June 25, 2009

6月25日 ウエイト=スミス版タロットから100年

アメリカの最大手カードーメーカー「USゲームズ社」から、興味深いコレクターアイテムが出ました。
Pamera Colman Smith Commemorative Setです。
パメラ・コールマン・スミスといえば、現代を代表するタロットデッキを作画した画家。
世界中でもっとも流通しているタロットといえば、このセットでしょう。
通常、作画指導をしたとされるアーサー・ウエイトの名前をとって「ウエイト版」と呼ばれたり、あるいは初版を出した版元の名前をとって「ライダー版」などといわれてきましたが、昨今では実際に作画したこの女流画家に敬意を表して「ウエイト=スミス版」などと言われることが多くなっています。

実際、タロットといえば、この版を思い浮かべる人が圧倒的に多いのではないでしょうか。
78枚すべてを絵札に描き替えたというその創造性から、柔らかで品のよいタッチ、このデッキはタロット史上に残る、いや、美術史の中に残る名作だと言ってもいいのではないかとぼくは思っています。

今回のセットは、ウエイト=スミス版が最初に制作されてから100年たったことを記念して発行されたもの。1909年に出たオリジナルのウエイト=スミス版の復刻、ウエイトの「タロットの絵の鍵」、そしてUSゲームズ社、社長のS・キャプランによる「パメラ・コールマン・スミスの作品と時代」というカラーの本。
更にはスミスの作品の絵葉書などを合わせた豪華なセット。
なんといっても目玉は、キャプランによるパメラ・スミスの評伝でしょう。
小さな本とはいえ、パメラの生涯や作品などを収めた貴重なものです。
100点ものパメラの絵が掲載されているのが貴重。
実際、パメラは不遇な女性でした。さまざまな本や雑誌の挿絵を描いたり、舞台芸術や衣裳を手掛け、またイエイツの紹介で魔術結社「黄金の夜明け」に参加するも、生前はアートシーンで金銭的に正当に評価されることはなく、また大成功したタロットのセットに関しても、ウエイトの影に隠れるかたちのパメラのことを想起する人は少なく、独身の困窮したままその一生を終えた、とのこと。

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▲パメラ コールマン スミスの作品

現代においてタロットを愛するものは一人残らず、パメラ・スミスに恩義を感じてしかるべきなのですが、長らく、その業績はきちんと評価されてきませんでした。
ウエイト=スミス100周年の今年、優れた女性芸術家に思いをよせようではありませんか。

ぼくの「ソウルフル・タロット」も今回、めでたく重版となりましたが、これもまた、ウエイト=スミス版の影響の下にあります。
多くの方にこのサイトもデッキも愛用していただいていますが、それもまた、アイルランドの妖精「ピクシー」の別名をもつ、パメラ・スミスの小さく細い肩の上に乗っています。

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June 16, 2009

6月16日 読売新聞 「空想書店」

読売新聞の文化面に「空想書店」という企画があります。
毎月、一人の人が「店主」となって
自分の想像上の書店を開き、自分の好きな本5冊の棚を作ってみよう、というもの。
その空想書店の店主をやらせていただきました。
店名は「幻と現」
どの本を選んだかはごらんになってのお楽しみ。
のちのち、読売新聞のウエブサイトにも全文が採録されるかと思います。
なお、東京駅前の丸善オアゾにて、この企画と連動した実際のコーナーも特設されています。
お時間のある方、丸の内にお勤めの方、ぜひのぞいてみてください。

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April 23, 2009

4月23日 阿修羅のジュエリー

今、公開展示されている興福寺の阿修羅像。
その中性的にしてりりしいお姿に心奪われる人も多いでしょう。
けれど、なぜかその阿修羅が身につけておられる
装飾やアクセサリーは盲点でした。

そこに注目したのが美術史家の鶴岡真弓先生。
「阿修羅のジュエリー」という興味深い本が出ています。
この本の刊行を記念して、中沢新一先生とぼくの
3人での公開シンポジウムを行います。

5月16日18時30分(開場18時から)です。

詳しくはこちら。
http://www.tamabi.ac.jp/iaa/toptopic/
ぜひぜひいらしてください。

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April 02, 2009

4月2日 ユング派の本2冊

桜の花もきれいに咲きだしました。
火星と土星の180度、火星と天王星の合が
続いて起こるこのシーズン、世界も緊張がまた走っていますね。

さてさて最近、久々にユング派プロパーの本が続けて出ました。
一つは翻訳でホリスの『影の心理学』
現代のユング派の大物であるホリスが、シャドウとの
向き合い方について様々な角度から語っている本です。
アメリカの著者だけあって非常にわかりやすい。
この「わかりやすさ」が好みとして別れるところだとは思いますが、
しかし心の影(個人的なものであろうと、集合的なものであろうと)
と向き合おうとする人には格好の
ガイドブックになることは間違いないと思います。
リズ・グリーン著『サターン』と合わせて読んでいただくと、
理解が深まるのではないでしょうか。

そしてもう一つは日本人の著者のもの。
山口素子さんの『山姥 山を降りる』
山口さんはスイスのユング研究所で
分析家の資格を取得された方です。
恐るべき、しかし偉大な母性を象徴している女神は
世界的に見ることができますが、
山口さんは日本の「山姥」にそのイメージを見ておられます。
Crone(老婆)のもつ智慧、恐ろしさ、
豊饒性などというものが現代の女性の中にも
なまなましく現れるということを
たくさんの事例をひいて書かれています。

いずれも安心して読める本だと思います。

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February 06, 2009

2月6日 若書きの勢いと、本、本、本…

昨日、文春文庫から出していただいた
神話エッセイ集『オルフェウスの卵』が到着。
単刀直入にいいます。この本、ぜひ買ってください(汗)!

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出版不況と言われているおり、まったく実用的ではない
こんな本を文庫化していただけたことは本当に嬉しいのですが
ほっておくと書店の棚で埋もれてしまいそう…。
この不況の影響もあって、ベストセラーになっているものの多くは
生き方指南やらお金もちになる方法やらが目立ちます。
でもこんなときだからこそ、すぐには役に立たなくても、
人々を突き動かしている神話の力を
もう一度、思い起こすことも必要だと思うのです。
まあ、なにより、自分で言うのもなんですが、
若いころに書いたこの本の文章は生き生きしている。
さりげなく神話学のエッセンスをまとめて入れてあったりして、
恥ずかしながらも読み返したり。
短い文章のコレクションなので、ぜひ。

さてさて、本、本、ということなんですが、
先月、神田の老舗洋書店、「北沢」さんからご連絡をいただいておりました。
ペーパーバックを中心にオカルトや超心理学、占星術などの本が
大量に入荷したからいらしゃいませんか、と。
それからなんだか慌しくてなかなか足を運べなかったのですが
今日、早稲田で仕事もあったのでそのまま電車をのりついで神保町へ。
北沢書店は貴重な洋書を扱っておられる名店で、
なんだかんだとお世話になっています。
今回は買いやすい値段のものばかり、ということで…。
すでに持っているものも多かったのですが、
今では入手できないようなものもあるので占星術仲間への
プレゼント用も含めてダンボール一箱分ほどお買い物。お値打ちでした。

ここで買ったものはまたあらためて。
また、僕には宝の持ち腐れになるだろう超心理学関係やUFO、
さらにすでに所有している1980年代頃の
占星術書は買っていませんので、もし、ご興味あるなら今はチャンスかも。

神保町にいったらまた、お邪魔するのが占い本を数多く扱う「原書房」さん。
ここでも2冊ほど本を買ったのですが、
そのひとつがこの、『トランプ占い回想記』

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著者はは永田久五子という方で刊行は昭和56年。
出版社の名前もなく、おそらく自費出版なのでしょう。
巻末にある著者紹介をみると大正10年生まれの方で
戦後まもないころから主婦業をこなすかたわら、
トランプ占いをされていたとのこと。
序文を大女優、山田五十鈴が書いていたり、
協力者として作家や芸能人の名前もあることから、
広い人脈をお持ちなのでしょう。
この本、ぼくもこれまでは見たことがありませんでした。
内容は、永田氏のトランプ占いが導いた機縁、奇縁をめぐる回想集で
激動の時代を生きた著者の強さやユーモアがあらわれている
面白いエッセイ集になっています。

占いを通して、この世界のさまざまな裏側の世界を
垣間見ることはよくあるのですが、こうしたエッセイをみると、
そのことがよくわかります。

「40年の占い生活で使い古したトランプが千五百個」
という著者、まだご存命なんでしょうか?
残念なのは、もともと綴じ込みでついていたという
著者流のトランプ占いのハウツーがすでになくなっていた、
ということ。古書だから仕方ないのだけれど……。

占いを通しての人情物語として、
昭和のムードを知る本として貴重な本ですね。

それから、このところ寝る前に読んでいた本。これは新刊です。
歴史ミステリーは僕も好きなんですが
ジュリオ・レオーニ著『未完のモザイク』(二見書房)。
なんと主人公はあの、「神曲」のダンテ。
14世紀、フィレンツエでダンテは執政官(プリオーレ)に任命され、
大きな権力を振るうようになるのですが、まさにその直後、
モザイクの匠の死体が発見されます。
モザイクは未完のまま、さらにその体にはペンタグラムの傷…。
政治的陰謀、教皇権と皇帝権の対立、陰謀、テンプル騎士団や
東方の宗教の秘儀に薬学、錬金術、占星術家や神学者の討論…
これらが渾然一体となって最後に明かされる秘密とは??
結末はもちろん、言いません。
血の気の多いダンテが活躍する歴史ミステリ、楽しみました。

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調子にのって先日から読み始めているのは
『最後のカバリスト』という歴史ミステリ。
これはもう少しペダンテイックです。
スペインを追放されたユダヤ人たちが残した
カバラの秘密文書が伝える内容とは…。
わくわくしますねえ。

さてさて、仕事にもどらなくては。

あ、『オルフェウス』。是非、よろしくね。

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January 27, 2009

1月27日 魚座におすすめのミステリ?

本屋パトロールが日課というか趣味のぼく。
積読状態がたまっているというのに
ついつい本でかばんがぎっしりに。
先週など、講座のためにバッグにぎっしり本を詰め込んで
歩いていたら(計ってみたら10キロもあった……)
肩が痛くなってしまった。
以前ならこれくらい平気だったんだけど……。

なんてことはさておき、今日、文庫のコーナーにいくと
「魚座におすすめのミステリ」という帯が目に飛び込んできました。
何々??アガサ・クリステイの『書斎の死体』ですって。
どなたの解釈による推薦かわからないけれど…。
よく見ると、12星座ひとつひとつ、ありました。
これって面白い試みですよね。
これだけの血液型ブームの今、A型におすすめの…なんてのなら
わかるけど、あえて星座占いを使ったところが
ぼくとしてはうれしい。
しかも格調高いクラシック・ミステリで
使われているというのであればなおさら。
ありがとうございます、○ヤカワ書房さま!!
(でも一声かけていただければ
ぼくもご協力できたのに、なんちて…冗談です)

さてさてもう1冊、お勧めの本。
おなじみ、伊泉龍一さんとジューン澁澤さんの新刊
『リーデイング・ザ・タロット』
伊泉さん流のタロットの解釈の方法と
さらにマルセーユタロットにたいしての
図像学的な解釈が詰め込まれたスリリングな本です。
タロットファンにはマスト買いですね。
伊泉さんたちの本は日本のほかの著者たちのものとは
一線を画しています。
占いに対しての愛情と、ニューエイジ的なものとは距離をとる
冷静さを併せ持つ筆致はタロット出版にたいしての
新しいページを確実に開いた感があります。

もちろん、ほかの本も買い込んだのですが
というわけで…。
ぼくの肩はまたいじめられているわけです……。

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January 19, 2009

1月19日 新刊が2冊出ます

今月から来月にかけて、新刊が2冊出ます。
いや、正確にいうと新刊ではなく、
以前出させていただいた本の復刊なんですけど。

ひとつは『あなたの星座と運命』(説話社)。
NHK出版から出していただいていた本のリメイクです。
この本は、12星座のオーソドクスな解説書。
12星座の神話、イメージ、それに関するエッセイや
太陽のハウス、相性などをまとめています。
拙著『星座でわかる運命事典』も詳しいサンサイン・ブックですが
さらにそのエッセンスがつめこまれたもの。
実は前々から思っていたんですが、書店の占いコーナーを見ても
オーソドクスな、というか普通の星座占い本はあまりない。
血液型と組み合わされたり、何か変化球を
投げているようなものが多いような。
そのなかでこの本は、定番となるような
星座占い本
になるのではと思っています。
もちろん中級以上の人にとっても、星座のイメージを
さらに深めるために使っていただけるかと。

