を調査したセシル・ウイリアムソンが
もともとマン島に作った魔女博物館。
現代魔女運動の祖であるジェラルド・ガードナーと
協力して、イギリスでの魔女禁止令が撤廃された1951年から
何度か場所を変えながら運営されているようです。

ここでいう魔女というのはキリスト教よりも古い、
自然宗教の残存物(と信じられているもの)という意味で
となると、当然、男性の魔女も含まれます。
彼らは日本の神道にも近いような、自然の神々を信仰していたとされます。

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そのなかでさまざまな智恵を使っていたわけですが一神教からみると、そうした自然神は悪魔とみなされてしまった、というのです。
ガードナーははるか以前から続く、秘密の魔女カルトを発見したと主張し、
これが今では世界中に広がっているウイッカ、魔女運動のはじまりとなっているのです。
もちろん、ガードナーの主張は疑問視されていますが
しかし、ウイッカやペイガニズムが
大きなスピリチュアリティの流れになっているということは確かです。

一度、この魔女博物館も訪れてみたいなあと思っています。

Posted by 鏡リュウジ  文化・芸術 |

August 04, 2009

8月4日 太陽活動と経済?

好きでよく見ているテレビ番組「ワールド・ビジネス・サテライト」。
今日は占星術の面からみても面白い特集をやっていました。

それは、太陽の活動と経済、景気の動きに相関関係があるのでは、という仮説の紹介。
占星術家にとってはなじみ深い仮説です。
今、世界の天文学者が太陽の黒点がほとんど消えてしまった、という一種の異変を報じています。黒点は太陽活動が活発化していることを示す指標であり、黒点数はほぼ11年周期で増減します。
ところが黒点数がほぼ0になってしまうというのは、百年ぶりのことだとも言われています。こういう時期には「小氷河期」が訪れるのかもしれない、とも言います。

19世紀以来、一部の経済学者たちは太陽活動のサイクルと景気のサイクルに相関関係があると指摘してきました。
もちろん、すべての人が納得できるようなデータはまだないようなのだけれど……。
以前、この説をいくつかの占星術の入門書(それこそ、かつての糸川先生の本だったような気もする)で見たときにはびっくりしたものです。
自然界の動きも、人が作り出したものの第二の自然ともいえる複雑でカオス的な経済の活動も、単純なサイクル論では記述できないのはもちろんのことで、予測を簡単にすることができないのはいうまでもありません。

しかし、その一方で、太陽というエネルギーの源泉の活動が
地上の出来事と関係がない、というのはまさにナンセンス。
気象と農作物の出来は当然関係があるし、そのことを考えると
その大本である太陽活動と人間との間の関係は無視できるはずはありません。
宇宙と人間の関係を、もう少し大きな視野で考えることも
必要ではないでしょうか。

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August 03, 2009

8月1日 押切もえさんと!

8月に入りました。
昨日はお世話になっているキャンドル・ブランドのDEICAのクリス中島さん、オーストラリアのオーガニックコスメ「ジュリーク」広報の新井さん、そしてご存じ、モデルの押切もえさんと代官山にて食事。
たまたまみんなのスケジュールがあったので、ご飯でも、なんてことになったのです。
話題は…食べ物の話から今後の仕事のこととか、今度誰にあってみたいか、とかとか。

ちょうどサターン・リターンを迎えられたもえさんは、お仕事でもプライベートでもこれから新しいステージに切り替わるところなんだなあ、という感じ。
サターン・リターンというのは土星が生れてから初めて1周するタイミングのことで、誰でも28歳から29歳のころに訪れます。
これは実は、占星術上での成人式。
世間に向けて自分の方向性を示すために階段を一つ上がるときなのです。
もえさん、「わかるわかる、そういう実感ある」なんておっしゃっていました。

そして、風物詩、なぜか怪談的な方向へ。
日本ではなぜか夏になると怪談話が多くなりますよねえ。
ヨーロッパだと幽霊話は冬のほうが似合う気がするけれど。

そんなことを考えながら、よみうりオンラインなどでもご紹介したジョン・ハーヴェイの『心霊写真』(青土社)で紹介されていた面白い逸話を思い出していました。
この本は「美術史」の手法を用いて心霊写真を読み解こうとした実にユニークなもの。

この本で初めて知ったのですが、戦死者が相次いだ第一次大戦のころ、イギリスでは職業的な「心霊写真家」が出現して、写真館で故人の霊姿を遺族と一緒に撮影する、ということが一般的に行われていたのです。
もちろん、トリックだったのでしょうが……。

科学と心霊の交差する奇妙な世界もあったわけですね。
そして、そんな時空を超えた「心霊家族写真」には、本当に切なく痛ましいものを感じます。
戦争は本当にいけない。

なんていいながら、怪談噺を思い出し、
また、ゾゾゾ……としてきました……。

Posted by 鏡リュウジ  日記・コラム・つぶやき |