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October 28, 2009

10月28日 日本トランスパーソナル心理学/精神医学会 学術大会に参加します

人間の意識の地平を考えるデイシプリンである、トランスパーソナル

その領域を真摯に探求しようとする研究者たちは、いまだに健在です。

その学術大会がこの11月に開催され、今回の大会委員長でもある、蛭川立先生のご厚意で対談者として参加することになりました。

蛭川先生は人類学者としてさまざまな文化における変性意識の研究で知られていますが、同時に超心理学(いわゆるESPの研究)にも造詣が深い方です。

今回の大会の内容を見ても、超心理学をめぐる内容がかなり色濃くでていることでも、特色がでているなあと思います。

僕自身はシンクロニシテイなどの体験には興味はありますが(占いをやっているのだから当たり前!)しかし、その一方でいわゆる超心理学はあえてなのか無意識的になのか、避けて通ってきたような気がします。

考えてみれば神智学もそうだし、超心理もそうだし、ニューエイジサイエンスもそうだし「避けてきた」のか「サボってきた」のかわからないジャンルが、この領域の中でも多いなあ、と実感します。

実は蛭川先生とは何度か話をさせていただいているのですが、なかなか超常現象を扱うことのむずかしさを個人的に実感しました。

いつも思うのですが、占いは実際に「当たる」という体感はあります。

しかし、この体感は再現性や普遍性は近代的な枠組みでは表現しえないし、「錯覚」だということになる。

人類学をかじったことがある人ならわかると思いますが、占い魔法を扱う時には記述者は「その文化を理解する」というスタンスをとりつつも、近代の枠組みで記述するときに「信じてはいない私」をカッコにいれつつ、客観的に記述するふりをするか、あるいは当たりもしない占いを人はなぜ実践し続けるのか、という問いにいつの間にかすり替えて理論的な枠組みを構築せざるを得ないという面があります。

僕自身、この枠からはとても抜け出していません。

蛭川先生は、「超心理学」というぼくからするとキケンなまでの道具を使いながら、ぼくのこの「枠」に向かってこられるような、そんな緊張感をいつも感じてしまいます。

もしよければ、この枠をめぐる対談をぜひ見に来てください。

ほかにもスリリングな発表がたくさんあります。

http://jatp10th.blogspot.com/

Posted by 鏡リュウジ  ニュース |

October 15, 2009

10月15日 近々のセミナーなどなど

いつもいつもこのブログで告知が遅くなってすみません。

10月から講座などが目白押しなんですが、多くが満席になってしまっています。

告知できていなかったのは…

info0110月17日の京都カラスマ大学での講座。

コミュニテイ型の学びの場として各地にできているこのタイプの「大学」。
京都での1周年記念です。
名刹、岩倉実相院をお借りして講座をします。

info0110月22日 新宿のブックファースト

10月22日の夕方には新宿のブックファーストで、ちょっとしたトークとサイン会。
来年の星の動きを先取りした、手帳の発売記念です。

info0110月29日は篠田節子さんと朝日カルチャーセンター新宿で対談。

その著作『仮想儀礼』をテーマに、現代における聖なるものと魔の世界について、お話を伺おうと思っています。

これは占いやスピに関心を持つ人には外せない講座になると思っています。

昨日は、DEICAクリスさんにお誘いをうけて、ポール・スミスのギャラリーへ。

ぼくも愛用しているイギリスのブランド、ポース・スミス

スミス氏ご本人もいらしていて、その世界を堪能しました。

日本だとポール・スミスって若者ブランドとして人気だけれど、イギリスではもうちょっと大人の服ってイメージなんですよ。

ロンドンではなかなかお買い物の時間がないことが多いので(というか、だいたい、ずっと博物館とか本屋に沈んでおります)、ヒースローに入っているポール・スミスでぱっと買う、なんてこともときどきあります。

Posted by 鏡リュウジ  ニュース |

October 14, 2009

10月14日 メール不調のお詫び

業務連絡です。

公式サイトの取材依頼フォームからメールをいただいたみなさま、実は8月中旬からなぜか受信ができない状態になっていたようです。

現在、原因を調べて復旧中ですが、いまだ、うまく受信できない状態になっておりました。

復旧次第またブログでお知らせします。

大変申し訳ありませんでした。

Posted by 鏡リュウジ  ニュース |

October 07, 2009

10月7日 タロットの文化史に新解釈

面白いタロットの本が出ました。

昨今、マイケル・ダメット、ロン・デッカーら実証的なタロット研究家たちによって、タロットの歴史的な実像に光が当てられてきた。

ぼくの『タロット こころの図像学』伊泉龍一さんの『タロット大全』などはこうした研究家たちの仕事をもとにしたもので、日本でもタロットの歴史的な姿はずいぶん知られてきたと思っている。

そんな中、今年になってまた注目すべき書籍が出ている。

"A Cultural history of Tarot" by Helen Farley だ。

これはオーストラリアのクイーンズランド大学に博士論文として提出されたものを、まとめなおして本にしたもののよう。

タロットの起源、ルネサンスにおけるタロットの創世、オカルト化などを手際良く、また詳細にまとめたもので、やはりダメットやデッカー、キャプランの業績に多くを負っているもの。

しかし、一方で新しい視点もある。

注目したいのは、最古のタロットのひとつとされているヴィスコンテイ系のデッキを発注したのが、フィリポ・マリア・ヴィスコンテイであるとし、その人となりから最初期のタロットの図像を解読しようとしている点。

たとえば通例では「戦車」は、ルネサンス時期に流行した、ローマ風の凱旋を描いたものだとされているが、フィリポはこうした野外ページェントを好まなかったという。

凱旋車のようなものにのっているのは、美しい女性でありこれは一種、キリスト教そのものの擬人化であったのではないだろうか、というのである。

またライオンをこん棒で打ち倒す「力」は、獅子退治をするヘラクレスやサムソンではなく、フランチェスコ・スフォルザ本人を描いたものではないかと推測する。

スフォルザそのものが「力」を連想させる名前であるし、ミラノが敵対していたヴェニスの守護聖人は聖マルコであり、聖マルコを象徴するのは伝統的には獅子だからである、というのである。

こうした説が正しいかどうかは今後の検証をまたなければならないだろうが、最近でたタロット本では特筆に値するものだし、ファーレイは数少ない、タロット研究に携わるアカデミシャンであることは間違いない。

Posted by 鏡リュウジ  書籍・雑誌 |

October 05, 2009

10月5日 ライブペインテイングの迫力

このところ、ほんとに忙しく過ごしているのですが、カルチャー的なこともなんだかんだで参加。

おとといは、ポーラ美術館が銀座に新しくできることになり、その内覧会へ。

モネブラックルノアールなどの有名な名品が並んでいて、堪能。

敷設されているカフェで出された冷たいお茶が素晴らしくおいしく、これにも感激しました。

そして、土曜には友人の日本画家、福井江太郎さんの個展へ。

日本橋高島屋にて。

ライブペインテイングを拝見して、その迫力に感動。

ふだんから親しくさせていただいているのですが、仕事をしている姿を見て改めて、尊敬しました。

呼吸と体の動きが一体となり、なんだかスピリチュアルな気迫を感じます。

そのあと、画伯とギャラリートーク。

大盛況でした。

狩野派を思わせる黄金と群青色がおりなす花の絵は実にすばらしい。

こんな才能を持った友人がいるということだけでも

僕は幸せだと思います。

Posted by 鏡リュウジ  文化・芸術 |