そして文春文庫から、神話エッセイ集『オルフェウスの卵』
こちらは占いではなく、神話を題材にしたエッセイを集めたもので
若いころに書いたものですが、今読んでも面白い!
文章に勢いがあるなあと自分でも思います。

本が文庫化されるときには、出版界の慣例で、
ほかの著者によって「解説」が付け加えられることが多いのです。
ぼくもこれまでに、イタリアの幻想作家イタロ・カルヴィーノや
星の民俗学の泰斗、野尻抱影さんの本が文庫化されるときに、
恐れ多くも「解説」を書書かせていただいた経験があります。
さて、今回は解説をどなたにお願いできたか。
(「占いはなぜ当たるのですか」の文庫化のときには
社会学者の宮台真司先生が解説を寄せてくださり、さらにその文章が
ご自身の近刊「(世界)はそもそもデタラメである」でも
長きにわたって引用してくださっています。
これも意外な取り合わせとして驚かれた方も多かった)

実は天文学者の渡部潤一先生が文章を寄せてくださったのです。
渡部先生は日本を代表する天文学者の一人で、
冥王星を「準惑星」へと分類することになった、
惑星の定義を決めた世界の14人のコミッテイの一人でもあられます。
天文学者と占星術家といえばもう
現代では接点があるとは思えないはずなのですが、
器の大きな先生はぼくのためにすばらしい文章をくださいました。

ぜひ、刊行の折にはチェックしていただければと思います。

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January 13, 2009

1月13日 ミケランジェロの暗号!?

面白い本を読みました。
ベンジャミン・ブレック&ロイ・ドリナー共著 飯泉恵美子訳
『ミケランジェロの暗号』 早川書房 です。
ヴァチカンのシスティナ礼拝堂の巨大な天井画に隠された
メッセージを読み解く、という推理ドキュメンタリー
分厚い本ですが図版も多く、おそらく原著の構成もよく、
また翻訳も読みやすいので一気に読破してしまいました。
まるでテレビの特番を見ているよう。
前半はルネサンスの美術の歴史もおさらいできる感じで、
それだけでも読む価値があります。

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本書の後半から、著者たちの仮説が怒涛のごとく展開されるのですが
その主張は、実はカトリック教会の総本山の天井を埋め尽くす
人類の遺産には、依頼主である教皇の腐敗を糾弾しようとする
ミケランジェロの隠されたメッセージ
ちりばめられている、というもの。
当時、偏狭になっていたキリスト教にたいして
ルネサンスの自由な時代精神のなかで復興、
あるいは誕生したネオプラトニズム、
さらにユダヤ教神秘主義カバラを愛好したミケランジェロが
教皇を愚弄するようなモチーフをそこここに隠している、というのです。

たとえば、人物のポーズがカバラの基本をなす
ヘブライ文字のかたちになっている、とか。
まるでオカルト主義者の書いたタロット図像の解読のようなかんじ。
とまれ、人類の至宝にはカトリックにとって
「都合の悪い真実」がある、というわけです。

一般向けの本なのでカバラの教義の解説などは
あまりに単純化されていて「ほんまかいな」というのが正直な印象で、
トンデモ本のひとつではと思ったのですが
著者の一人が歴史上はじめてローマ教皇に祝福を
与えた律法学者、とのことで本当のところはどうなんだろう??
いずれにしてもスリリングな
推理エンタテイメントとして思い切り楽しむことができます。
頭の体操としておすすめ。

ずいぶん前の本ですが、フロイトの教説には
やはりカバラの教えがあるという
バカン著『ユダヤ教神秘主義とフロイト』なんて
本も思い出してしまいました。

さて、今月の講座は二つあります。
ひとつは「生活の木」さんでのハーブと占星術の講座
ニコラス・カルペパーの症例などについても
ご紹介しようと思っています。
こちらはすでに満席のようです。

また朝日カルチャーセンター
京都にて、月と太陽のシンボリズムについて。
http://www.asahi-culture.co.jp/cgi-bin/lecturetable.cgi?mode=info&id=2009010562

関西の方、もしよければお会いしましょう!


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January 08, 2009

1月8日 FRaU(フラウ)、占い号発売です!!

おまたせしました。
毎年恒例のFRaU(フラウ)誌、占い号が発売になります!
今年も鏡リュウジの2009年の占いをはじめ
水晶玉子さんのオリエンタル占星術、
占い座談会などなど、もりだくさんの大特集。

売り切れも予想されるのでぜひぜひ、
早めにチェックを!

FRaU(フラウ)だけのお楽しみ、
鏡リュウジの手紙による個人鑑定
応募券もついていますよ。

年末、一生懸命、スタッフとともにつくりました。
書店でチェック!

今年の幸運の鍵はここにありますよ。

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November 21, 2008

11月21日 キキララの星座占い盤、デキマス!

昨日はボジョレーヌーボーの解禁日でしたね。
実はぼくはすっかりと忘れていたのですが
ある仕事の打ち合わせで、先日のブログで書いた、
シャコぶらんぶらん事件のあったビストロさんへ。

正直、ボジョレーヌーボーは
「ま、お祝い儀式のためだけの縁起もん。
あんまり愛を感じない」なんて思っていたのですが、
世間ではまだまだブームは続いているらしく、
その編集の方は何件もレストラン予約のために
電話をかけてくださったところ、
どこもいっぱいだったんですって。

結局、近場のということで
いつものところにお邪魔したんですが
その編集の方もヌーボーを頼んでくださっていて。
内心「あ、別にヌーボーじゃなくても」なんて思ったのですが
せっかくなのでいただくと……う、うまい!
いままでのヌーボーは単なるアルコール入り
ぶどうジュースだということがわかりました。
さすがでございます。
銘柄は内緒。イケズな京都人ですから。

さてさて、来週あたり発売になる
ぼくの新刊は小学館から出る『キキララ 愛の星うらない』
二見書房刊の『キキララ 恋のタロット占い』に続く
キキララシリーズでございます。
キキララが星空の世界を案内し、星占いを
展開するというとってもかわいい本ですが
ま、これだけだとありがちでしょ?

そこは鏡リュウジ、それだけですませるわけにはいきません。
わがままをいって、付録をつけていただきました。
それは星座早見盤
お母さんとお子さんで一緒に
ホントの星空を楽しんでいただきたい、という気持ちもありました。
そしてこの星座版、実は両面仕様なんです。
B面のほうは完全に占星術用。
ホロスコープの最大のキーはアセンダントですよね。
つまり出生時の東の地平線から昇る星座。
誕生星座とともにアセンダントを出すことが重要になります。
これまでは面倒な室項表を使って計算したり
ソフトを使っていたわけですが
星座早見盤を使えば実は簡単。
地域や時差の問題で精度ぴったり、というわけにはいきませんが
デイスクをくるくると回転させて
本当の星空をイメージしながらアセンダントを探せます。

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これが占い盤です

081121
星座早見盤です

さらにマニアックな方は、本文では触れていませんが
描かれている子午線をたどれば天頂星座もわかります。
ぼくの知る限り、このアセンダント早見盤は
英語圏のものでもみたことがありません。
世界初かもしれませんね。
クリスマスプレゼントにもぴったり。
大人にも子供にも楽しめる本になっています。
発売されたらぜひ。

そうそう、年末になって『星のワークブック』(講談社)
『タロット魔法』(集英社)なども次々重版になりました。
ぜひ書店でもチェックを。

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September 09, 2008

9月9日 日本の占星術シーンに新風

ぼくが占星術の世界にかかわって
もはや四半世紀がたちます。
はじめて英国の占星術協会を訪ねたとき
「日本に占星術はあるのか?」なんて
聞かれていましたっけ・・・。
その後、PC、ネットの普及、アマゾンの出現、
などといったインフラ整備が進み、
情報を獲得するコストが急激に少なくなり
一昔前まであった「流派」などというものの意義が
事実上消滅している状況が生まれました。
そのことを象徴するメデイアがまたひとつ生まれています。

いけだ笑みさん芳垣宗久さん編集による
占星術雑誌、「ギャラクテイック・コア」がそれ。
気鋭の執筆陣による、マニアックな占星術専門雑誌です。
刷り上ったばかりのほやほやを一冊、ご提供いただいたのですが
興味深い記事がつめこまれていて
日本語でこういう内容が読めるというのはまったく感慨深い
古典占星術の技法であるセクトの入門あり、
一方ではこの雑誌のタイトルにもなっている
銀河中心(ギャラクテイックコア)の占星術的解釈あり。
ウイイアム・ジェイムズの名著『宗教経験の諸相』を
もじっていうなら、Variety of astrological experience
ということになるでしょうか。
プロを目指す方、占星術の
シンボリズムの面白さを知りたい方、
ぜひ手にとってみてください。

詳しくはこちらです。
http://blog.goo.ne.jp/galactic_core

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September 05, 2008

9月5日 「ラファエルの魔女」!19世紀のオラクル本

今日もうちの蔵書からひとつご紹介。
みなさん、「ラファエル」という
占星術家をご存知でしょうか。
僕以上の世代の占星術家なら(つまりパソコンの
普及以前に占星術を学び始めた人なら)、
ホロスコープを作成するときに印刷された
天文暦を使わざるを得ず、天文暦のなかでも
もっともスタンダードとされていた

(あるいは今でも発行されていますから、
過去形で語ってはいけないのかも)のが
毎年1年分づつ、イギリスで発行されている
ラファエルの天文暦でした。
このラファエル暦はつい最近、
150年分まとめた合本も出ています。

この暦に名前が関されているラファエルは
19世紀に活躍した「一連の占星術師」です。
少なくともラファエルの名前を使った占星術家は7名います。
もっとも知られているのは
その一代目でロバート・クロス・スミスという人。
当時は占星術家が自分のペンネームとして
天使の名前を使うことは流行だったようです。
クロスのホロスコープでは太陽と水星がぴったりの合なのですが
ラファエルは水星に対応する大天使でした。

初代ラファエルは占星術専門誌を創刊したり
占星術の優れた教科書を出していたのですが
ほかにもこのような楽しいオラクル本も著しています。
それが「ラファエルの魔女」。手元にあるのは1835年版です。
これは、占星術ではなく、当時のオラクル(神託、おみくじ)本。
適当に紙の上に線をひき、その本数を数えて
象徴を引き出してゆく、ジェオマンシー(土占術)の応用と
言えるものですが、さらに自分のイニシャルと対応する数、
質問したときの月齢の数を合算していって、
そこからおみくじ風のメッセージを得る、というしくみです。

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▲折り込みのチャート

扉にはこのような美しい、
占いに使う「神秘の輪」が掲載されています。
19世紀のオラクル、どこか優雅でいいですね。

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▲扉のページ

小さな本ですがそれだけではなく、
星の姓名判断や神話的伝承、楽譜など
さまざまな内容が掲載されていてとても楽しい本。

少し涼しくなってきた今日このごろ、
こんな古書で昔の占いの雰囲気を楽しんでいます。

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August 07, 2008

8月7日 夏の宿題

暑いですねー。
でも、すでに夏休みという方も多いのでは?

そんなあなたに夏の宿題を! (笑)
この度 またまた重版になった 『星のワークブック』

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書き込み式の本格的な占星術入門書です。
このワークブックでじっくり自分の星と向き合ってみては?

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June 23, 2008

6月23日 星座に見る福音

今日はすごい雨。
地震の被災地の方にこれ以上被害がないといいのですが。
できることなら、少しでも
何かのかたちで義捐金なり応援したいと思っています。

さて、そんな雨のなか、書棚を整理していたら
買っておいただけになっていた本が出てきて
「ほお」と、ページをめくっております。
これはなかなかの「珍本」。
それは『星座に見る福音』(日本協会新報社)。
編著者は関栄二さんというクリスチャンの方のよう。
J.サイス博士という方のThe Gospel in the Starsという
本が種本らしいのですが、なんとなんと、
夜空の星座には、キリスト教の福音のメッセージが
こめられているというのです。

たとえば、おとめ座は「女のすえから生まれるメシヤ」
美しい処女マリヤの姿。
左手のα星スピカは「小麦の穂」を意味し、
メシヤは偉大なものを生み出す種であること。
右手の枝は、イスラエルの系図の
「木から出るメシヤを示す」。
ケンタウルス座は「神と人の性質のメシヤ」である、
といった記述が続きます。
また、聖書のさまざまな箇所をひき、
夜空が福音の隠されたメッセージである
という主張が繰り広げられるのです。
偶像を禁止するユダヤ-キリスト教のなかで
こんなのありなのだろうか。
もちろん、キリスト教の立場から書かれていますから
星座を「福音」とみる一方で占星術を執拗に弾劾するという
苦しい記述も含まれています。
これは信仰の問題ですから、仕方ありません。
また天文学の歴史については、
エジプトのデンデラ神殿の星座図を
紀元前1千年も前のものだとする古い説を援用するなど
誤認も散見されます。(実際にはローマ時代のものです)
しかし、それにしても、
星の世界にこうした神の計画を投影してみるという、
イマジネーションの飛翔に感服せざるを得ません。
トンデモ本としてみるもよし、
キリスト教のユニークな展開とみるもよし、
興味深い本であることは間違いない。
いずれにしても、星座のイメージの、
喚起力の大きさに改めて驚かされる本なのです。

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April 18, 2008

4月18日 誕生日バイブル!!

この1年、こつこつと作っていた
『誕生日バイブル』が発売になりました。

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366日、それぞれの誕生日ごとの
パーソナリテイをしっかりと分析しています

類書は多いけれど、日本人の著者ははじめて
日本のカルチャーになじむように、
気を配って作ったつもりです。
もちろん、占星術のシンボルがもとになっていますが
それに加えて、数秘術の要素、それから裏の資料としては
近代占星術の父、アラン・レオの度数シンボルも
ひそかに、ぼつぼつと参照したりしています。

うちの書架の古い本を探してみると
日本でも昔、ゾラーというアメリカの占い師が
作った誕生日占い本や英国で出ていた
バースデイホロスコープ(1903年)なんてものが出てきて、
誕生日占いはずっと人気があったんだなあと気づかされます。

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出来上がった本を近所の友人たちに見せたんですが、
こちらの期待以上に盛り上がる様子。

ぜひぜひ、一家に1冊。オフィスに1冊。(笑)
みんなでわいわい楽しんでいただけると幸いです。

損はさせません!

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April 14, 2008

4月14日 阪急×フラウ イベント!

いまをときめく小栗旬さんが表紙が目を引く、
今月発売の「フラウ」は大人の恋愛特集
ぼくも金星の恋の占星術を
誌面でやらせていただいていますが
今回は、誌面を飛び出してイベントにも参加します。

有楽町阪急でのトークショー
僕の著書「星のワークブック」か、あるいは
FRaU5月号を含め、5250円以上(税込)のお買い物を
阪急内に特設されたFRaUセレクトショップで
していただいた方から抽選で40名様に参加の権利が。

ヴィーナス(金星)の花といえばローズ、
今回はローズにちなんだグッズを
編集部の方と一緒にセレクトさせていただきました。

春は恋の季節、薔薇の香りにつつまれてみませんか?
トークショーは今月18日なのでお急ぎを。

http://www.hankyu-dept.co.jp/yurakucho/event/space.html

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April 07, 2008

4月7日 フロイト先生の運命観

このところ、何かと「運命」について考えているのですが
なんだか急に思い立って、長い間、手にとっていなかった
フロイトの本をひっぱりだしたら、こんな記述に出会いました。

「制御されていない自然(これは運命と呼ばれる)が
損害を起こすことが問題となる」
「自分ばかりではなく、ほかのみんなをおびやかしている自然、
つまり、運命の圧倒的な力にたいしては
どのようにして身を守るのだろうか」
これは『幻想の未来』からの一節。

Img082_3  つまり、フロイトは自然は本来、
 人間存在にたいして敵対的であり害を
 なすもの
であり、それにたいして限りなく
 矮小なものとしての自己イメージが
 人にはあると考えています。
 その自然の脅威から心理的に
 防衛するための装置として宗教が存在する
 と考えているのですね。
 フロイトはそこから、まるで
 推理小説のような、圧倒的な文章力で
 心理的防衛機能と幼少時の
 両親イメージを結びつけ、「父なる神」という
 観念がいかにして生まれてきたかを
 語っていきます。
「トーテムとタブー」という本に見られる
恐るべき推理はご存知かもしれませんね。
ユングはフロイトと違って人間の「内的自然」は
目的をもっていて、その働きは人を全体性に向かわせる
自律的な作用がある
と考えています。
このほうがずっと口当たりはいい。
もっともユングのなかにはある種の暗さというか、
重みがあるんですけれど、その正体については
もう少し考えなければならない。
(ニューエイジ的なすべての出来事に意味がある、という
ような言い方はユングのなかに
準備されているといっていいでしょう)
すべてに意味を見出そうとしたユングの志向性と
ほっておいたら何をするかわからない、カオテイックな
自然に対し、人は「禁止」によって文化を
作り上げてゆくのだとみるフロイト

二人の運命観の違いが鮮やかに記されています。

しかし、フロイトはちゃんと読むと面白いですよね。
人々が夢中になったのもわかります。
ドイツ語で読んでいるわけではないけれど、本当に名文家。
やはりすごいですね。

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March 19, 2008

3月19日 身内びいき、なんですが……。

本当に身内びいきでお恥ずかしいのですが
宣伝させてください。

うちの母の新刊が出ました。
ご存知の方も中にはいらしゃるかと思いますが
うちの母は「服部和子」ともうしまして
着付けの学校をやっています。
日本で最初に着物教室を
開いたんだそうで……。

学研新書から『日本女性の気品』という
タイトルで発売されています。
(どこかで聞いたようなタイトルなのはご愛嬌ということで……)
先日、朝日新聞に大きな広告が
出ているのを見て驚きました。
あえて数字は申しませんが、いまどきないほどの
強気な初版部数でありまして、僕の本などよりもずっと
たくさん出していただいたようで、息子としてはうれしいうやら
売れ残らないか心配になるやらで。
内容はといえば、京都で生き抜いてきた女性の立場から
生き方の指南、といったようなこと。
もしよければぜひぜひお手にとって見てください。
なかなかのぞけない京都人の本音が見えてきます。

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February 29, 2008

2月29日 植物の魂と魔法

今日はまた、うちの
書籍コレクションから1冊ご紹介。

1892年に第2版としてロンドンで
出版された『Plants Lore,Legend and Lyrics』
著者はリチャード・フォークナードという人物です。

19世紀末に出版されたものとは
思えないほど状態はいいのですが、
装丁は最近、やり直されたのでしょう。
中身はもちろん、植物にまつわる神話や伝承の集成です。
樹木やハーブ、花にまつわる伝承といえば、
まさに魔法の宝庫

ぼくたちは植物を単にモノとして見がちですが
フォークロアの世界においては植物には植物の魂があり、
それをめぐって数え切れない伝承が生まれてきました。
植物にはスピリットが宿っていると人々は想像し、
それを感知していたわけです。
あまり科学的とはいえない
フラワー・リメデイなどに注目が集まったり、
アロマセラピーや森林浴などが必要とされているのは、
まさしくそうした伝承を支えてきた感覚が
いまだ、生きていることの証拠でしょう。

また植物が自然界の生態系を支えていることは
まぎれもない事実なのですから。

さて、例によってこの本をぱらぱらめくり、
占星術家としてもっとも興味深いものは
「植物と惑星」という項目。
17世紀の占星術家であり薬草療法で有名な
カルペパーの説などをきちんと引用してあります。
また1640年に出た「卓越した庭師」という本からの引用では
さまざまな作物にとって適切な種まき、
植え替えの時期などが示されています。
たとえばキャベツは2、3、4月の、
下弦の月のときに種をまくべきで
植え替えもまた月が欠けているときがよいのだとか。

さらに魔女にまつわるさまざまな植物の伝承などもあり、
読んでいて楽しい。

写真はこのなかの1ページから。

080229

こんな本からの伝承もまた
記事などで紹介していきますね。

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January 23, 2008

1月23日 占い特集、大人気です!

ひさびさのFRaU誌「星座と運命」号、絶好調とのうわさ。
担当の方からわざわざお電話があって
すごくいい動きです!といっていただけました。
ありがたいですね。
新月、満月を使ったリズムを作る方法や
オリエンタルとのコラボなどなど見所もりだくさん。
書店によっては売り切れているところもあるようなので
ぜひお早めに。

クレアのほうもハーブ占星術が好評です。
ハーブやアロマセラピーはいまでこそ
科学的な研究も進んでいますが、
17世紀までは占星術が基礎をなしている
象徴的ー伝統医学のひとつでありました。
日本を代表するハーブショップの「生活の木」さまの
ご協力を得られたのも、大きいです。

本当にみなさん、ありがとうございます。
これからも楽しめる記事を作っていきますね。応援よろしくお願いします。


さてさて、そんななか、今度は静岡で講座をします。
2月10日、静岡の朝日テレビカルチャーで
「はじめての西洋占星術」というタイトルで
惑星のサイクル論を。
定員は200名ということで余裕があると思っていたのですが
すでに、あと少しで満員、ということらしく、
ご希望の方はぜひお急ぎになってくださいね。
詳しくはこちら。

http://www.satv-c.co.jp/200801/koza/koza_detail.php?id=583&class_id=700&school_id=1

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January 18, 2008

1月17日 「サターン」重版!!

イギリスで活躍するユング派分析家にして心理占星術家
リズ・グリーンの著書『サターン』(青土社)を
僕が訳していることはご存知だと思います。

土星のイメージについて画期的な解釈を示し、
英米で「心理占星学」の潮流
巻き起こすことになったクラシック。
日本語版が重版になりました。

けしてすらすら読める本ではないかもしれませんが
こういう地味な本がきちんと
読みつがれてゆくのはとてもうれしい。

グリーンは、このたび柏書房から出した、
『神々の物語』の共著者でもあります。
おなじ著者の『占星学』などもありますのでぜ
ひチェックしてみてください。
真剣に占星術に向き合おうとする人には
mustの本だと思います。

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November 09, 2007

11月9日 大阪でサイン会やります

明日、大阪でサイン会があります。
「開運!星が導く京都ガイド」の刊行記念です。
11/10(土) 旭屋書店なんばCITY店 14:00~です。
大阪の方はみなさん、ノリがいいのでぼくも楽しみ。

ところでサイン会といえば、このまえ資料を探しに
ある書店を訪れたらなにやら行列が。
サイン会が催されていました。
「どなたかなーー」と思ってのぞくと、
なんと角田光代さんではありませんか!!

角田さんとは『星のワークブック』とか
『12星座 恋の物語』などで
お仕事をご一緒させていただいた仲。
あわててぼくも列に並び、サインをいただきました。
こんな偶然ってあるんですねえ。
角田さんともまた近々、ワインのもうと約束しました。

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October 24, 2007

10月24日 里中満知子の「星占いゲーム」!

街をふらふらしていたらこんなのを見つけました。
中古おもちゃ市でみつけたもので
なんと大御所漫画家、里中満知子氏の「星占いゲーム」

200710240205000

星占いに関するものはできるだけなんでも集めておこうというのが
最近のぼくなんですが、こんなのがあるとは知りませんでした。

発売元はエポック社。
なつかしいーー!
幼いころによくお世話になっていたおもちゃ会社ですね。
しかも
1000円という安値でゲットです。
内容は一種の人生すごろくのようなもので
ルーレット(これが星座版)とカードを使って
人生の浮き沈みを体験しながらコマを進めていく、というもの。
なんともクラシックな少女マンガテイストがなんともすばらしい。
ネットで調べると、1970年代初期の製品らしいですね。
「星占い」という言葉がかつてもっていた
一種少女マンガ的でリリカルな響きが
今となっては懐かしく、そういえば占いの世界には
こういう魅力もあったんだと、思い出しました。

かつての僕だったら、このゲームを見て
「こんな扱いするから占星術が低くみられるんだ!」
なんてカリカリしていたかもしれませんが、
今ではほほえましくもまた素敵な占星術の一側面
ここにあると素直に思えるから不思議です。

やっぱりうお座なんだな、オレ・・・。

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October 09, 2007

10月9日 ドーキンスに教えられること、考えさせられること②

さてさて、リチャード・ドーキンスの話題の本
『神は妄想である 宗教との決別(早川書房)から、
本題の「神は妄想である」についてです。
今日もまた長くなりそうだけど。

まだ読み始めたばかりなのですが、
ドーキンスのビッグファンのぼくは
(英米の占星術協会の友人たちよ、「敵」のファンでごめんなさい!)
仕事をそっちのけではまりかけています。

ドーキンスは神の存在、とりわけ西洋の歴史、そして近現代の
地球全体の歴史を突き動かしてきた「アブラハムの神」の存在、
つまりユダヤ教、キリスト教、イスラム教の神を
徹底して否定していきます。

学生時代にぼくが専攻したユングは、神の存在
そのものについては言及せず、ただその心理的経験にのみ
研究対象を絞るという戦略に出たわけですが、
20世紀半ばの欧米ではそれですら、神に対する冒涜だとか
現代によみがえったグノーシス的異端だのといった批判が
容赦なく加えられたことを考えれば、
ドーキンスのこの姿勢がいかに過激に見えるか、想像がつくでしょう。
(重箱の隅をつつくようだけれど、本書におけるドーキンスの
ユングについての言及については、いいたいことがいっぱいありますが。
ユングはけして素朴な意味での有神主義者ではありませんでした。)

ドーキンスは神の存在を「仮説」として、
それを論破することが可能だと主張します。
そして宗教という妄想に毒された世界から人々を解放しようと、
あらゆる方面から攻めていきます。
科学は物理現象を、宗教は心を扱う、だから互いに
領空侵犯しないなどといったオトナの穏健なスタイルは、
(牡羊座の)ドーキンスにはありません。
そんなスタイルは「卑怯者」と一蹴されてしまうかもしれません。
その論述の明晰さは比類なく、
ドーキンスご本人には申し訳ないけれど、占星術という
愛すべき妄想に染まったぼくには、牡羊座のもつ
勇気やするどい知性、正義感、そして明晰さと真理への
まっすぐな愛の最上の例を見るような思いで、
ほれぼれとしながらページをめくってしまうのです。

あわてていっておきますが、ぼくはドーキンスほど根性がないし、
自身も「信仰心」があるようで、信仰を持つ人のことを
否定するつもりはありません。
それどころか本当に尊敬することも多いのです。

ミャンマーの軍事的圧制にたいして立ち上がり、身を呈していま、
まさに戦っておられるのはかの国の仏教徒の方々です。
黒人の方々を開放するためにあの有名な演説を残したのは
マルチン・ルーサー・キングJr牧師でした。
いまの過激な原理主義的テロリストのおかげで
誤解されていることが残念ですが、いわゆる「暗黒の中世」
(こんな言葉を使う歴史家はいまやいないけれど)に
占星術や錬金術(つまりサイエンスです)を発展させたのは、
イスラームの人々でした。

占星術もまた、バビロニアの星辰神崇拝の残響と
ギリシャ世界の思弁的、数理的宇宙論との結合から
生まれたものだといってもいいでしょう。

しかし、戦争や魔女狩りや男女差別や同性愛嫌悪、
医学的治療の拒否など、
数え切れないくらいの悲劇を生んできたのもまた
宗教であるのは確かです。
とくに今のアメリカの政策は、
宗教問題が中核にあるのは周知のとおりなのです。
だからジョン・レノンの「イマジン」を替え歌にしつつ、
ドーキンスは本の冒頭で歌います。
「想像してごらん、『宗教』のない世界を」と。
そしてドーキンスは宗教、とりわけ子供時代における宗教的教育を
一種の危険な洗脳と考え、撤廃することを提唱します。

この強烈な主張にはぼくは賛成できませんが
(だって、考えてみてください。宗教と習慣の違いって
どこにあるのでしょうか。いまの文化のほとんどは宗教と不可分です)
ドーキンスの強いトーンからうかがい知れることは
「キリスト教国」としてのアメリカの実態でもあります。
ふだん意識されることは少ないかもしれませんが、
今のアメリカは良くも悪くも強烈なキリスト教国なのです。
イギリスに行くことが多いぼくですが、
女王を「国教会」の首長に置くイギリスでは
実はそんなにキリスト教色を感じることがなく、
世俗化がもっとも進んでいる国だとも感じます。
ドーキンスがここまで強く宗教を
敵に回さなければならないと感じるのは、
いまの世界情勢があってのことなのかもしれない。

さて、神の存在というふだんぼくたちが考えもしないようなことを
徹底的に、容赦なく論破していこうとするドーキンスの手腕は
直接本を読んでいただくとして、
ぼくがこの本からさらに考えたいな、
考えてほしいなと期待していることはこんなこと。

近代科学の方法論が立ち上がるためには
宇宙の果てまで同じ法則が通用するはずだという
「一神的信仰」が必要であり、だからこそ唯一の
「アブラハムの神」が支配的になった西洋社会でのみ、
近代科学が生まれた、という科学史観は正当なのか。

それほどまでに合理的には無茶な「宗教」
いままで存続し21世紀にさらに力を増していることを、
ドーキンス的進化論ではどのように説明できるのか、ということ。

そしてそして
ドーキンス流「科学」の攻撃にさらされたときに、
いっそうあらわになるはずの「占い」の世界観の
特徴や特性の理解の深化、ということでもあります。

ドーキンス的世界観と占星術的世界観というふたつのパラダイムは
ぼくには共約することは不可能だと思いますが
(文化的遺伝子の進化論で占星術の生存理由を説明することは
できるかもしれないけれど)
それでもなお、科学のもつ冷厳かつエレガントで
美しい力に畏敬の念を感じ
そしてわが愛する占星術の特性を知るための鏡として
ドーキンスの本をぼくはみなさんにもぜひ薦めたいのです。
そして、ドーキンスをしてここまで過激にせしめた、
いまの社会を突き動かすデーモニッシュなダイナモとしての
宗教の力を今一度認識するためにも。

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October 04, 2007

10月4日 ドーキンスに教えられること、考えさせられること①

今日はちょっとまじめに書きますね。
このところ自分の活動の宣伝ばっかりだったので。

とはいえ、時間もないので
またしても書き飛ばしだけど、お許しを。

さてさて、遅ればせながらリチャード・ドーキンスの話題の本、
『神は妄想である 宗教との決別』(早川書房)を
読み始めました。
いろんな意味ですごい本です。
とくに占星術や占いなんぞにかかわっているぼく(たち)に
とっては手ごわい、というか刺激的でキツイ本です。

ご存知だと思いますが、ドーキンスは英語圏では
もっとも読まれている科学啓蒙家の一人で、
その歯に衣着せぬ論述のスタイルで人気を博しています。
専門は、ダーウインの強い影響を受けた
進化生物学だといっていいでしょうか。
出世作はなんといっても
『利己的遺伝子』Selfish Geneですからね。
大雑把に言ってしまえば、生物のもつさまざまな
ビヘイヴィア(行動)やヒトがもつさまざまな情緒まで
遺伝子が自己複製を容易にする戦略の結果として
解釈することができ、この生態系の驚くべき多様性や複雑さは、
「遺伝子の乗り物」としての生物が適者生存の原理によって
自己複製を続け、漸進的な進化を重ねてきた結果として
生まれてきた結果なのだとドーキンスは考えます。

そこには伝統的な世界観(宗教や占星術がそこに含まれます)が
想定してきた、物理的存在に先行する
宇宙のグランドデザインという観念、造物主の存在、
あるいは宇宙の目的意思などは、わって入る余地などありません。
ユダヤ=キリスト教やイスラム教が強調する「歴史性」とは、
「神による歴史への介入」という考えと
不可分だといっていいと思いますが、
これなどはドーキンスがもっとも嫌うところでしょう。

誤解がないようにいっておきますが、ここでいう「進化」とは
成長とか成熟といったこととはまったく関係がありません。
勝つのは強者で進歩していることの証拠なのだから、
競争をすることはいいことだ、などといって
格差社会への流れを後押しするエセ社会的進化論者たちの
言説とも混同してはいけません。

ニューエイジャーや神智学的な思考をする人々が
しばしば「意識の進化」などといって、
愛に満ちた世界の実現は意識の進化によるといったりしますが、
これも、ドーキンス的にいえば言葉の誤用です。
進化の結果はいいものでも悪いものでもなく、
適者が生存して自己複製を重ねていく過程で発生する
変化の結果をドライに描写しているにすぎないのです。

そんなドーキンスは、科学啓蒙家としてたくさんの話題作を
世に問うていますが、当然、占星術もその槍玉にあがっています。
日本では占いをまともに批判する科学者や宗教家は
ほとんどいないのですが、欧米ではドーキンスなどは
「星占い師などは詐欺罪を適用して牢獄にいれてしまえ」といった
過激な言葉で占星術批判をしていることでも知られているのです。
日本ならこんな言葉を使ったら、ドーキンス本人が、
まあまあ、大人なんですから、と
逆に諭されてしまうかもしれませんけどね。


ドーキンスの占星術批判と、それにたいする占星術サイドからの
反論については、気鋭の占星術家による
こんなブログを見つけましたので
英語ができる方はこちらをごらんください。

http://apotelesmatics.com/2007/08/18/richard-dawkins-advocates-science-neglects-history/


もっともドーキンスは牡羊座生まれ。
好戦的で徹底したそのスタイルはいかにも牡羊座で、
批判されている側としてのぼくも、ホロスコープでは
牡羊座に月があるせいか、氏の文体はとても好きなんです(笑)。


あらら、あまりに長くなってしまったので続きはまた近々。

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October 03, 2007

10月3日 サイン会、やります!

ほんとに最近はイベントが多いです。
みなさんに直にお会いできる機会が多くてうれしいかぎり。

さてさて、毎年恒例になりつつある、
「幸福の鍵手帳」08年版が出ました。
毎日毎日の星の動きがわかる星占いファンなら必携の一冊。

毎月の星の動きがホロスコープに書き込まれていてここに、
ハウスのナンバーを書き込めば
すぐに自分で毎月の「星占い」ができるというスグレモノ。
今年はさらにパワーアップして、なんと全ページ、
フルカラーになっています。
さらに占星術ファンのかたには、巻末に毎日の
天文暦(太陽から冥王星までの10惑星の度数)が
ついていますから、もって歩くと便利です。

とってもかわいいので来年の手帳はぜひ
これに決定してください。


*******************************

『幸福の鍵☆手帳 2008』発売記念サイン会

会期:10月19日(金) 18:00~
会場:丸善 丸の内本店 4階 文具 イベントスペース

丸善・丸の内本店4階文具売場におきまして、
『幸福の鍵☆手帳 2008』¥2,940をお買い上げの方
先着50名様に整理券が配布されます。(電話予約可)
整理券はなくなり次第終了となります。

お問合せ:丸善・丸の内本店 4階文具売場/TEL:03-5288-8881

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August 06, 2007

8月6日 キリスト神話

暑い日が続きますね。
みなさん、お元気ですか。

僕はあいかわらず元気です。
原稿がなかなか進まずにいるんですが、
暑いから仕方ないよなーーなどと思いつつ。


最近読んだちょっと面白い本、
トム・ハーパー著
『キリスト神話』
原題は 『Pagan Christ』 で結構物議をかもして
いる本のようですね。
僕にはトンデモ本の一種なのか
一抹の真実があるのかよくわからないけれど。

内容を一言で言うと、キリストの物語や生涯は
古代エジプトの神話に由来するものの焼き直し、
ないしは変奏である。重要なことはそれは当時の
人々はキリストの物語を霊的真実を伝えるための
象徴であることを知っていたのにもかかわらず、
初期の教会の人々が、象徴としての真実を理解できない
大衆に布教するために組織的、意図的にそれを
事実として書き換えてしまい、それが現在にいたる
キリスト教の偏狭さや頑迷さを生んでしまったというのです。
この主張の妥当性は僕には判断できませんが
論法としてはまさにユングやキャンベルのそれと同じです。
ジェイムズ・ヒルマンのいう字義主義(直解主義)への
警鐘という点では僕が日ごろ言っていることと
きわめて近いのですが、象徴が伝えるべき霊的真実が「ある」という
ことを前提とすると、それはまた、象徴を解読できる人と
そうでない人、というエリート主義を生み出すことになります。
ほとんどの秘教グループが「外陣」「内陣」に別れるのは
ここに基盤があるわけですよね。

にもかかわらず、エジプト神話とキリストの生涯の
平行性を次々に提出してくる面白さは
まるで推理ゲームのよう。夏の読み物としては楽しめると思います。

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February 17, 2006

2月15日  カラダにいいこと

今日は雑誌「カラダにいいこと」の取材。
いろいろな人物にとっての健康法を
紹介するという連載なんですが、その最終回に
不肖、鏡が選ばれた模様。

最近通い始めた個人トレーナーつきの
ジムトレや疲れた日の食事メニュー、
そしてアロマやハーブなどなど僕なりの健康法をご紹介しました。
ごく最近はじめたのは、加圧トレーニングというもの。
腕や足の付け根に血圧を測るときのような
ベルトを巻きつけ、あえて血流を悪くしてのトレーニング。

こう聞くとなんだか大変なことのようですが
リハビリにも使われているということでゆっくりと進めています。
実際、これをはじめた友人たちははっきりと効果がでていますもんね。

そして明日は京都の大学での就任記念講義
今夜はその準備のOHPシートなどつくらなくては。

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February 07, 2006

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January 30, 2006

1月28日  Cosmos and Psycheは占星術最後の「大きな物語」か?

占星術界で久々にきわめて注目すべき本が出ました。
Richard TarnasによるCosmos and Psycheです。

cosmos
このタルナスという人、ハーバード大出身で西海岸の大学院大学CIISで教鞭をとる学者。なんといっても、ベストセラーになった西洋哲学史の本Passion of the Western Mindの著者としても知られています。

ギリシャから現代哲学、宗教まで西洋の精神史の発達にたいして該博な知識を要領よくまとめたこの本は大ベストセラーになり、アメリカの多くの大学でも教科書として用いられたと聞いています。
空港のキオスクでも巨大なこの哲学史の本が積まれていたのを何年も前に見て感激したことがあります。

鮮やかな哲学史の語り手としてのタルナス。しかしタルナスのもうひとつの顔は占星術家のそれなのです。
トランスパーソナル心理学の旗手とされたスタニスラフ・グロフとともに、しばしば占星術の学会でも講演をしており、とくに惑星のサイクルと歴史的な出来事や事象との間に明瞭な関係があると主張しています。

心理占星術の世界では天王星のシンボリズムとプロメテウスの元型を結びつけたことでも有名です。

タルナスによれば、成功した前著は「トロイの木馬」なのだそう。
知的に武装し、安全だと思われた著作を知識人たちにまず送り込んでおく。しかし、それは占星術の世界観の重要性、リアリテイを説くための戦略。だっていきなり占星術を持ち出すと知的世界では黙殺される可能性が高いからだというわけ。

西洋哲学の「全史」を描く試みは、実は西洋のコスモロジーの大きな変革が起こりつつある現代の特徴をあぶり出し、そして、もう一度この世界に魂と生命をもたらすことre-enchantmentが起こりつつあることを語るための下準備である。そして惑星の配列と時代精神との共時的な相関関係は宇宙と地球、心との密接なつながり(近代という「脱魔術化」は
それを断ち切るプロセスだったわけです)の実在性を証明しているというのでしょう。

「コスモスと心」は出る出るといわれながらずっと待たされていたのですがそれがついに出版されました。
届いたばかりでまだ読めていないのですが
アメリカやイギリスの占星術大会での講演やこれまでの記事などから
だいたい上記のような内容であるということが予測されます。

ここで、やったぜ、占星術バンザイ、と叫びたいのはやまやまではあるのですが、ポストモダニズムの時代において歴史に一貫した流れがあるということ思考がもはやひとつの「神話」であると暴露されているのではないでしょうか。

しかも、過去においても歴史の転換点という神話を語りそれを補強するために占星術が用いられることが繰り返しあったことは、同じく占星術家でありいまやバース大学で教鞭をとるニック・キャンピオンのThe Great Yearというこれまた大著が明瞭に語っています。
タルナスのこの本が、時代精神の変化と惑星サイクルの素朴な一致を字義的にといているのだとしたら、それこそが一神教に特徴的な、直線的な「歴史」という、神話的な思考の直接的な産物だということになってしまうのかもしれません。

往々にして占星術家は、時代の裂け目だとか変化を語りがちですが、それが「今年のムードは」といった単純な予言を超えて、世界観の変化を語ろうとする、それも大真面目に、しかも熱い情熱と圧倒的な情報量をもって語ろうとするこの本は、もしかしたら最後のグランドセオリーとしての占星術書になるかもしれないと僕は感じています。

この本がどんなふうに評価されるのか、もしかしたら中にきらめくような新たな歴史観があるのか、逆に千年王国的、ニューエイジ的な神話の語りの1バージョンにすぎないのか、
わくわくしながらページを開こうと思います。

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January 10, 2006

1月7日 ダヴィンチ・ブーム

ベストセラーの「ダヴィンチ・コード」はもうお読みになりましたか?
今年は映画も公開されますね。
テレビでも、CMが流れ始めました。楽しみ!!
フランスの小さな田舎、レンヌ・シャトーから出てきた
人類の財宝とは何か、をめぐるミステリー。
聖杯伝説、隠された女神崇拝、秘密組織などなど、
もう興奮するアイテムがいっぱい!

この小説のネタもととなったのは
マイケル・ベイジェントやリチャード・リーらが出した
問題作『レンヌ・ル・シャトーの謎』(Holy Blood Holy Grail)という歴史書なのですが、
著者の一人のマイケル・ベイジェントは実は占星術の研究者としても知られています。
たとえば
From the Omens of Babylon: Astrology and Ancient Mesopotamia
というバビロニア占星術の歴史への平易な入門書もものにしていますし
また、20世紀の英国占星術を代表する、故チャールズ・ハーヴェイ氏らと
共著で出したマンダン占星術(国家レベルの出来事を予測する占星術)の本は
いまや古典となっています。

もっとも、死海文書研究から端を発した「もうひとつのキリスト教史」への該博な知識のほうがどうしても目立ってしまうのですが
しかし、このようなコントラバーシャルな知識人が
占星術の実践にも好意的であるというのは
なかなか日本では考えにくいことだと思います。

ダヴィンチ・コードを面白がっている諸兄には、
そのネタ本の著者が実は占星術実践者でもある
ということを
知っておいて欲しいと思うのは、あつかましいでしょうかね。

さてさて、その世界的なダヴィンチ・ブームにあやかって
「ダヴィンチ・エニグマ・タロット」も登場。
著者というか企画者は、これまた魔術やケルトの神秘の世界研究では
知らぬもののいないケイトリン・マシューズさん。
ご主人のジョン・マシューズ氏とともに、アーサー王関連、ケルト関連を中心に
驚くべき数の著作をものにされています。
代表作のThe Western Wayは、西洋のネイテイブな魔法(ケルトなど)と
いわゆる高等魔術(ヘルメス思想、カバラなど)を内向きの道、外向きの道と
整理して統合しようとした力作であり、現代においての魔法の学徒にとっての
標準的なテキストのひとつとなっています。

僕も以前、イギリスはオックスフォードのご自宅にまで押しかけて
お話をうかがったことが。また、ジョン・マシューズ氏とは
ロンドンで現代的なアーサー王劇を鑑賞させていただいたことも
今ではいい思い出です。
davinci
で、この作品。ダヴィンチの素描をタロットにみたてるという実にユニークな試みとなっています。

ブームに乗ってあわてて作ったものかとおもいきや、
構成はよく考えられていてさすが、経験の深い著者によるもの。
実占で使うにはどうかと思いますが、観賞用としても、
インスピレーションを得るにもいい作品だと感嘆しています。
さすがだなあ・・・。

そうそう、いいご報告が。
タロットといえば池田晶子さんとの共作「ダヤンのタロット」も
出版してすぐに重版のお知らせが。
みなさま、どうもありがとう。

又長くなってしまいました。
ではでは、おやすみなさい・・・。

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January 06, 2006

1月5日 現代神秘学

正月はうちにずっといて
事務所回りしか歩いていない気がします。
お歳暮にいただいた
鮭や蟹、ローストビーフなどのごちそうを訪れてくれる友人たちと
食べては原稿、などという日々でこの冬、太ってしまったかもしれません。

これはまずいとは思っているのですが
ダイエットなど無縁の生活をしてきた僕、
残してはならぬと作ったものは全部たいらげてしまう癖があるのです。
いかんですな。


そんな毎日なんですが
またまた古書店で面白い雑誌をゲット。
「現代神秘学」という雑誌です。

sinpi

この雑誌の存在は高校時代には聴いたことがあったし
目にもしていたのですが、なにしろ当時から数が少ない品だったので
お小遣いで買うのははばかられていたのですが
みなさんのおかげで多少懐に余裕がでてきた今では、
今回は5千円という値段もなんのその、エイヤとばかりに大人買い。
128ページの薄いボリュームなんですが、
ダイアン・フォーチュンの『神秘的カバラ』やブラバツキー夫人の『神秘学への道』、
リードビーターの『神秘的人間像』、シュタイナーの『神智学』などから一部が訳出されているという気合の入った冊子。
70年代日本の神秘思想熱を感じることができる出版物です。

今だったら安価にネットのページでやるようなことなんでしょうが
当時はほとんど同人誌に近い、こういう冊子をつくるよりほかに
小部数のメデイアがなかったんですよね。

ブラバッキーとはもちろん、神智学の祖。
リードビーターは、毀誉褒貶はあるものの、
神智学協会を一時ひきいた人物。
そして
フォーチュンは、現代的なかたちにカバラをつくりかえ、公開した
有名な女流魔術師。

オカルトを志したりオカルト運動史に興味のあるものなら、
絶対に避けては通れない人物です。
現代魔法の最高の指導者といわれる故W.E.バトラーは「神秘のカバラ」を指して
「万難を排して入手すべき書物」なんてあおっていたものですから、
高校生だった僕にはこの本はまさに幻の一冊でした。

当時はまだ、国書刊行会からフォーチュンの「神秘のカバラ」(大沼忠弘訳)は出ていませんでしたから英語もおぼつかない当時の僕には、たとえごく一部でも翻訳が掲載されているこの小冊子が唯一の手引きで、喉から手が出るほど欲しかったのを覚えています。

この本は、現代魔法カバラの基本である、「生命の木」(カバラの宇宙図)を構成する
10個の球体(セフィラ)の象徴を詳述したもの。
魔術カバラでは、宇宙のあらゆるものをこの生命の木の球体(とそれぞ結ぶパス)に当てはめて分類整理し、内的世界を探求するための地図とします。
ここには世界中の神話などが配当されるのです。

たとえば、ここにはその一例が出ています。
近代魔術カバラの非常によくまとまった解説のページです。
http://homepage3.nifty.com/know-thyself/imn/tree/tree.html
もっとも、こうした照応は19世紀の終わりの、ユダヤ教徒でもない
近代の魔術カバリストが作り上げたもの。
ゲルショム・ショーレム博士をはじめとする正統的なカバラ研究者は
まったく相手にしないものではあります。

タロットと生命の木の対応などといえば、学者は噴出してしまうことでしょう。
しかし、それは新しく生まれた豊穣な象徴体系だということもできます。
少なくとも、心理学的には意味があると思うのです…
などと、いまは小ざかしくいうことができますが
10代のころの僕は本当にこの象徴の鍵が欲しかったのですよ…。


しかし、これを古本屋さん(場所は意地悪だからいわない!)
アレイスター・クロウリーの著書のドイツ語版があったり、
なんだかものすごい品揃え。
いったいどんな人がこんな本を持ち込んでいるんでしょうか?
秘儀への探求の夢破れた人物?
あるいは、秘儀を収め、書物などもういらなくなった達人?
研究対象を変えた学者?
あるいは故人の遺品で価値がわからず散逸?

なんてのは、妄想はひろがるばかりです。

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December 20, 2005

12月20日 大雪

大雪のようですねーー
急に寒くなってびっくり。
でも冷え込んだ空気が、身を引き締めてくれるみたいで
実はちょっと気持ちいい。

昨日は東京の岩崎ちひろ美術館にて
画家の荒井良二さんと
トークショー
を行いました。
荒井さんは「はじめてのタロット」でお世話になった世界的な
画家の方。とっても素敵な人なんですよ。
歌もプロ並だし、トーク、ユーモアのセンスも抜群。
ファンが多いのもうなづけます。

それからそれから、新刊も出ました。
鏡リュウジ監修『星が教える恋愛事典』ソニーマガジンズ刊。
太陽、月、アセンダントの3つの側面から分析した本の
翻訳です。
心理分析が詳しいのでぜひ、手にとってみてください!

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December 13, 2005

12月13日 ダウジング キット

ダウジングってご存じですか? 振り子やロッドを使って地下の水脈や失せものを探し出す技術のこと
今回はアメリカの著名なダウザー、 シグ・ロングレンの著書の監修をさせていただきました。

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ダウジングに使うロッドつきのセットです!
驚異のダウジング 二見書房刊

楽しいのでぜひ

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November 17, 2005

11月16日 雑誌、新刊情報

あわただしく過ごしているうちに、
雑誌のほうでも掲載されています。
「ブルータス」の今の映画特集号では、
僕のお勧めの映画として「フェアリーテール」が紹介されています。
コナン・ドイルを巻き込んだイギリスの妖精写真をテーマにした
もの。このブログの読者の方なら絶対楽しんでいただけますよ。
また新連載も始まりました。
「AERA English」。英語と占星術をテーマにしたエッセイと
星占いを毎月、掲載していきます。
どんなコネタが飛び出すか、お楽しみに。

それからそれからもうすぐ発売になる書籍。
白泉社から『ダヤンのタロット』が出ます。
池田晶子さんのユニークな猫のキャラクター、「ダヤン」を
テーマにしたタロットですよ。
とってもかわいいのでぜひぜひ。
それから大和書房から『魔女手帖』が出ます。
アメリカの代表的なオカルト出版社、ルエリン社が発行している
魔女のためのスケジュール帖の翻訳で、星の動きから
ハーブの知識などがちりばめられたもの。


しかし、忙しすぎてなかなか映画にもいけません。
チャーリーとチョコレート工場とかブラザーズ・グリムとか
見たいのいっぱいあるのになあ。

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October 31, 2005

10月29日 これはいい!星読み

占星術家の書いた本でビビっとくるのは数は多くないのですが
今日みつけた
新刊『星読み ホロスコープなしでわかるあなたの運勢』(幻冬舎コミックス)
久々に心を動かされた作品です。

著者は石井ゆかりさんという方。星占いのサイトをやっていらっしゃる方らしいのですが
どんなバックグラウンドなんだろう??
けして文字数の多い本ではないんですが、
ちょっとポエテイックで、星のシンボルをわかりやすく、しかも、
イメージ豊かに伝えています。

こういう本、はっきりいって僕好みです。
なんだか疑似科学的なこけおどしとか秘教的なめくらましから
自由でいて、かつ、正直。
しかも、すっと心に入ってくる暖かな文章。
オリジナリテイにもあふれています。

それぞれの惑星、12星座、ハウスについて
みじかく、しかし、心に伝わるような何かをいれながら
書かれていて、感激。

来年の星の動きの手帳も付録についています。

ほかの人(商売敵??笑)の宣伝してどうする!
という気もするんだけど、しかし、こういう本が出てきたのは
僕にはすごくうれしいのでご紹介しちゃいました。

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October 19, 2005

10月18日  幻想の東洋

「ちくま学芸文庫」は、僕の好きな文庫シリーズです。

もう最近、端から買わなくっちゃというシリーズが目白押しなんです。

ワールブルグという、ものすごい美術史家がいるんですが
そのワールブルグ本人やらその人が率いた同じ学派の美術史家たちは
占星術や錬金術に新しい光を当てました。日本では70年代から80年代に
大いに注目を集めたのですが、その学派の本も次々に文庫になっている。

クリストファー・マッキントッシュの薔薇十字主義の解説書も
ルネサンスオカルトの解説書も「魔道」の大先達であり
言葉の錬金術師といわれた日夏耿之介の『サバト怪異帖』も上田秋成の『雨月』も。

そして今月の新刊は、彌永信美先生の『幻想の東洋』全二巻
実は僕、彌永信美先生のファンなんです。

この本は、もともとは僕の大学生のころに出たんですが
夢中になって読んだのを覚えています。
ヨーロッパの人々が、「オリエント」に抱いた
憧れと恐れ、そしてその表象(イメージ)が、実際にコロンブスを
東洋へ向かわせ、宣教師たちを送り出し、植民地を作り上げていった
プロセスを、それこそ魅惑的な素材を使って描き出しています。

膨大な資料、とりあげられる、魅惑的な題材に夢中になったのは、
当の著者自身が厳しく批判しようとしている、わが内なるエキゾチズム趣味のせいなのでしょうけれど。

文庫版には、「近代世界と『東洋/西洋』世界観」があらたに収録されています。

地球には物理的には南北はあっても、東西は本来存在しない。
しかし、古代から西洋の人々は真理の源、あるいは蛮族の地として
「東洋」をイメージしてきました。タロットはエジプト起源であるという
今なおタロット占い師をとらえてやまない神話は、まさにその典型。

重要なことはそうしたイメージが実際に歴史にフィードバックされ、
行動に移されることがあるということなのです。これには美しさも危険も
両方が含まれています。
ともあれ、この本に含まれているめくるめく魅惑的な逸話は
それだけで面白く、引き込まれてしまいます。

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October 03, 2005

9月26日 江戸の妖怪革命

こないだのブログでお話した、「新妖怪談義」で1冊の本が強く推薦されていたので、昨日購入。

積読の本があるのにまだ買うか、と
呆れながらゲット。しかし、読みやすい文章とあまりに
面白く明快なトピックと論旨なので一気に読みました。
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あちこちの新聞でも話題になった本なのでご存知かもしれませんが、
その本は『江戸の妖怪革命』香川雅信著 河出書房新社 です。
僕よりもひとつ年下の気鋭の学者の方の手による本なんですが
いかにして「妖怪」がキャラクター化されていったかを
実に面白い資料を縦横に用いながら明快に語ってくださっています。そもそも、「妖怪」なるものはキャラクターというか命名、形象化されざる一種の「体験」であった。怪異として存在していた。

不可解で不気味な現象はしかしそのままではおき去ることは難しく
それに名前をつけて一応の説明とした。狐つきなどはその例です。

狐つきの現象は説明できても、取り付く狐は本来、どんなものかは説明する必要もないものだった。お稲荷さんのキツネのようなかたちに形象化されるのはずっと後のことなんですって。

僕の言葉に翻案すればそれは純粋に元型的体験であったわけです。しかし、今度は説明のための概念が形象化され、さらには収集されて独自の世界を構築し始めます。妖怪がまるで昆虫のように集められて分類されてゆく。江戸時代にはそうした、フィクショナルな妖怪の世界を純粋に楽しむことが行われ始めた。妖怪図鑑のようなものが江戸にはあり、完全に文学作品としての「怪談」が現れる。

ポケモンのような妖怪図鑑にお化け屋敷としての文芸の出現、というところでしょうか。

ところが今度は近代になって人間の「内面」にコントロール不可能な不気味なものが発見されはじめ、霊的なものと地続きな「私」が登場する。外の世界にいた妖怪は完全にフィクションと認知され、茶化される対象になったのに、今度は妖怪的なもの、あるいは聖なるものが「内面」に発見されるようになっていったのが現代だと著者は分析します。

霊感者の登場や前世への期待などなどがそう。超能力信仰がそう。「こころの時代」の功罪ですね。

(朝方、寝ぼけながらこの要約をかいているので
そうとう乱暴に圧縮しています。わかりにくいのは僕のせい。ぜひ原著を読んでくださいまし)

心理占星術や深層心理学そのものは、こうした「内面の妖怪化」に
寄与してきた経緯は確かにあるでしょう。

しかし、それを単なる自分の肥大だと認めるつもりは、僕にはありません。すでに僕たちは心の中身が大事だと思うアイデンテイテイを獲得してほとんどの人がそれを生きているわけですから、それをどんなふうに生きていくか、ということが問題なんだと思います。

しかし、実に面白く、示唆に富む本でした。興奮してあっという間によんでしまいました。
ぜひみなさんもチェックしてください。

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September 28, 2005

9月22日 本の誘惑、19世紀末のオカルト事情

困ったことにまた本が届いてしまった。
ネットで本を買うと、ついついクリックしすぎちゃうんですよねえ。
ほとんど中毒。
とどいたのは、写真のこの2冊。

science
Alex Owen "The Place of Enchantment"
Corinna Treitel "A Science for the Soul"


どちらも、19世紀末のオカルト思想の興隆と
その社会的な背景を紹介したものです。

一冊はイギリス、もう一冊はドイツ。
イギリスのほうの世紀末オカルトは有名なウエイト-スミス版を生み出し、かのアレイスター・クロウリーのような奇矯なオカルト主義者からノーベル賞詩人イエーツをメンバーにしていた魔術結社『黄金の夜明け』を中心に、かなり紹介されていますし、僕も関心があったので多少は知っているのですが、世紀末ドイツオカルトはほとんど知らないことばかり。

たとえばナチスとオカルトの関係は、怪しげなトンデモ本に書かれているようなことが実際にあったのか。
あるいは、ドイツの占星術の復興は、どんなものだったのか。
民族主義とのかかわりは? ユングの心理学がゲルマンーアーリア主義から誕生してきた危険な「カルト」だという、リチャード・ノルの主張は、妥当性はあるのか。知りたいことは山ほどあるんですが、こんなの読む時間ないかもなあ。

そうそう、余談ですが、今日、健康診断の結果がとどきました。
こんなに飲みまくっているのに完全に数値はシロ。
肝臓の状態を示すγGTPも20でまったく問題なし
ほかも完全にオッケー。やや赤血球が足りないかんじらしいけれど
これって貧血ぎみということなのかしらん。
鉄分を含む食べ物、意識してたべなくちゃ。

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September 27, 2005

9月22日 忙しいときほど本が…

忙しいときほど、ついつい本を買ってしまうのです。
届いたのは、pegan

Joscelyn Godwin "The Pagan Dream of the Renaissance"

Malcolm Mull "The Mirror of the Gods   How Renaissance Artists Rediscovered the Pagan Gods"
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の2冊。

ともにイタリアルネサンスの時代に
ギリシャ、ローマの神々が芸術の世界でいかに
復興してきたかを書いている本です。
ジョスリン・ゴドウインといえば日本の読者には、ベストセラーになった『天使の世界』(青土社)の著者として知られています。音楽と神秘主義との関係についての専門家。
もちろんまだ通読はしていませんが、僕にとってとくに興味をひかれるセクションは、『マンテーニャのタロッキ』を扱った部分です。

有名な版画家のマンテーニャが描いたとかつて誤解されていたこのカードは50枚からなる一連の寓意画集。何のために用いられたかは不明です。1の「物乞い」にはじまり50の「宇宙の第一の原因」(つまり神です)にいたる、存在の大いなる連鎖が描かれていて、
一種の教育用のゲームとして扱われていたと考えられています。

このデッキは50枚が5つのシリーズに分けられています。
1:人間の状態
物乞いから教皇まで
2:ムーサたち
3:人文諸科学
4:美徳
時、節制、など
5:太陽系の惑星
つまり、当時知られていた存在の階層がすべて
描かれているわけですね。たとえば図版はこちらを参照。http://www.wopc.co.uk/italy/mantegna.html

いまでは復刻版もでているはずです。
僕の『タロット こころの図像学』でも紹介しましたが、このタロッキの詳細な解釈についてはいまだ定説はありません。

しかし、これがきわめて神学的、知的なゲームとして用いられていたことは確かでしょう。ゴドウインは、このころ、『使徒たちとわれらが主のゲーム』『7つの徳のゲーム』『惑星のゲーム』など、宇宙のモデルをそのままゲームにしている例があったことを紹介しています。これは僕も知らなかったこと。

図版も多くて、楽しめる本です。
またブルの本は、ルネサンスの時代に巨匠たちがいかにして
神々を再生させていったかを書いています。
これもまだ読んではいませんが、ヴィーナス、ヴァルカンなど
神々のキャラクター別に解説されているようなので、占星術をやっている僕には使いでがあると思います。

カラーの図版もはいっていて、有名なフェラーラのスキファノイア宮殿の
占星術フレスコ画も事細かに見ることができるのがうれしい。
しかし、こんなの読み出したら仕事にならんよーー

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September 16, 2005

9月16日 おお、こんな本も翻訳が!!

今日は珍しく一日原稿に取り組める日なので
ランチをかねて近所をぐるり、
書店によったらこんな本がありました。

0_011
『ヨーロッパ異教史』プルーデンス・ジョーンズ&ナイジェル・ペニック共著山中朝晶訳。
お、おおーー!!すぐ購入。
というのも、この著者は古い知人なのです。
な、なつかしいーー。
プルーデンス・ジョーンズさんは学生時代の僕が
イギリスに通い始めたときにとてもよくしてくださった方で、占星術家であるとともにペイガニズム(ヨーロッパの異教)の研究、実践家です。いろいろな専門家の方をご紹介くださったり、お食事に誘っていただいたり。
学研から出ていた占い雑誌『エルフィン』の読者だった方なら、プルーデンスからは何度か原稿をいただいたことがあったので、覚えていらしゃるかもしれません。

『ヨーロッパ異教の歴史』はプルーデンスさんの主著。刊行されたときから僕はいつも座右においていました。情報量が多くてすらすら読める本ではありませんが、しかし、ヨーロッパの古代の異教について知りたいときには便利なソースブックです。
この本はとてもアカデミックなものですが、ほかにもっと実践的だったりメッセージ色の強い著作もあります。

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ケルト文化研究でまたネオ・シャーマンでもあるケイトリン・マシューズさんとの共編著『魔法円からの声』は現代の魔女や異教復興者の記事を集めたアンソロジー。

『クリエイテイブ・アストロロジー』は、ただホロスコープを「解釈」するだけではなく、心理劇やイメージ誘導などをつかって星のシンボリズムを「体験」するという、実験的な占星術実践についてのアンソロジーです。

いずれもこれらは「実践者」としての立場からの作品であり、こうした本の著者が同時にアカデミックな研究書をものにする、というケースは非常に珍しいのではないでしょうか。

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それから、もうひとつお宝をご紹介。プルーデンスさんがかつて作っていたパンフレット。「星座の北欧神話」です。これにはサインをいただいています。

プルーデンスさんからは今でも毎年クリスマスカード(いえ、異教世界の擁護者である彼女からはキリスト誕生を祝うクリスマスではなく、冬至を祝う「ユール」カードがきます)をいただいているのですがすっかりご無沙汰しています。
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さっきあわてて日本版の出版をお祝いする
ファックスをお送りしました。

安価な本とはいえませんし、イージーリーディングともいえませんが、魔法の源流を知りたいあなたはぜひこの本を手にとってみてください。
また、このような本を翻訳してくださった訳者の方、刊行してくださった版元の方にも、感謝したいきもちです。

こうした本をきちんと評価して購入したり、
図書館に注文してくださることが、真摯な研究者をサポートすることになると思います。

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September 14, 2005

9月13日 タロット百科事典

タロット愛好家ならだれしも知っている
『タロット百科事典』の4巻が出ました。

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この事典シリーズの著者はアメリカ最大のトランプ・タロットメーカーにして商社のUSゲームズ社長、スチュアート・キャプラン氏。
コレクター、研究家として知られるキャプラン氏の世界が一望できるこの百科のシリーズは、タロティストにとってのバイブルでもあります。4巻目はJean Huetsなる人物との共著。

1巻目はタロットの世界を概観、2巻目では歴史的なタロットの起源をたどり、ルネサンス期のタロットの世界を詳細に紹介しています。3巻目では、タロットとしてもっとも普及しているウエイト=スミス版の背景を詳述するなど各巻に特色があるのですが、

待望の4巻で驚かされるのは、アジア、とりわけ日本産のタロットが大量に紹介されていることです。

マンガやアニメのキャラをいかしたタロットがたくさん紹介されていて、僕も知らなかったものがいくつもありました。また、20世紀末からインターネットのサイトの中だけで存在するタロットが増えているのですがそうしたものも紹介されていて、マニアにはたまらないものですね。本当は僕の「はじめてのタロット」や「ソウルフル・タロット」も収録してほしかったんですが
残念ながら本の編集締め切りには間に合いませんでした。僕の監修のタロットで紹介されているのは一種類だけですね。

そうそう、この本の裏話もちょっと。
実はキャプラン氏とアメリカのタロット学会でお会いしたときに頼まれて、日本のタロットのいくつかをお送りしました。そのときに日本語のタイトルを英語にしたりちょっとしたお手伝いもしています。謝辞の一つも入っているのかなとおもったら、見あたらなくてちょっと残念。でもこれをみると日本のmangaカルチャーがアメリカでウケていることがよくわかりますね。実際、日本製のタロットは流通していない関係もあって、ネットオークションではマニアの間で高値で取引されている現状もあるんですよ。

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September 06, 2005

9月4日 シンデレラは運命の人と出会えるか?を占う本

アメリカのハリケーン被害すごいですね。
以前にも少し書いたように
水星、火星、海王星のハードアングルが
占星術的には気になっていました。
ベタベタな読みですが、暴力的な(火星)風害(水星)、
水害(海王星)ということなんでしょうか。
被害にあわれている方々に心からのお見舞いを申し上げます。
あちこちで募金なども行われていますから、どこかで協力できることをぜひ何か、と思っています。

さて、気を取り直して、今日はまたちょっとユニークな占い本をご紹介。
カリフォルニアのタロット・マスター、ジェイムズ・リックリフ著『物語るタロット』(Tarot Tells the Tale)です。

tarot_tells アメリカを代表するオカルト出版社レリュウインから03年に刊行。
英語圏でのタロットファンにはよく知られている本です。
一言で言えば、これはさまざまなタロット・リーデイングの結果ばかりを
あつめた一種のケースブックなんですが、その質問者たちは超有名人ばかり。

なんと、歴史上の人物や神話、小説の有名なキャラクターが人生上の一大事をタロットに問いかけています。
答えるのは、「ナイトホーク」氏。(リックリフのペンネーム)
たとえば、かのシンデレラは舞踏会の直前にこんな相談の手紙を
ナイトホークに送っています。

「親愛なるナイトホーク様
家事に追われて家に縛り付けられている私は、どうやって
運命の人と出会うことができるでしょうか?継姉たちは舞踏会にいって
立派な紳士に会えるでしょう。けれど私にはそんな機会は与えられていません。どうすればいいのでしょうか?
敬具
シンデレラ」

ここでナイトホークが引いた3枚のカードは、
カップのクイーン、奇術師、そしてカップの3の逆。
さて、あなたならどんな解釈をしますか?

ほかには恋人を裏切ったことで失恋したプシュケ姫、
フランスを救えと天使に命じられたジャンヌ・ダルク、夜中の自分の行動が不安で仕方ないジキル博士、戦時中のチャーチル、アメリカ独立宣言を起草中のトマス・ジェファソン、息子イカルスに人工の翼を作った神話の匠ダイダロス、彫刻に恋してしまったピグマリオンなどなどから相談が寄せられています。もちろんこれらの質問は創作ですが
著者はきちんとカードをひいて、解釈したんですって。
もともとはアメリカタロット協会のニュースレターなどで好評を博していたコラムを編集したものだそうです。

まあ、ばかばかしいともいえますが、しかし、一方では神話や歴史上の人物の状況というのは、普遍性があるともいえますから(人が共感できなければ、すぐに忘れられてしまいます。元型的な状況とはこんなもの)
イマジネーションを働かせれば、いろいろな人生上の状況を考える訓練になるのかもしれませんね。
もちろん、占いを実践している人なら詳細なコメントもついていますから読んでいるだけでリーデイング力があがるでしょう。
しかし、面白い本です。ニヤニヤしながら読んでいると、はっと気づかされるフレーズが出てきたり。
ユーモアと知性の両方を感じさせますな。こんな冗談ともまじめな試みともいえない本が出せるアメリカタロット市場ってすごいですよね。

今日はNHKの大河では義経は壇ノ浦の合戦でしたが
その直前の状況を占ったらどんなカードがでますかね??

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August 23, 2005

8月21日 届いたー!!

というわけで、届きました。
注文の本たち。
1冊は年代がはっきりとはわからないのですが
おそらく18世紀終わりから19世紀のもの。
シブリー著「オカルトサイエンスについて」です。
生物学をオカルト科学の視点から語っているもので
デカンビチュア図(医学占星術で用いるホロスコープ。
病気になったと判断される瞬間のチャートをたてる)
の実例なども入っています。05_019

この本は美しい銅版画が何枚か収められていて、
これがすべて美しい。

05_018

05_020あとは、17世紀の大占星術家ウイリアム・リリーの
「イングランドの預言者マーリン」1644年

「1644年6月30日にロンドンで見られた超自然的光景と出現に
ついての解釈」1644年

05_021

というパンフレットが届きました。
前者は木星と土星の会合周期と彗星の出現から
イギリスの行く末を予言したものです。当時はおりしも
議会派と王党派をめぐるイギリスの動乱期。こうした予言のパンフレットがよく読まれていたのです。
これについては拙著『占星綺想』でその内容を解説しておきましたが
この本を書いていたときには、ファクシミリ版を使っていたのでした。
現物が手に入ったのは、感慨もひとしおです。
ただ、シブリーの著書は、装丁がすでにぼろぼろ。
開いたとたんに表紙が取れてしまいました。がーん!!
本の保存や修復もこうなると大事なんですね。
友人の日本画家、福井江太郎くんに相談したところ、
本や美術品の修復をしている職人の方をすぐに
ご紹介いただきました。
これから早速、本を持って、見積もりをお願いしにいってきます!!

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August 23, 2005

8月20日 待つ身はツライ 贅沢だけど

今、土曜の午後3時。
休日なのに、朝から事務所で待機。
というのも、オーダーした古書の発送通知がきていたからです。今日到着のはずなの。
普通なら、宅配ボックスに入れてもらうか週明けを待って再配達をお願いするところなんですが、今日はそうはいかない。
というのも、注文したのは17世紀の占星術書なんですから。300年前の本ですよ、300年前!

こんな贅沢をするのも、新刊「心に効く魔法の杖」の即日重版に気をよくしたからです。結局、本が売れても印税をほとんど全部、別の本につぎ込んでしまうんだなあ…。

でもそれだけの価値はあると思うんですよね。頼んだのはかの大占星術家ウイリアム・リリーの著したパンフレット『イングランドの預言者マーリン』だとか英国本草学の父にして占星術家ニコラス・カルペパーの著書などいくつかを、大枚はたいて購入。復刻ではなく、現物ですぜ、現物。古い占星術書のコレクションが少しづつ増えています。
当然、保険もかかっている書留便できますから、本人がいないと受け取れないし、一刻も早く見たいのでこうやって待っているわけ。

到着したら、すぐにブログに写真をアップしますね。
あーー楽しみ。
焦れるとはこういうことなんですね。

あ、というわけで、うちにいらっしゃる編集者および友人のみなさん。うちの部屋での禁煙ルールはさらに徹底させていただきます。
本がいたんじゃうからね。

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August 16, 2005

8月14日 古書店

お盆休み、古書店をぶらぶら。
お気に入りの古書店の店主の方に
「鏡さんですよね」なんて声をかけられて
照れたりしつつ、お買い物。

今日の戦利品(!)は、雑誌「プシケー」の創刊号から3号までです。
「プシケー」は、日本ユングクラブが刊行する年報です。専門研究者だけではなく、ユングを愛好する人々のために広く情報を提供してネットワークを作っている組織なんですが、僕がユングに関心を持ったころには、すでに立派な組織になっていました。

psyche
これまでに僕も何度かこの雑誌に寄稿させていただいたことがあります。(たとえばプシケー20号「プロメテウスの哀しみ」という文章は、占星術の天王星のシンボリズムとテクノロジーの関係について思いのままにつづっています)

今回見つけたのは、1982年に出たプシケーの創刊号から3号まで。
東西の哲学に深い知識をもっておられる湯浅泰雄先生の講演録や遠藤周作さんと湯浅先生の対談、現在文化庁長官で日本のユング心理学の第一人者・河合隼雄先生の、自著をめぐる秘話など興味深い内容が満載です。80年代のユング心理学をめぐる熱い雰囲気が伝わってきますね。

もう1冊は、やはり80年代のユング心理学書を代表する本で、C.A.マイヤー著秋山さと子訳『夢の治癒力』。実は、これずっと手元におきたいと探していた本でもありました。ずっと品切れで、図書館でしか借りれなかったんだよね。

yume
古代ギリシャの、医学の神であるアスクレピオスは、夢の中に現れて患者を癒す力を持った存在としてかつては篤い信仰を集めていました。
つまり、心理療法のはるかなルーツといえますね。

マイヤー博士は、ユングの高弟の一人でしたが、古代ギリシャの夢の治癒力の信仰と、現代の患者の夢とをいきつもどりつしながら、心の奥底にうごめく神秘的な治癒力を描き出していきます。

最新の歴史研究だとか、学問的な態度からすると、こうしたイメージの連鎖による記述、叙述はおそらく批判しどころ満載なんでしょうけど、やはり僕自身はこうした雰囲気というか世界は好きなんですよね。

こういう本を読むと、ああ、原点に返ってきた、という安心感を覚えます。
シンボルの連鎖から、古代と現代の心を結ぶ作業は、それ自体がひとつのアートのようなものだと思うのです。

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August 10, 2005

8月10日 心に効く魔法の杖とお好み焼き

暑いこの季節はカレーがおいしいですよね。
気がつくと、おいしいカレーばっかり求めている気が。
根が元気なせいか、そうめんには気持ちが向かないのですよね。
ゴーヤのカレーとか作ってみたり。

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さてさて、新刊が出ました。
100万部を突破したベストセラー、『魔法の杖』シリーズの最新刊、
『心に効く魔法の杖』です。(ソニーマガジンズ)
今回は、ちょっと心が疲れているときに、
そっと開いてみていただきたい本。
キャンドルとか花明かりとか、街の光とか
さまざまなこの世界の「光」に託したメッセージが現れます。
癒されること確実ですから、ぜひ、お手元に、枕元に。
プレゼントにもいいかもね。

表紙はグリーン、
そして本中のイラストレーションは昔からお世話になっている
白浜美千代さん。(『星座でわかる運命事典』のイラストでもお世話になっています)

とってもスタイリッシュなファッションイラストで知られている画家の方なんですが
その実、さすが、関西出身ということもあってお好み焼きを焼かせたら天下一品という一面もお持ち。
何度かごちそうになっているんですが、もうふわふわで、おいしいのなんの。
打ち上げには、我が家でお好み焼きを焼いていただこう、
とスタッフで盛り上がっています。
楽しみ、楽しみ。

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August 08, 2005

8月5日 東京池袋リブロにて

フラウ「鏡リュウジ・デラックス」号発売記念・握手&サイン会を開催。
暑い中、集まってくださるかとても心配していたのですが
幸い、大盛況になりました。

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参加してくださったみなさん、本当にありがとうございます。
お一人お一人に幸運のパワーが届くように、
お祈りしています。

先着100名の方には、幸運のローズクオーツ(エンジェルストーン)をプレゼントできたのですが、
予想以上にたくさんの方に来ていただき、途中石が足りなくなってしまいました。
プレゼントできなかった方、ごめんなさい。

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途中、会場の脇から中学生くらいの方たちが
携帯で写真をとって下さっていたり、
いろいろな層の方に支持していただいているんだなあと実感、
本当に感謝しています。

会のあと、フラウ編集部のみなさんと今回、多大なご協力をいただいたライターの方たちが打ち上げの会をしてくださいました。
お庭の美しい羽根沢ガーデンにて。
夜中までもりあがりましたよ。
改めて、みなさん、ありがとうございました。

そしてそして、今回のフラウは永久保存版なので、絶対手にとってくださいね。

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August 03, 2005

8月3日 物語とタロット

またまた、タロットを買ってしまいました。
コレクションは増え続けるのですが、まあ、仕方がないかな。
今回届いたタロットは三種類。

ひとつは
Kris WaldherrによるThe Lovers  Path Tarot(Us Games)

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この作者は「女神のタロット」でも知られています。
豪華な大判の箱に収められたのはフルカラーの解説書、78枚のカード、そして
美しいスプレッド・シート。
このデッキがユニークなのは、絵札のそれぞれが世界各国の
神話や伝説におけるカップルに置き換えられていること。

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たとえば、1番の通常の「奇術師」には「魔法」とタイトルが変えられて
英国の伝説的魔術師マーリンと、マーリンが恋に落ちた湖の妖精ヴィヴィアンが
描かれています。さしもの賢者のマーリンも、恋の魔法には勝てず、自分の知っている魔法のすべてをヴィヴィアンに教えてしまったので、逆にヴィヴィアンに魔法にかけられて見えない塔に閉じ込められてしまった、
という伝説があるのです。このカードは、ここでは「自分を変容させるような力」をあらわします。

2番目の札は、オーソドックスなデッキでは「女教皇」ですが、ここでは知恵を働かせて
自らの命を救ったシェラザード姫。そう、千夜一夜物語の語り手です。タイトルは「知恵」。
3番目の女帝は「豊穣」と名が変えられ、シーザーとクレオパトラが、4の皇帝は「権力」とかわってアーサー王とギネヴィア姫が、さらに教皇は「伝統」となってトリスタンとイズーが描かれます。

それぞれの絵はとても美しく描かれ、また一枚一枚の物語が生き生きと神話のカップルを描き出すのが魅力的です。

小アルカナは、それぞれのスートがまるで紙芝居のように、トリスタンとイズー、ジーグフリードとブランヒルデ、クピドとプシケ、ダナエとゼウスという神話の愛の物語のそれぞれのシーンが描かれています。これは、リズ・グリーンらの「神話タロット」と同じようなアイデアですね。

二つ目はPhilip and Stephanie Carr-Gomm監修 Will Worthington画 
The Druid Craft Tarot (St.Martins Press)

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カーーゴム夫妻はイギリスの有名なドルイド教団を率いる、代表的な現代ドルイドであり、
異教学者です。ドルイドとは、古代ケルトの宗教的指導者だったとされている存在であり、
17世紀以降、その復興運動が盛んになりました。イギリスには今ではいくつかのドルイド団体があって、自然と一体であった知恵を復興させようとする運動が盛んになっています。
またウイッカと呼ばれる、古くから続く魔女の伝統を再興(あるいは創造)しようとする運動もあり、このタロットはウイッカとドルイドの二つの伝統を統合しようとしているのです。
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大アルカナは、とくにユニーク。古代ケルトの世界が再現されていて、とても幻想的です。
小アルカナのほうは、有名なウエイト-スミス版の影響を強く受けていて、
通常のタロットに親しんだ人なら、すぐに使いこなすことができるでしょう。

そして、最後にご紹介するのは「千夜一夜タロット」

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78枚のフルセットで、Leon  Carre画。イタリアの有名なカードメーカー、スカラベオ社からの新作です。
伝統的なタロットのシンボリズムはほとんど残っていませんが
美しい絵本の挿絵がアラビアンナイトの世界を描き出しています。

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惜しむらくはもう少し大判であれば、もっと細部まで楽しめるのになあと。
手になじみやすいサイズではありますが、このデッキは実践よりも観賞用だと思いますから。

まだまだ面白いタロットや本が手元に届いていますから、また今度ご紹介しますね。

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August 01, 2005

8月1日 アエラ「現代の肖像」

アエラ誌05年8月8日号「現代の肖像」にて
とりあげていただきました。
なんだか恥ずかしいですが
ぜひぜひごらんください。

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ライターを買って出てくれた田崎健太さんは
いくつか著書もある作家さんですが
僕と同郷、同じ年でもあります。
また、素敵な写真を撮ってくださった
カメラマンの馬庭磨貴さんの個展
横浜で開催されています。

7月28日から8月31日まで
石川町のギャラリーPastRaysにて。
電話は045-661-1060.
さまざまな方の寝顔の写真のコレクションだそうです。
夏休みにぜひ、いかが

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August 01, 2005

前世占星術

僕の監修した「前世占星術」(ジュデイ・ホール著ヴァンミーター有貴 訳)が産調出版から刊行されました。
ジュデイ・ホールはイギリスで活躍する「前世占星術」の第一人者で
クリスタルに関しての著作もたくさんあります。
僕は彼女の「カーミック・ジャーニー」という本で前世についての目を開かれました。(写真参照)

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もちろん、僕は前世の存在を文字通りに信じているわけではありません。
前世にたいしての僕の考えや占星術の主潮流と前世の概念についての
かかわりについては、この本につけた僕の解説をごらんくださいませ。
ホロスコープを「スピリチュアル」な側面から解読したいという人には、この本はきっと参考になると思いますよ。

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April 19, 2005

江戸期の和綴じ本

京都の「三密堂」書店で購入した江戸期の和綴じ本です。200504251922351

源信という平安期の僧の「往生要集」を図入りで写したもの。

往生要集とは、日本への浄土教の展開の上で大きな役割を果たした書物で地獄の恐ろしげな様子が事細かに描かれています。

死んだ後、往生しないとこんなにひどい目にあうぞ、ということが描かれているのですが、その想像力、表現力たるやすごい。

人間の欲望の醜さをそのまま描いたような筆致。

そしてそのような地獄にいかないために、という方法が説かれるのです。

生と死を考える上で、こうした伝統は案外大事な役割を果たすのではないでしょうかね。

梅原猛さんの『地獄の思想』を引っ張り出してきて再読してみようかと思っています。

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April 15, 2005

書籍「ソウルフルタロット」発売

「ソウルフルタロット」 好評発売中!
鏡リュウジ:著
安松良隆:絵
発行所:説話社200504181654161
価格:2,940円  
オリジナルタロットカード78枚付き!

同名の大人気サイトが、
イメージ豊かでアーティスティックな
オリジナルイラスト78枚のカードつきでついに書籍化!

一枚一枚のカードをより詳しくさらにわかりやすく
丁寧に仕上げたファン待望の解説本。
(HP・フォーチューンカフェより)
http://www.setsuwa.co.jp/BOOKS/FB_43.html

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April 06, 2005

『神々の沈黙』 日記:4月6日

TV番組「グータン」のための取材。
何名かのタレントさんのチャートを読みます。ゲストがだれかは放送をみてのお楽しみ。
VTRでは、この分析が手紙というかたちになるみたい。
ちゃんとお話したことが文章になるのか、心配ではあります。200504131835311

その帰り、新宿紀伊國屋書店によって本を何冊か買いました。
手相の関係の洋書とか、超ミニサイズのタロットとか。

そして「おーー!」と思ってすぐに買ったのはジュリアン・ジェインズ著 柴田裕之訳『神々の沈黙』(紀伊國屋書店)です。この原著は1976年に出たのですが、僕のような意識に興味のある人間にとっては、よく知られた本でした。まさか今頃翻訳が出るとはおもっていなかったのでびっくり、です。

この本は、驚くべき仮説を展開しています。人類の意識は、わずか3000年ほど前に出現したものにすぎず、ギリシアで「イリアス」などが書かれた時代には、右脳からささやかれる情報を文字通り「神々の声」として聞いていた、それが多くの古代文明を成立させたというのです。

つまり、叙事詩の時代の人々は神々をリアルに体験していた。しかし、意識というソフトウエアが完成して、そうした神々の声は聞こえなくなっていった…。これはトンデモ本なんでしょうか。それとも、まじめにとりあげるに値する新しい意識考古学の発想なんでしょうか。僕にはなんとも言いがたいので、今後機会があったら、脳科学の茂木健一郎先生にでも聞いてみよう…。

しかし、70年代以降の意識論や精神世界論に大きな影響を与えた本なので、日本語で読めるのは本当にうれしいですよ。

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